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小説
「腕が鳴る」ご紹介

腕が鳴る

中村真穂は個性強めの整理収納アドバイザー。
依頼者の元に行き、散らかった部屋の片付けを手伝います。
物が溢れる理由は十人十色。
真穂は依頼者たちの話を聞き、その人に合った整理、収納の仕方を助言します。

腕が鳴る

一話 買い過ぎた家
安達タカ子は71歳。
専業主婦として、家の中のことは完璧にこなしてきました。
5年前に夫が亡くなると生活スタイルが一変。
それまでの反動で買い物をしまくるように。
気が付けば物が溢れる家になっていました。
一人で片付けるのは無理だと判断したタカ子は、プロに依頼をします。

真穂はタカ子のこれまでの人生を聞き、彼女に相応しい片付け方を考えます。
時間をたっぷり掛けて二人は片付けをしていきます。
片付けが終わると、真穂はタカ子に提案をします。
それはタカ子にとって、思いもかけない話でした。

腕が鳴る

二話 物が消えるリビング
鶴元大輔は妻、直子にいつも苛ついています。
整理整頓が苦手な妻によって、家の中がとんでもないことになっているから。
それを全く反省しない直子とは喧嘩ばかり。
業を煮やした大輔は、プロの整理収納アドバイザーに依頼することを決意します。

片付けの仕方で揉める鶴元夫妻に、真穂は家庭内別居を提案。
大輔も直子もびっくりします。
よくよく考えてみるうちに、それはいいアイデアに思えてきた大輔。
鶴元夫妻は、真穂の提案を受け入れることに。
整理の準備を始めた頃、息子から紹介したい人がいると言われます。
大輔は家族のこれまでと、これからを考え始めます。

腕が鳴る

三話 服が溢れるクローゼット
信用金庫で働く長尾康代は毎日忙しい。
フルタイムで働きながら家事の一切をしています。
頑張っているのに、夫も娘もそれを当たり前と思っていて感謝の言葉一つない。
康代のストレスの発散はショッピング。
気が付けばクローゼットは服でパンパンに。

整理収納アドバイザーの真穂が提案したのは、部屋の片付けではなく、ずる休みをすること。
真穂の提案を受け入れた康代は、母親としての役目も、妻としての役目も、職員としての役目もすべて休みます。
これをきっかけに康代の生活に、変化の兆しが表れます。

腕が鳴る

四話 段ボール箱だらけのアパート
64歳の三森泰久は喫茶店の雇われ店長。
友人から預かったオウムの銀次郎を連れて、引っ越しをします。
荷解きを億劫がってやらずにいたせいで、アパートには大量の段ボール箱が積まれたまま。

真穂は自ら申し出て、泰久の部屋の片付けをします。
真穂は更に、泰久が働く喫茶店の改善の提案も行います。
渋々真穂の提案を受け入れた泰久。
泰久の人との関わり方が変わっていきます。

腕が鳴る

最終話 ちょい置きでカオスになった部屋
浅田千栄は1ヵ月ぶりに我が家に戻りました。
リビングの散らかり具合に気が滅入ります。
真穂に片付けをして貰い、気分はすっかり良くなったのですが、脚本が書けなくて困っていました。
千栄は劇団を主宰し、脚本を担当しているのです。

真穂のアドバイスは、千栄には納得のいかないものでした。
それでも真穂から再三言われるので試してみます。
これによって、千栄はそれまで知らなかった世界を知っていくことになります。

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