天気と商売

  • 2019年08月19日

気象庁が小売り事業者向けに、需要予測を提供するサービスを始めたんだとか。
平たく言うと、スーパーに「膨大なデータを分析した結果、明日はキュウリが売れると思いますよ」と教えるサービス。

こういうの、これまでなかったんですね。
ちょっと意外です。
とっくに始まっているかと思っていました。
ベテラン社員が勘を働かせて発注、というスタイルではなくなるんでしょうかね。

疑り深い私としては、その予測にどこまで信憑性があるのかと思ってしまいます。
天気とどこかのチェーン店の売り上げデータとを繋げた結果、導き出された予測だと思うのですが、店の立地や並べ方など、モノが売れるか売れないかの原因は、他にもたくさんあるような気がします。

以前、スーパーの青果担当者を追ったテレビ番組を見たことがあります。
その担当者は、午前中は高齢のお客さんが多いので、それに合わせて酸っぱい果物をメインに並べると言い、「酸っぱ美味いグレープフルーツ」と書いたポップを置いていました。
午後からはお客さんの年齢が少しずつ下がっていくそうで、それに従って酸っぱい果物が苦手な人が増えていくため、センターに飾っていたグレープフルーツをオレンジに替えていましたっけ。
午後5時を過ぎると、単身者や少人数の家族向けに、野菜の小分けを増やしていくとも語っていました。
1日のうちにも、客層に合わせて商品の陳列方法や売り方を変えていくというのを知り、すっげーと感心した記憶があります。

こうした店独自の工夫が、売り上げを左右するように思っていたので、提供されるデータがすべての店に一様に当てはまるのだろうかと、首を捻ってしまうのです。

そのサービスをしているHP内で、本日の売り時予報を調べられると書いてあったので、そこをクリックしてみると・・・今日は半調理の餃子とえりんぎが売れるそうです。
そしてしじみとマヨネーズも。
なんだかデータの奥深さを感じます。
日配部門では特殊卵が売れるとの予想。
特殊卵ってなんでしょう。
データの冗談でしょうか。

これからは人の勘とデータを、案配よくミックスして商売をしていくところが勝ち残っていくのでしょうか。


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