綿棒が1本

  • 2018年03月01日

ゴミを捨てようとマンションの1階へ。
オートロックで開閉する自動ドアを抜けて、正面玄関へ向かう。
と、床に綿棒が落ちているのを発見する。
はて?
そこはマンションの敷地内。
オートロックの自動ドアの手前部分なので、宅配便の人や新聞配達員やチラシ投函者などが出入りできる場所。
そこに1本の綿棒が落ちている。

なにかを落としてしまうのはどういう場合かと考えますと・・・手に持っていて、ついうっかり落としてしまうといったケースがありますね。
がしかし、綿棒1本を剥き出し状態で持って歩いている人を、これまでの人生で見かけたことがない。
なので、これは考えにくい。

バッグからなにかを取り出そうとした時、別のものも同時に引っ張り出してしまい、落っことすといったケースもあるでしょうか。
しかしこれだと、バッグの中に綿棒1本が剥き出し状態で入っていたということになり、そのような状態で持ち歩いていた綿棒を、なにに使うんだといった疑問が。

私のようにゴミを捨てようと歩いていた時、ゴミ袋からこぼれたといった可能性はどうでしょう。
この可能性はゼロではない。
ゴミ袋の底に穴が空いていて、そこからぽろっと綿棒が1本落ちちゃったというケースです。
綿棒1本だけが落ちるという可能性が、どれくらいのパーセントなのかはわかりませんが、なくはない。
そういう奇跡を今目の当たりにしているのだということにして、その日はまとめました。

ところが。
それから10日ほど経ったある日のこと。
同じ場所にまた綿棒1本を発見。
ええええ?
ゴミ袋の底に穴が空いていて、そこからぽろっと綿棒が1本だけ零れる奇跡が2度続く?
前回私が作り上げた物語が崩壊していく音が聞こえた気が。
必至で考えましたが、1本の綿棒がそこに落ちた理由を推察できず。
翌日には掃除のスタッフが片付けてくれて、綿棒はなくなっていました。
掃除のスタッフは、私と同じように「ええええ?」と思ったでしょうか?
掃除のスタッフは常駐ではなく面識はありません。
ただ粗大ゴミを出した時や、共有施設のドアの鍵が故障した時などに、管理人用の郵便受けにメモを入れることがあり、そうすると私の郵便受けに返事の紙を入れてくれるため、間接的なコミュニケーションはあります。
時には私たち文通してる? と思うほど、メモのやり取りが続くことも。
なので面識はないのですが知り合いのような感覚。
その知り合いのような掃除のスタッフに尋ねてみたいのです。
綿棒1本落ちてた理由ってなんだと思う? と。
そういうことってよくあるの? とも。

しかしながら、変なことを聞いて来る妙な人と思われたくなくて、まだ質問できていないのですが・・・。
皆さんは理解できないものが落ちているのを見つけてしまう経験って、ありませんか?


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