鳩が

  • 2019年05月09日

ベランダに1羽の鳩を見かける。
あ、鳩だ。
といった程度の感想。

翌日、ベランダに2羽の鳩が。
ちょっと待って。
1羽だったら羽休めをしてるのかなと、スルーしてあげられるが、2羽ってことになると放ってはおけない。
「落ち着けるいい場所があるんだよ、そこ、行ってみる?」「いいね」などと、鳩界でちょっとした話題になっていたりしたら困る。

どうするか。
近付いて反撃に遭ったりはしたくない。
やはりある程度の距離を確保した上で、出てってよといった意思表示をしたい。
そこで床掃除用のワイパーを手に持つ。
これでぐいっと「押し出すよ」といったパフォーマンスをすれば、飛んで行ってくれるのではないかと考えたのです。

よしっ。
と自分に発破を掛けてから、ブラインドの紐を引っ張る。
ブラインドがジャジャジャと音をさせて上がっていく・・・と、鳩が慌てて飛び立ちました。
音にビビるんですね、鳩って。
なんだ。
窓を開ける前に出て行ってくれたと、ほっと胸を撫で下ろす。

それから数日後。
ベランダに1羽のカラスを発見。
うっそー。
なんだ、その威圧感というぐらいの迫力。
でもしかし私は知っている。
鳥は音にビビるということを。

そこでブラインドの紐を引っ張る。
ブラインドが上がっていく時にジャジャジャと音が出る。
が、カラスはびくともしない。
え?
しょうがないので何度もブラインドを上げ下げして、ジャジャジャを繰り返す。
だがカラスはじっと私を見つめ返してくるだけで、飛び立たない。
その視線は明らかに私をロックオンしていて「なんか文句あんのかよ」といった顔をしている。

ジャジャジャは鳩には有効でも、カラスには効かないみたい。
もしかして鳩界とカラス界は、提携でもしている?
先日私に脅された鳩が、カラス界の兄貴に相談したとか。
「脅されて、こっちはメンツ丸つぶれっすよ。兄貴、仕返しをしてください」と訴えたんでしょうか。

ジャジャジャが効かないとなると、当初考えた、床掃除用のワイパーで押し出すパフォーマンスをするしかないのですが・・・鳩には出来そうに思えたこの作戦でしたが、カラスには無理な気がする。

鳩より好戦的な顔つきなんですよね。
体も大きいし。
なんとなく鳩には勝てそうでも、カラスには負けそうな気がする。
床掃除用ワイパーよりもいい手はないかと考えてみましたが、思いつかず。

結局、カラスが我がベランダに飽きてくれるのを祈るという、最弱な方法を選択。
どうなったかというと・・・20分程でカラスは自分のきっかけで、どこかへ飛んで行きました。
良かった。
でもまた来たらどうしよう。
それまで無関心だったベランダに、ちらちらと視線を送るようになっています。

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