映画「嫌な女」の公開

  • 2016年06月30日

映画「嫌な女」の公開が始まりました。
すでにご覧いただいたでしょうか?
それともこれからでしょうか。

映画の公開に至るまで、とてもとてもたくさんの人たちのサポートを頂戴しました。
新刊を出すと、しばしば映像化のオファーをいただきます。
これは私に限った現象ではなく、他の多くの作家の皆さんも経験されていることです。
時には発売前の段階で、映像化の話が入ることもあります。
恐らく刊行予定の情報をチェックされたのでしょう。
そこにある小説の宣伝文句やあらすじだけを読み、唾を付けておこうとの考えのようです。

映像化の話があっても、実現まで辿り着くのはごくごく僅かです。
大抵途中で頓挫します。
大きなお金が必要な映像化の場合、資金集めはとても大変です。
またたくさんの団体、大勢の人の承諾を得ていかなくてはなりません。
映像化を実現させようとするならば、苦労を背負う覚悟が必要です。

「嫌な女」の映画化を実現できたのは、黒木瞳さんの熱意があったからです。
その熱意が大勢の人の心を動かし、多くのサポートを得られたのだと思います。
諦めず、熱意を持ち続けて実現に向かって走り続ける・・・言うは易し行うは難し。
それを黒木さんはやってみせてくれました。
その努力する姿勢を目にし、感謝で胸がいっぱいになりました。
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感謝の気持ちを捧げたい人は、ほかにもたくさんいらっしゃいます。
元々は「こんな小説を書きたいのだけど、どうだろう?」といった話を、編集者にしたところからスタートしました。
面白そうと言ってもらい、書き始めたものの、時に筆が止まったり、迷ったりしました。
そうした時、気長に待つだけでなく、励ましてもいただきました。
単行本として発表するまでには、また大勢の方のサポートをいただきました。
デザイナーさんや営業、制作、宣伝といった部署の人たちの協力を得た後、書店でもまたたくさんの人のサポートを貰いました。
ポップを作って応援してくださった書店員さん、面白いとツイートしてくださった書店員さんもいました。
いい作品だと取り上げて紹介してくださった文芸評論家の支援も有り難かったです。
そして、本を読んだ方たちが感想を広げてくださり、次の読者への繋がりを作ってくださいました。
映像化に向けて動き出してからもたくさんのサポートを頂戴しました。
ライツの皆さんの働きなくして、今回の実現はなかったでしょう。
黒木さんのマネージャーさんの粘り腰も大きな力となりました。
映画会社の皆さん、出資してくださった企業の皆さんからも応援をいただきました。

まだまだここに上げ切れなかった大勢の人の支援をいただきました。
多くの皆さんに愛された「嫌な女」はとても幸せものだと、今つくづく思います。
どうも有り難うございました。

まだ小説「嫌な女」を読んでいない方は、映画を観る前に、或いは観た後にぜひ。
すでに読んだという方は、「女シリーズ」の第二弾「我慢ならない女」を。

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