新刊「僕とおじさんの朝ごはん」が発売になります

  • 2015年02月23日

単行本の新刊「僕とおじさんの朝ごはん」が発売になります。
2月24日か25日頃から書店に並び始める予定です。
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とても美味しそうな朝食がテーブルに並ぶ装幀になりました。
爽やかな印象で、物語の入口へそっと誘うような素敵な装幀にしていただき、関係者の皆様に感謝です。

日本人はネコと食べ物の画像ばかりアップすると、海外の人は感じているとどこかで聞いたことがあります。
そうかもしれません。
確かにネコと食べ物の画像はたくさん目にしますね。
海外の映画や小説などを見たり読んだりすると、いつも感じるのは、食事というものを割と軽く扱っているなという点。
雑なんですね。
どう料理するかとか、どう食べるかといったことに重きが置かれていないし、意味をもたせない。
それに比べて日本の映画や小説では、その登場人物の個性や育った環境を表すために、食事のシーンをよく使います。
日本では人生の中で、食事が重要だと捉えていることがわかります。

それじゃ、私はどうかといいますと・・・いかに簡単に済まそうかといった方向へズンズンと進んでいます。
が、友人らが我が家に集まるような時には丁寧に料理をします。
あくを抜いたり、角を取ったりといった普段は絶対やらないことを一生懸命します。
料理をしている段階から、おもてなしが始まっているのでしょう。
食べさせる人のことを思い浮かべながら、手を抜かず、ちゃんと作ります。
これ、なんだか人生をどう生きるかということに繋がりそうですね。
手を抜かずにきちんとする。
簡単なようでいて、難しいですよ、これ。
こうした毎日の積み重ねが、人生を豊かにしていく近道のような気がします。

「僕とおじさんの朝ごはん」では、ケータリング仕事をしているおじさんが登場します。
仕事が仕事ですから、当然料理のシーンがたくさん出てきて・・・とはなっていません。
ぐうたらなんです、このおじさん。
いかに手を抜き、そうは見えないようにするかに心を配る男。
このおじさんがどうなっていくかは、小説の中でのお楽しみ。
おじさん以外にも、食に関するエピソードをもつ人たちが登場します。
そうしたエピソードは、食べ物に思い出や気持ちが加わり、特別なものとなっているのです。
興味をもたれた方は、ぜひ本をお買い求めください。

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