トイレで思うこと

  • 2016年02月25日

友人の家に遊びに行って・・・トイレを借りようと個室のドアを開けた途端、物凄いプライベートなエリアに侵入している気になってしまう、なんてことはありませんか?
気心が知れた仲で、何度も遊びに行っていて、棚のどこにグラスがあるかもわかっているぐらいであっても、トイレに入った途端、自分の領域外だという感覚に襲われます。
なんででしょうか。
狭い空間なので、それほど個性を発揮できる場所ではないように思うのですが・・・。
toire
ユニットバスタイプだともっと深い領域に入る感覚に。
バスタイムをも連想させるからです。
たくさんのボトルが並んでいたり、グッズがあったりで、どういった入浴タイムを過ごしているかを想像して、勝手に照れたりしてしまいます。

以前行ったホームパーティー。
大きなお屋敷で開かれていました。
トイレを借りようとドアを開けると・・・その広いこと。
そこで2人暮らしができそうなぐらいの広さです。
ユニットバスタイプで、奥には大きなバスタブもありました。
錠を掛けようとしましたが、なにもありません。
金持ちはトイレに錠を設置しないのだろうか・・・なんて考えが浮かびましたが、いやいや、そこは庶民と金持ちに違いはないだろうと思い直し、舐めるようにして扉をチェック。
すると、ノブの下にちっちゃいボタンが一つ。
これか?
トイレの広さに比べて、なんと小さい錠でしょう。
そのちっちゃいボタンをぽちっと押しました。
が、音がしない。
こういう時は「カチャッ」とか大きな音を発して欲しいところなんですが、無音。
せめて、どこかの色が青から赤になるなどのシグナルを送って欲しいのですが、一切なし。
で、閉まっているかを確かめようと、ノブを動かしてみると・・・そのちっちゃいボタンがすっと上がり、扉が開いてしまう・・・。
これは・・・内側からは開くが、外側からは開かないといったタイプなのか?
じっとちっちゃいボタンを見つめて、黙考。
パーティーに来ている誰かを呼び、扉の前で見張ってて貰うのが正解だろうかなんて考えも浮かびましたが、そうこうしているうちに緊急性が生じてきました。
ええいっ。
このちっちゃいボタンは飾りじゃないはず。
だったら、きっと錠は掛かっているはずと思いきり、便座へGO。
こんな時狭いトイレなら、便座に座りながら手でドアノブを握り、誰かが入ってきそうになったら力づくで抵抗できるのですが、いかんせんそこは広い。
ドアと便座の間は、歩数にして20歩分ぐらいの距離がある。
遠いドアを見つめながら、誰も入ってきませんようにと祈るだけ。
運良く誰も入って来ず、無事用事を済ませて手を洗おうとすると・・・洗面台に籠があり、そこに同じ柄のハンドタオルが五枚入っている。
足元に目を落とすと、そこにも籠が。
そちらには、使用したと思われるハンドタオルが二、三枚落ちている。
このハンドタオルを使ってもいいのでしょうか。
が、その日のゲストは二十人以上。
なのに籠にあるのは五枚で、すでに使用したと思われるものを足しても、ゲストの数と全然合わない。
ということは、使いたい人はこれを、フツーは自分のハンカチを使うだろうけどね、といったニュアンスが含まれているのでしょうか。
「難しいな、金持ちの家のトイレの使い方は」と呟きながら自分のハンカチで手を拭い、そこを出ました。

トイレはその持ち主の本来の個性が出る場所であり、テリトリー臭が強い場所でもあるように思うのですが、皆さんはどう思いますか?

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