大変な目に

  • 2019年03月04日

大変な目に遭いました。
昨夜から痛み止めの薬を飲んで、なんとか凌いでいる状態です。

それは昨日のこと。
デンタルクリニックへ定期検診に。
歯石を取って貰い、最後のチェックで部分入れ歯を嵌めたところ、歯茎が痩せてしまったために、隙間が出来ているとドクターが言い出しました。
私には1本抜けている歯があるのですが、インプラントは拒否し、その左右の歯に金具で引っかけるといった部分入れ歯にしています。
この部分入れ歯には、歯茎に被せて安定させる箇所があり、そこに出来た隙間を埋めようという提案でした。
「それじゃ、お願いします」と言うと、ドクターは部分入れ歯の周りに生暖かい状態の素材を付けてから、私の歯に嵌めました。
これが固まると、ぴったりの形状の部分入れ歯になるのだろうと私は思い、しばし待っていると・・・ドクターが外そうとするも取れない。
「ちょっと痛いですよー」と言いながら、物凄い力で引っ張り取ろうとし始める。
ちょっとどころではない痛さ。
歯を3本力任せに一気に抜かれようとしているような感覚。
「痛い」と絶叫するも「もう少しです。痛いですよねー。ごめんなさいねー」と作業を止めてくれない。
ドクターは何度も外そうとトライしますが成功しない。
しばらくして「麻酔を使います」と宣言。
判断が遅いのじゃ。

麻酔で私の感覚をなくしてから、ドクターが部分入れ歯外しに再挑戦。
なかなか外せないようで、四苦八苦している様子が、タオルで目隠しされている身にもはっきりとわかる。
やがてブースには助けようとしに来たのか、複数の人の気配が。
やっとその部分入れ歯が外れたのは、1時間後のことでした。

ドクターは平謝り。
渡された鏡でその部分を見ると、無理して取ったんでしょうね、歯茎にはえぐられたような傷がしっかりとあり、変色している。
技術に疑問があるし、麻酔を使うという判断も遅いと私が言うと、申し訳ありませんと謝罪してはくれましたが、それで激痛に苦しめられたことを忘れることはできない。

そして「麻酔が切れたら痛みが出ると思います」と堂々と痛み襲来宣言。
痛み止めの薬を5日分出すと聞いた時には、そんなに長期間痛みが続くのかよと、暗い気持ちになりました。

呪いの言葉を呟きながらひと晩過ごし、今日も痛み止めの薬がないとなにも出来ない状態です。
いやぁ、ホントに大変な目に遭いました。

小説「僕は金になる」では、主人公がデンタルクリニックが苦手という設定にしました。
このように登場人物たちには、それぞれ得意なこと、苦手なこと、好きなこと、嫌いなことを設定します。
これを決めるのはプロットを立てる段階です。
その性格だけでなく外見や生い立ちなども決めます。
ただ、それをすべて書く訳ではありません。
書くのはそのうちのごく一部。
読書の楽しみの一つに「想像する」というのがあると思っています。
だからなにもかもすべて書いてしまうと、その「想像する」という楽しみを読者から奪ってしまうことになる。
これは避けたいので書くのは一部だけにしています。

こうしたことによって、例えば新刊「オーディションから逃げられない」を読まれた方には、それぞれの展子像(主人公)が、出来上がっているのではないかと思うのです。
未読の方はこれからご自分の展子像を、頭の中に構築していただけたらと願っています。


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