ドイツ語を

  • 2020年08月06日

実家の片付けをしていたら出るわ出るわ、ドイツ語のテキストが。
記憶から消し去っていましたが、OL時代にドイツ語の勉強をしていた時期があったのです。
なんでそんなことを思ってしまったのかわかりませんが、当時は一生懸命だったみたいで、テキストやノートがわんさか出てきました。
ドイツ語教室の生徒証まで出てきて、毎週土曜日の午前中に通っていたことも思い出しました。

そして今、思う。
お金と時間の無駄だったと。
全く身に付きませんでした。

以前サッカーのワールドカップ観戦のために、ドイツに行った時、私のドイツ語は全く通用しませんでしたっけ。

そうそう。
家庭教師にも教えて貰っていたんでした。
日本の大学に留学中のドイツ人男性の自宅に行き、毎週個人レッスンを受けていました。
ある日、テーブルに花が飾ってあったので、今日はあなたの誕生日かと日本語で問うと、真っ青な目を真ん丸にして彼は言いました。
「今日は桃の節句でしょ。女性のあなたが、そんなことを言うなんて」と。
今度はこっちが驚く番。
彼が桃の節句なるものをどうやって知ったのかは不明ですが、間違ってはいないけど、ちょっと違うような。

私は説明しました。
桃の節句は3歳の女の子の成長を祝うもので、大人の女性はその対象外になっていると。

真面目な顔で彼は「それはいつからですか?」と聞いてきます。
さぁと首を捻る私。
端午の節句も子どもなのかと聞かれ、「そうそうそっちは男の子で、5歳に祝う」と私が答えると、なぜ女の子は3歳で、男の子は5歳なのかと問われる。
答えられない。
当時はネットなどはなく、いろんなことを簡単に調べられる時代ではありませんでした。
教養のない私は、ドイツ人留学生からの日本の風習についての質問に、答えられませんでした。
この件以外でも彼から受ける日本に関する質問に、ほとんど答えらなくて、いかんな、これはと感じたことを思い出しました。

そんな経験をしたのに、そこから日本について勉強するという方向へは進まず、またドイツ語の勉強も、ある日、もういいやと幕引き。

そして20年以上経ったある日、勉強した跡を発見して、苦い思いを噛み締めることになったのでした。

今回の教訓。
ゴールまで走り切らなければ、そこまでの努力はすべて水の泡になる。

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