バッグが重いので

  • 2015年09月14日

バッグが重い。
腕にバッグの紐の痕が付くほど、重い。
なにをバッグから出せば軽くなるのだろうと、全部をテーブルに並べ、しばし考えました。
が、どれも外出時には必要なもので、戦力外通告できる品はありません。
困ったなぁと思っている時、ふと目に入ったのが、折り畳み傘でした。
どんなに晴れている日でも、必ずバッグには折り畳み傘を入れています。
このポリシーを捨てるべきでしょうか。
いや、そうじゃなく、もっと軽い折り畳み傘を探すべきでは? と一瞬間違った方向へ進みそうになったものの、辛うじて踏み止まりました。

ネットで折り畳み傘を調べます。
晴雨兼用でUVカット機能も付いているモノを検索してみると・・・膨大な品が出てきました。
そこでさらに「最軽量」と文字を入れて絞り込んでみることに。
が、それでもまだたくさんの品が出てきます。

いつものようにラビリンスに入ってしまい、段々探すことに疲れて、もういいやこれでとテキトーに選んでしまい、後悔する・・・といったオチに向かってまっしぐらな気配です。
と、ここで、今使っている折り畳み傘はどれぐらいの重さなのよ、という大事な点に気が付きました。
そこで量ってみると、約200g。
これより軽いモノを探そうと、100gと入力して絞り込んでみると・・・ヒットページが一気に減りました。
さらに10g減らし、90gで絞り込んでみると、1つの品だけが出てきました。

説明書きによれば、90gの最軽量で、晴雨兼用でUVカット機能付きとあります。
現在使っているものの半分ほどですから、バッグは随分軽くなるはず。
値段も3000円を切る程度で、まぁ、涙を流さずに買える金額です。
で、購入したのがこちら。
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確かに激軽です。
どちらかというと、ホントーにこれで雨を凌げるのだろうかと心配になるほどの軽さです。
広げてみて・・・ははんと納得。
傘の重さの理由は骨なんですね。
その骨の本数を少なくし、軽い素材のものを使うことでこれだけ軽くできたのかと、その理由を理解しました。
1回使ったら壊れたとか、そんなオチが待っていないように祈りながら使ってみると・・・今のところ壊れたりはしていません。
まだ付き合いが浅く、全幅の信頼をおけるまでにはなっていませんが、バッグが軽くなったのはこの傘のお陰なので、感謝しています。

で、問題は・・・なぜ、星柄なんかを選んでしまったのかということ。
10種類ぐらいの中から柄を選べたのですが、なにを血迷ったのか、星柄を選択してしまいました。
黒地の上に様々な色の星が散っていまして、差すと「ん?」といった注目を浴びるほどに目立ちます。
無地のものにしときゃ良かったと、己のセンスのなさにがっかりしています。

戻れるなら

  • 2015年09月10日

以前、テレビを見ていた時のこと。
百歳を超えた男性に、インタビュアーが質問しました。「もう1度戻れるとしたら、何歳の時に戻りたいですか?」と。
男性はしばし考えてから答えました。
「今がいいねぇ。今が1番だから、戻らなくていいですわ」と。
思わず「すっげぇ」と声が出てしまいました。
戻らなくていい。今が1番と言える人がいったいどれくらいいるでしょうか。
素敵な人生を過ごしてきた方なのでしょうね。

同じ質問を友人にしみると・・・20代と答える人が圧倒的多数。
十代の学生時代は色々メンドーなので、もういいそうです。
それよりは20代に戻り、今度は上手に世渡りをしたいと言います。
2度目であれば、その結果がどう出るかわかるほどには賢くなっているので、もう失敗はしないだろうしと、その理由を上げました。
残念ながら、今が1番なので、戻らなくていいと答えた人は誰もいませんでした。
zinnsei
「同じ相手と結婚するか?」との重ねての問いに、全員が「NO」と答えました。
不満はあるけれど、特別仲が悪いわけではない。
恐らくこれからもずっと家族を続けていくだろうと思う。
だが、もう1度は勘弁とのことでした

本当はバレエでフランスに留学したかったとか、海の近くに住み、スキューバダイビング三昧の人生がしたかった・・・なんて、初めて聞く話も出てきました。
初めて聞くと私が言うと、自分でもそんな夢をもっていたことをすっかり忘れていたと友人は答えました。

