レンタルビデオ店

  • 2017年08月31日

夏休みはどう過ごされましたか?
私はいつも通り仕事をして、本を読んで映画を観ていました。

前に住んでいた町にはレンタルビデオ店がありました。
かなり小規模の店。
観たい映画はいつも貸し出し中。
しょうがないのでこれでいっかと借りた映画。
始まって5分ほどして・・・これ前に観た! と気付く。

今は観たい映画のタイトルを登録しておくと、その中から空いているDVDを郵送してくれるサービスを利用しているので、これ前に観た! はなくなりました。
海外ドラマはネット配信サービスを利用。
私が次は何話から観ればいいのか忘れていても、次はこの回ですよと教えてくれる。

これはなんなんでしょうかね。
タイトルが好みなんでしょうかね。

この10年ぐらいは本を読んだ後、また映画や展覧会、舞台を観た後には、その感想をメモしておくようになりました。
エッセイを頼まれた時などに、以前観た映画に触れることがあるのですが、肝心のタイトルを思い出せない。
そんな時にはこの感想メモを検索すると、タイトルが出てくるので便利。
メモなのに鑑賞直後の自分の興奮状態が出ていたりして、そうそうこんな風に感じたのだった、なんてことまで思い出せます。

そして現在。
本の場合は映画や海外ドラマと違って、サイトが私に「それはもう読みましたよ」と教えてはくれない。
買う前に自分でパソコンの中に入っているメモを、検索しなくてはいけない。
これを私は面倒がる。
結果、未だに「これ前に読んだ!」現象が起こる。
単行本の時にすでに読んでいて、文庫になったのをまた買っているのです。

タイトルが好みなんでしょうかね。
それとも二度買いしてしまうほどキャッチーなタイトルなんでしょうか。
二度買いさせるほどのタイトル・・・是非勉強したいと思いました。

お祭り

  • 2017年08月28日

子どもの頃住んでいた町のお祭りは9月でした。
どちらかというと珍しい方でしょうか。

そういえば高校生の頃、クラスメートのA子が参加するお祭りは9月でした。
お祭りの翌日には「肩が痛い」と言い、セーラー服の襟元をはだけてクラスメートたちに、肩を見せまくっていました。
私も覗いてみると・・・A子の肩の皮がペロリと剝けています。
お神輿を担ぐと、このように肩の皮が剝けるのだと知った16歳の夏でした。

2020年のオリンピック。
競技が開催される会場近くのお祭りはどうなるのでしょう。
時期がまったくズレていればなんら問題ないかもしれませんが、ぶつかっている場合はお祭りをズラすのか、それとも例年通りのスケジュールで行うのか、決断してなくてはなりませんね。
現在私が暮らす町のお祭りは、例年「しょぼっ」と呟くような規模なので、オリンピックバージョンとして、派手にやってくれたらなんて期待しています。

友人B子が勤める会社は外資系。
社長をはじめスタッフの半数は外国人だそうです。
会社がある町の町内会からお祭りの案内が来たら、社長は即全社員の参加を決定。
お祭りは日曜日に開催されたので休日出勤の扱いになり、翌日は会社を休みにしてしまうという本気さで向き合ったとか。
そして日本のお祭りが大好きになったらしく、以後毎年全社員が参加する行事になっているそうです。

この社長、ある日「日本には社員旅行というのがあるそうだね」と秘書に聞いたとか。
日本人の秘書は嫌な予感がすると思いながらも説明すると・・・「我が社もやろう」と即決。
全社員で温泉旅行に行ったそうです。
外国人の社員たちは大盛り上がりで、日本人のB子も予想外に楽しくって、社員旅行はどうしてすたれちゃったんだろうと不思議に思ったとか。
外国人は皆身体が大きくて、旅館で用意された浴衣のサイズが合わず、バカボンみたいになっちゃっててウケたと、B子は語っていました。

その社長が先日「日本には会社の運動会というのがあるそうだね」と秘書に聞いたそうで。
総務部所属のB子は運動会開催のため、目下準備に奔走中だということです。

打ち上げ

  • 2017年08月24日

友人A子が働く会社では、プロジェクトが終了する度打ち上げが行われるといいます。
そのプロジェクトには他社の人たちも多数参加し、スタートから終了日までの期間は1年程度だそうです。

