試着

  • 2016年02月29日

自宅に戻り、コートを脱いでいたら・・・ビリッと音が。
まさか。
そっと脱いで検めてみると、裏地が裂けていました。
なんちゅう恥ずかしさ。
そして、直すのにいくらかかるだろうと算盤をパチパチ。
太ったんでしょうかね。
体重は変わっていないのですが。

コートの裏地を裂いたのは初めてですが、パンツは何度も裂いています。
太腿が非常に太いからです。
生まれて初めてパンツを裂いた日のことは、はっきりと覚えています。
それは、まだ乙女心をもっていた中学生の頃。
最寄り駅の駅前にカジュアルウエアのショップがありました。
ファッションという単語が急に気にかかるようになったお年頃。
小遣いを握って、そのショップへ。
あれこれ迷った末に、1本のパンツを手に試着室へ。
と、太腿が引っかかってはけない。
カーテンをちょこっと開けて、待っていた女性店員さんにキツイと告げると、ワンサイズ大きいのを持って来てくれました。
が、これもキツい。
もう1つ上のサイズのを持って来てもらい、必死で足を押し込みました。
お洒落をするって結構苦しいものなんだなと思いながら試着室を出た途端、ビリッと音が。
見れば、脇を縫い止めていた糸が切れて、穴が開いていました。
しばし呆然としていた私ですが、すぐに恥ずかしさで胸はいっぱいになり、顔はゆでだこのように真っ赤っかに。
中学生ですからね。
sityakusitu
店員さんは「太腿部分を左右で1センチは出せるので、お直しをしましょうか」と提案してきました。
「弁償」という単語を使わないで、買わせようとする優秀な販売員です。
ゆでだこ状態の私は小さな声で「はい」と答えて、試着室に戻りました。
着替えながら、ちょっと涙ぐみそうだったことを覚えています。

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