子どもの時分や若い頃に描いた夢を実現した人は稀。
予定通りの大満足の人生を過ごせる人も、ごく僅か。
皆もそうなんだと知ると、少しほっとしますね。

もっとこうだったら、人生は変わっていたのでは。
あの時、違う決断をしていたら。
誰しも、こんな夢想を1度はするのではないでしょうか。
そうした思いに光をあてたのが、新刊「ワクチンX 性格変更、承ります。」です。
これが自分が望んだ人生だったのだろうか、このまま先へ進んでいいのだろうかと、登場人物たちが迷い出します。
この迷いは、多くの方に共感していただけるのではないかと思うのですが、どうでしょう。
興味をもたれた方は、ぜひ本書を開いてみてください。

ちょっと履き

  • 2015年09月07日

ちょっとゴミを捨てに。
ちょっとポストに手紙を投函しに。
そんな時に履いていたサンダルが壊れました。
しげしげ眺めると・・・いつ買ったのか思い出せないほど、長きにわたり活躍してくれたサンダルでした。
寿命だったのだと諦められるぐらいの年月を、共に過ごしてきました。
これだけ使って貰ったので本望だったと、サンダルの声が聞こえてくるような気さえします。

と、感傷に浸るのはここまでにして、次のサンダルをどうするかという現実にぶち当たり・・・さて、どうする。
値段がお手頃で、丈夫で、玄関に置いてあっても恥ずかしくない程度のもので、1年中履けるもの・・・ありますか?

まず、どうやって探せばいいのでしょう。
靴の通販サイトはたくさんあります。
ちょっと覗いてみましたが、用途が違う靴ばかり。
通勤や休日に履く靴ではなく、ちょっとそこまで行く時に履く靴はありません。
あるのかもしれませんが、見つけられない。
どう絞り込んで検索すればいいのかがわからない。

途方に暮れかかった時、ふと、たまに購入している通販サイトを思い出しました。
そこでは枕や吸入器、化粧品やボディソープなどを買ったことがあります。
雑多な物を扱っていて、それぞれに薀蓄があるというのが特徴。
もしかしてと、そこで探してみたら・・・ありました。
それがこちら。
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中敷きを取り外せて丸洗いできるというのと、どこぞの病院スタッフが続々採用といった文章に惹かれ、それじゃと購入。
軽くて丈夫そうなので、これもまた、本望でしたと言わせるまで、履き続けられるのではないかと期待しています。

買ってから気が付いたこと。
病院で働くドクターやナースなどが、サンダルに望むことと、そこら辺を歩きたいだけの私が望むことに共通点はあったのか? ということ。
なんかちょっと違うような気がします。
それに気付くのが買ってからというのが、私らしいといっちゃ私らしいのですが。
ま、結果オーライだったというオチでひとつ。

新刊「ワクチンX 性格変更、承ります。」の発売

  • 2015年09月03日

新刊「ワクチンX 性格変更、承ります。」が発売になります。
この週末から書店に並び始めます。
場所によっては、週明けにお目見えとなるところもあるようです。
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ネタバレをしないように紹介するのが、非常に難しい。
ストーリーに触れずに、どんな小説かを語るとするなら・・・中年の迷いを描こうとトライしたといったところです。
これまでの二十年間と、これからの二十年間を、考えざるを得なくなった四十代の男女の戸惑いに光を当ててみました。
ちゃんと描けているといいのですが。

執筆中は登場人物たちと過ごす時間が楽しくて、楽しくて。
書くことは楽しいことだったと思い出させてくれました。
いつの頃からか、勝手にプレッシャーという魔物を背負い、一人で気張っていました。
昔、書くことがただ楽しくて、毎日夢中で書いていた日があったことを忘れそうになっていました。
それが「ワクチンX 性格変更、承ります。」を書いている時は、楽しさにずっと包まれている状態に。
私にとっての小説を書くことの意味を、改めて気付かせてくれた作品となりました。

それじゃ、お腹を抱えて笑い転げるような、楽しさ満載の小説なのかというと、ちと違います。
小説の味わいとしては、ほろ苦い後味の仕上がりになりました。
目指したのはビールの味わい。
コクがあって、キレがある、あの感じです。
たくさんの人に愛されるビールのように、この小説もたくさんの人に、その苦味も含めて愛されるよう、祈るばかりです。

装幀を初めて見た時、透明感と不穏さが同居していると感じました。
そのバランス加減が絶妙で、装画と装幀を担当してくださったプロたちの手腕に感動しました。

小説が世の中に出て行く時、たくさんの人たちのサポートを受けます。
皆さんからの愛情を、いつも感じていられる私は幸せ者です。
どうも有り難うございます。

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