で、なにが凄いって、打ち上げが凄いらしい。
プロジェクト終了日には必ず打ち上げが行われて、100~200人ぐらいが参加するとのこと。
この宴会の規模もなかなかのものですよね。
A子はこの打ち上げの仕切りをいつも任されるのだそうです。
なんでも結婚式に利用されるゲストハウスを一軒借りて、そこで行うこともあるとか。

この打ち上げが大抵荒れるそうなのです。
喧嘩を始める人がいたり、泣く人がいたり、怒る人がいたり・・・で、怪我人が出ることと、壊した食器を弁償することは、覚悟した上で毎度臨むのだとか。

「そんなにキツい仕事なの?」と私が尋ねると、A子は首を左右に振りました。
「あいつの仕事のやり方が気に入らない」といった類の揉め事ではないとA子は言います。
打ち上げの場で明らかにされるのは、男女間のトラブルだそうで。

それだけ大勢の男女が1年間も一緒に仕事をしていると、びっくりするような、でもよくある話が水面下で展開する。
「えっ、あの人があの人と?」や「だってあの人結婚してるじゃない」といった噂話の出火元が多数、その打ち上げに参加しているわけです。
プロジェクト終了と共に、男と女のラブゲームもお開きにしたい人と、継続を望む人とが、入り乱れての打ち上げ。
無事に終わるとは思えませんな。

数年前の打ち上げでは、救急車を呼ぶはめになったとA子は言いました。
男性がそばにあったナイフを、訳ありの女性に向けたので、周りが止めようとした。
その際止めに入っていた男性が怪我をしてしまったのだとか。
こうなると打ち上げ参加も命懸けです。

「大変だね」と私が労うと、「まぁね」とA子は軽く答えます。
どっちかというと楽しそうに見えるけど、気のせいかな? と私が尋ねると、A子はにやっとしました。
若い頃は「なにそれ、恥ずかしい。いい大人が止めてよ」と思っていたそうなのですが、年を重ね何度も同じような修羅場を見るうち「気が済むまでおやりなさい」といった心持ちに変化したのだそうです。
なるほど。
打ち上げの度にA子はいろんなことを学んでいたのですね。

今回わかったこと。
男女が集まれば揉め事は起こる。

単行本から文庫へ

  • 2017年08月21日

単行本として出版した作品を、数年後に文庫という別の形で改めて出版することが多いです。
文庫化するにあたって、作家はなにもしないと思っていらっしゃる方もいるようですが、実際は改めて読み直し推敲します。
勿論作家によってその対応の仕方は様々で、誤植等の修正以外はまったく直さず、そのまま出す人もいらっしゃるし、これじゃタイトルは残っていますが、別の作品ですよね? ぐらい大幅に書き直しされる人もいます。

私はなるべく手を入れないようにしながらも、気になった箇所を修正します。
この「なるべく手をいれないようにしながら」というのが大事。
直そうと思い始めたら、あそこはこうした方がとか、ここはああした方がと、あちこちを修正したくなります。
それによって多少は良くなるかもしれませんが、それはあくまで技術的な面の話。
書いた時の勢いや熱などを、減らしてしまう危険性があります。
下手であっても、一途な熱さが読者の心に届く場合もあります。
なので、ある1ヵ所が気になったとしても、直すのか、そのままにするのかを慎重に検討する必要があります。
このため結構な時間を掛けて推敲作業を行います。

これは時間的なことだけでなく、精神的な負担がかかる作業です。
その原稿を書いたのは4、5年前。
4、5年前に書いた原稿と向き合うということは、4、5年前の自分と向き合うことでもあるからです。

以前テレビで、男性彫刻家が出演しているのを見ました。
「昔の自分の作品を見て、今どう思いますか?」と聞かれたその彫刻家は、「久しぶり。元気だった? と声を掛けたくなるような気分」と答えました。
私は思わず「そうなんだ・・・」と呟きました。
そんな風に過去の自分の作品と向き合う人がいることに驚きましたし、羨ましくなりました。

この話を友人A子にしたら・・・昔の自分の写真を見た時の感じと一緒なのかな? と聞かれました。
「止めて、見たくない」と過去の自分を拒否するタイプもいるし、「この頃は必死で頑張ってたんだな」と自分を労いたくなるタイプもいる。
このように様々なタイプがいることが、過去の自分の作品との向き合い方が人それぞれなことと、同じではと考えたようです。
ビミョーに違う気がするのですが、とにかく過去を全部背負って前に進むしかないようです。

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