3月11日に思うこと
- 2019年03月11日
あの日から8年ですね。
この8年でなにが変わっただろうかと考えると・・・水や日持ちする食料品などを備蓄するようになりました。
プリザーブドフラワーを入れている花瓶は、ジェル状の固定剤で床にくっつけておくようになりました。
生花を活けている花瓶はテーブルの端に置いているのですが、それを中央の位置にずらしてから外出するようになりました。
外出中に地震が起きた時に花瓶が倒れて、近くにあるコンセントに、中の水が掛からないようにとの思いです。
いつもパソコンのキーボードの横に置いているマグカップを、外出前にキッチンに移すのも、同じ考えによるものです。
いつ地震がくるかわからない。
もしかしたら、これから外出中に起こるかも。
だから一応やっておこう。
といった考えになったのは、やはりあの日に刻まれた恐怖が発端です。
あの日より前には、そうした考えはもっていませんでしたから。
「復興」という言葉をたくさん見聞きしてきましたが、そのゴール地点はどこなのでしょうか。
「以前のようになる」というところにゴールテープがあるのでしょうか。
でも以前とまったく同じようにはなりませんよね。
失ったものは戻って来てはくれませんから。
それでも前に向かって歩いて行かなくてはいけないのは、しんどいことだと思います。
それにさっきまで隣にいたと思っていた人が、ふと気が付いたらずっと先の方まで歩き進んでいた、なんて思いを抱くこともあるのでは。
そんな時には置いてきぼりをくらったような気分になりますよね。
でも前に向かって進むスピードは人それぞれ。
焦る必要はないと思います。
あなたのペースで構わない。
ジリジリする必要はなく、あなたのペースで、あなたなりのやり方で、前に進んで行けばいい。
疲れたら、時には足を止めて休んでも構わないんですよ。
と、そんな風に声を掛けたいと今私は思っています。
「頑張れ」という言葉が溢れるこの時期、「それはあなたなりのペースでね」と付け加えたい気持ちになるのです。