におい

  • 2021年09月06日

A子はワイン好き。
オンライン食事会をしたら、A子の横には赤ワインの入ったグラスがありました。
昼時でしたが。

コロナ前には飲食店での集まりでワインを選ぶのはA子の役目でした。
こっちはなんでもいいから、さっさと決めちゃってと思っているのですが、そんなプレッシャーなんか全く気にしないA子は、ゆっくりと選びます。
とても楽しそうに。

A子はよくワインの味を表現するのですが、それがなんとも面白い。
特に香りについての言い方が可笑しい。
本人はいたって真面目に言っているから、よけいに可笑しい。
一時期仲間内で、これはどんな「におい」かを言うのが流行りました。

教室に放置されていた雑巾のにおい。
10代の娘さんのにおい。
苦労している女のにおい。
・・・こんな具合に。
納得出来る時も、出来ない時もありますが、結構盛り上がります。

食事会をオンラインでするようになってから、この遊びが仲間内で再び流行り出しました。
最初は料理やお酒のにおいを表現していたのですが、最近はパートナーのにおいを、表現することが多くなっています。
その方が俄然盛り上がるんです。

パートナーの靴下は「キャンプ場に行った時に拾った石の、裏側のにおいと同じだった」とか。
パートナーの枕は「流行っていない藪医者のクリニックに、充満しているにおいと一緒」とか。
シチュエーションが細か過ぎて、今一つ理解出来ないケースもあるのですが、面白ければオッケー。

「におい」に対する感覚は人それぞれ。
育った環境や年齢などでも違うようですね。

以前ショップで販売の仕事をしていた時のこと。
お店では香水を売っていました。
サンプルを用意してあり、香りを試し付け出来るようになっていました。
日本人の女性は手首の内側などに1プッシュする。
そしてその手首に鼻を近付けて、くんくんしてから買うかどうか考える。
で、大抵の場合買わない。
西洋人の女性はたくさんプッシュする。
なんとなく数えていたら、10までいった時さえある。
そして買う確率が結構高い。
気に入ると5本ぐらい買う。
飲む気なんじゃないかと思いましたが「飲みませんよね?」とは尋ねられないので、黙って包んで渡しました。
この人が「勝負」と思った日、この香水をどんだけプッシュするんだろうと、考えたことがありましたっけ。

このようにお国が違えば香水の使い方が違うように、「におい」の表現方法も違うはず。
パートナーの「におい」を表現する世界選手権があったら・・・お国柄や男女の力関係などがわかって、面白いかもしれませんよね。


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