この1年

  • 2024年12月19日

12月も半ばを過ぎ、今年一年を振り返る記事やテレビ番組を、よく見かけるようになりました。

自分の1年を振り返ると・・・単行本も文庫も出させて頂き、また連載というスタイルでも小説を発表させて頂いて、有り難い1年でした。

今年はまた、オーディオブック版も初めて出させて頂きました。
プロの声優さんが、自著を朗読しているのを聞くという経験を初体験。
耳に流れてくるのは、確かに自分が書いた文章なのに、なんだか自分の作品ではないような、不思議な感覚が新鮮でした。

今年、本は結構読めたけれど、映画はあまり観なかったなぁと感じ、どうしてだろうと考えたら・・・オリンピックが理由でした。
オリンピック観戦に熱中したため、映画鑑賞の時間が削られたんでした。
選手の皆さん、感動を有り難う。

そして今年は、というか、今年も、なのですが、片付けが進まなかったという反省があります。
部屋の隅に山積みになっているあれやこれやを、どこかに仕舞わなくてはいけない。
それには、なにかを処分して収納スペースを確保する必要がある。
だとすれば、この押し入れだな。
と、ここまではスムーズに進む。
頭の中だけのことだから。

押し入れに入っているのは雑多な物。
引っ越しをした時に、取り敢えず入れてしまったきり。
だから用途別に置かれていない。

棚板が折れては困るので一番下に重い物を、その上の段には、それよりやや軽い物を・・・といった具合で、重さを基準にして分けてあるだけ。
改善の余地があり過ぎる状態。

ひとまずスペースを確保するためには、なにかを処分しなくてはいけないので、その取捨選択をしようと考えました。
いたってまっとうな考え方。
頭の中だけのことだから。

で、30冊ほどあるファイルから、1冊を抜き出しました。
そして中にある書類を一つひとつ吟味し、残すか捨てるかを判断していく。
これに結構な時間が掛かる。

結局、20分ほどでギブアップ。
今日はここまでにしておくか。
と、早々に決断。
あっという間に決断してしまうのは、やりたくないからでしょうね。

これを何度か繰り返しただけなので、部屋の隅に山積みになっているあれやこれやは、そのまま。
来年こそはこの山の高さを低くする。
それが来年の目標の一つです。

  • 2024年12月16日

友人のA子が自宅で鍋パーティーを開くというので、参加することに。
手土産持参でA子の家に行ってみたら・・・キムチ鍋でした。

フツーの鍋だと思っていた私。
辛いものがあまり得意ではないので、来なきゃよかったと後悔が胸をよぎりましたが、ひとまず食べてみる。

辛い辛い。
むせるほどの辛さ。

他の参加者たちはフツーに食べているので、辛さに参っているのは私だけかと思っていたら・・・A子が席を立った途端、鍋に野菜をたくさん投入して、味を薄めようとする参加者たち。
皆も辛過ぎると思っていたようです。
豆腐や野菜の水分で薄めたものの、辛さは薄まりませんでした。

辛くてはあっても食い意地が張っている私たちは、食べ続けました。
休み休みではありましたが。

身体が熱くなった参加者たちは着ている服を一枚、また一枚と脱いでいく。
そうしてハフハフ言いながら、シメの雑炊まで完走しました。

小説「地獄の底で見たものは」には、主人公の由美が同僚らと火鍋を食べるシーンがあります。
ずっと専業主婦だった由美は、色々あって通販会社のコールセンターで働くようになります。
53歳で一人暮らしをすることになったのです。
仕事帰りに同僚らと居酒屋で、食事とお酒を楽しむ日が来るとは、由美は全く想像していませんでした。

これからの人生を悲観していた由美ですが、周りに助けられながら、自分の居場所を見つけていきます。

同僚らと火鍋をつつき、辛いと言い合いながら楽しい時を過ごす由美。
新たに手にした幸せに気付く場面です。

美容室

  • 2024年12月12日

今、通っている美容室に満足していますか?

美容室の数はなんと、コンビニの約5倍あるという。
新聞記事によれば、この10年間で4万店近く増えたらしい。
人口が減っていることを考えれば、この増え方は凄いですよね。

私はもう何年も自分で髪をカットしているので無頓着でしたが、そう言われてみれば、我が街にもたくさんの美容室がありました。

以前住んでいた街で、1度だけ行ったことがある美容室での話。
ネットで自宅から近い美容室を探して予約。
ドアを開けると・・・3人のスタッフが一斉に立ち上がり「いらっしゃいませ」と言う。

私が名乗る前に、「〇〇様ですね」と言われる。
「は、はい」とちょっとビビりながら頷く。

施術椅子が3つの小さな店に、私の他に客はいない。
勧められた施術椅子に私が座ると、3人に取り囲まれる。
圧に負けそうになりながらストレートパーマを依頼。

すると3人のうち2人が施術を開始。
残りの1人は背後の椅子に腰かけ、スタッフの動きを監視し始めました。
これがこの店のスタイルのようです。

ストレートパーマをかけたことがある人ならご存じでしょうが、髪をとにかく引っ張って、真っ直ぐにする施術が延々と続きます。
つまりかなり痛いのです。
しかも2人がかり。
痛みが2倍。
これに3人が自分に集中しているという圧も加わる。

耐えること3時間。
やっと終了。
この間、客は一人も来ず。
美容室の先行きを勝手に心配しました。

この美容室にはその後行くことはなく、1回きりのご縁でした。

7、8年ぶりに以前住んでいた街を訪れました。
すっかり店も変わったなぁなんて思いながら歩いていると・・・あの美容室が。
潰れているだろうとの予想に反して、商売を続けていました。
倒産する美容室が増加しているという中で、頑張っていたようです。
本当は別の収入があり、美容室は趣味でやっているとか、そんな理由が隠れていたりして。

健康保険証

  • 2024年12月09日

12月2日以降、健康保険証は新たに発行されなくなりました。
多くの反対意見があるにも関わらず。

私は渋々マイナカードに保険証を紐づけました。
が、マイナ保険証にして良かったなと思ったことは、これまで一度もありません。

まず、月に1回で良かった保険証の提示が毎回になり、作業としては増えています。
更にお上(おかみ)が言っている「より良い医療が受けられる」とは感じられないのです。

医師や薬剤師がこれまでの患者の医療や処方薬のデータを、確認出来るのがいい点だと、お上は必死にアピールしていますが、そんなことはない。

私は珍しい病気に掛かったことがあります。
その病気と今回の症状は関係なさそうだと思えても、医師はそうは考えないかもしれないので、問診票の既往歴の欄に一応記入します。

すると医師は大抵食いついてきます。
「珍しいなぁ」
「どういう経緯で判明したんですか?」
「どういう検査をしたんですか?」
「どこの病院で?」
などと聞いてくる。

中には「これはどういう病気ですか?」と、病気そのものについての説明を求めてくる医師さえいる。

医師に病気を解説している私ってなんだろうと、毎回思う。
こういったことは私が問診票に書くから。
医師が私の過去のデータを取り出して、質問しているのではない。

試しに問診票に書かなかったら、医師からはなにも聞かれませんでした。

つまり「よりよい医療」は自ら問診票に書けば受けられますが、マイナ保険証をもっているだけでは受けられないのです。
これが私の実感です。

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