• 2021年02月01日

ネットスーパーで苺を買い冷蔵庫へ。
チルドルームに入れているのに、冷蔵庫を開ける度に苺の甘い香りが鼻をくすぐります。
冷蔵庫の扉は1日に何度も開けますが、その度に苺のいい匂いを味わうことに。
苺の匂いは、少しだけ気持ちを優しくしてくれるような気がします。

甘くて美味しい苺ですが、昔はもっと酸っぱかった。
だから食べる時に、砂糖を掛けたりしていました。
果物としては、これは非常に恥ずべき事態だったのではないでしょうか。
甘さが足りないからと砂糖を掛けられていた当時、自身を不甲斐ないと思っていたのでは。

練乳を掛けて食べる人もいましたっけ。
これも理由は酸っぱいから。
練乳の甘さを加えれば、食べられるといった人が結構いたのです。

甘くないから、甘いものを掛けて食べるというのは、とてもよくわかるのですが、昔、苺を潰していた理由については全然わかりません。
なんで潰す必要があったんでしょう。
我が家にも苺を潰す専用のスプーンがあり、それでまず苺を潰し、そこに砂糖を掛けていました。
砂糖がよく絡むからだったんでしょうか。
そこまでしないと食べられなかったなんて、苺としたらプライドが粉々だったでしょう。
それが今ではそのまま食べても充分甘くて美味しくなり、苺の面目も保たれるように。
良かったね、苺。

中学生の頃、級友がサンドイッチのお弁当を持って来ました。
苺のジャムが挟まれているサンドイッチを、食べていると思われるのですが、色がちょいとくすんでいる。
それほど興味はなかったけれど「それって苺ジャム?」と尋ねました。
コクリと頷いた級友は「昨日、ママが苺ジャムをたくさん作ったから」と言いました。
は?
「ジャムって家で作れるの?」とびっくり仰天したことを覚えています。
我が家ではジャムというのは、瓶か紙製の容器に入って、スーパーで売られているものという認識だったので、家で作るという発想を私は持ち合わせていませんでした。
砂糖と一緒に煮ればいいんだから、簡単だよと級友にさらっと言われ「なんか、あんたんちってすげぇな」と感心したのでした。

花柄の小さめのエプロンを身につけたお母さんが、鼻歌交じりにジャムを作るような家庭なのか?
そんな家がドラマや映画の中だけでなく、現実にあるのか・・・と、自分の家との違いにカルチャーショックを受けたのでした。

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