「嫌な女」の映画化

  • 2015年07月27日

「嫌な女」が映画になります。
撮影はこれからで、公開は来年の秋になるそうです。
徹子や夏子をはじめ様々な登場人物たちが、どのように命を吹き込まれ、新しい姿を見せてくれるのか楽しみにしています。
監督は黒木瞳さんです。

「嫌な女」は単行本を出版した当初から、なぜか映像化のオファーが多い作品でした。
それが私には不思議でした。
作品によって、映像化しやすいものと、そうじゃないものがあるようだということは、それまでの経験から薄っすらと理解していました。
「嫌な女」は二人の女性の人生を長期間にわたって描いています。
これを一人の女優さんが演じるのは難しいでしょうから、映像化はしにくいのではと考えていたのです。
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しかしながら実際には、とても多くのオファーを頂戴しました。
そうなってくると、どこにこの作品を預けるかという問題が。
ここがいいんじゃないか、いや、こっちの方が、なんてあれこれ言っているうちに、黒木さんからお話が。
オファーは大抵映画会社や、制作プロダクションといったところからで、たまに映画監督さん個人からといったケースもあります。
が、女優さんからというのは初めてでした。
お会いして話をさせていただいた時、小説の「嫌な女」の世界観をとても大切に考えてくださっていることがわかり、作品を預けようと決めました。

それから紆余曲折がありましたが、映画化が決まり、良かった良かった。
なにかを始める時、困難な問題にぶつかることがあります。
そうした時、情熱が突破口となって、実現へと動き出す場合があるように思います。
「嫌な女」の映画化においてもそうでした。
関係者の皆さんそれぞれの熱い思いが、一歩一歩前に進め、実現の扉を開けてくださったのです。
この場でお礼申し上げます。
どうも有り難うございます。
多くの方に愛していただいた「嫌な女」という作品は、幸せもんです。

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