FAXで注文

  • 2019年08月12日

ある専門雑誌を見ていたら、音楽CD販売店の広告ページがありました。
その専門分野の人たちが欲しがるであろう曲が、様々な企画ごとに編集され、CDに収められている模様。
そうしたCDがたくさんあるようで、タイトルがずらっと並び、その横には商品番号らしきものが。
なんとなく目を通していたら・・・ご注文はFAXでとの文字を発見。
度肝を抜かれる。
FAXで受注するスタイルを堅持しているところがあるんですね。

そして考えてみました。
私がFAX受信をしたのはいつだったかと。
最後がいつだったか思い出せない。
またFAXを送信したのがいつだったのかも思い出せない。

以前はインタビュー原稿のチェックなどは、FAXで送られてきました。
修正箇所があれば赤字を入れて、FAXで送り返していました。
それがいつの頃からか、原稿はPDFでメールに添付されてくるようになり、私も同様にして戻すようになりました。

更に昔の話。
ライター時代に取材に行ったたい焼き店での話です。
原稿が出来たらチェックしていただきたいので、FAX番号を教えてくださいと、男性店主にお願いしました。
すると「故障しちゃっててさ」とのこと。
だから郵送して欲しいとの申し出でした。
その取材は週刊誌のためのもので、かなりスケジュールがタイト。
郵送に掛かってしまう日数はかなり痛い。
でも故障してるんじゃしょうがないし、そうした確認作業は編集者の仕事で、私のではないから、ま、いっかぐらいの気持ちで受け止める。

店主が言い出しました。
「紙がなくなったからセットしろって文字が、出て来るようになっちゃってさ」と。
ん?
「それは故障ではなくて、紙をセットすれば解決するんではないでしょうか?」と私が言うと、「あ、そうなの? だったら買った店に電話して、やって貰うわ」と店主。
ええええ?
そんなことで呼び出される店の人を不憫だと思う。
そこでFAX機を探してみると・・・店の奥にあるそれは、ロール紙をセットするタイプでした。
「紙の買い置きがあるのなら私がセットしてみましょうか」と提案すると、「凄いね、あなた。そんなこと、出来るの?」と驚かれてしまう。
出来るかどうかわかりませんが挑戦してみましょうか? と言ったら、物凄く喜ばれてしまい、そんなことでとこっちが驚く。
結局、買い置きがなく、私は挑戦することなくその店を去りました。

あの店主、元気かなぁ。
FAXの紙を自分で取り換えられるようになったかなぁ。


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