卒業

  • 2022年08月25日

小学3年生の囲碁プロ棋士が誕生したそうです。
凄いですねぇ。
9歳4ヵ月ですよ。
特殊な脳の持ち主なのでしょうか。

「趣味はなんですか?」と聞かれた時に、「囲碁を少々」と答えられたら格好いい・・・という不純な動機で始めた囲碁。
完全撤退でございます。
才能がありませんでした。
努力してもダメなものはダメなのです。

囲碁教室を退会し、処分するテキストを紐で結束している時に胸に溢れたのは、時間の無駄をしてしまったという後悔でした。
同時に、これ、前にも経験したなと、デジャヴ感覚が。
そうそう。
ドイツ語でした。
20代の頃、英語も出来ないのに、今から英語を勉強しても追いつかないから、変化球でドイツ語を勉強しようと一念発起。
毎週土曜日にドイツ語学校に通い出しました。
頭が悪いせいか授業に追い付けず、週に1日、家庭教師のレッスンまで受けるように。
これを3年ほど続けましたが、まったく身に付きませんでした。
才能がないと気付くまでの時間が長過ぎますね。
ドイツ語学校を退学し、家庭教師に止めると告げて、処分するためテキストとノートを紐で結束していた時に無駄にした時間の長さに、ため息を吐いたことを思い出しました。

あんな苦い経験をしたのに、また同じ羽目に陥るとは。
自分にがっかりしています。

そんな折、20年ぶりぐらいに甲子園中継を観ました。
眩しい。
ただひたすら白球を追い駆ける少年たちが美しい。
感動の余り、試合途中の段階で涙ぐみそうになりました。
ずっと昔に私が捨ててしまったものを、球児たちがもっているせいでしょうか。
テレビ番組「はじめてのおつかい」を観た時に、クライマックスの前段階で号泣してしまうのと同じ感じ。
クライマックスまで気持ちを持ち堪えさせることが出来ない。
一生懸命な姿を目にすると、それだけで泣けてくるお年頃のようです。

甲子園の球児たちを見ながら・・・果たして私は、彼らのようにひたむきに、囲碁と(ドイツ語と)向き合っただろうかとの思いが沸き上がってきました。
「努力してもダメなものはダメなのです」と開き直る前に、己の努力不足を猛省するべきでしたね。

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