去年の夏のこと。
普段利用しているネットスーパーで、米が買えなくなりました。
ネットショップ探しをして、なんとか販売しているところを見つけ、しのぎ切りました。
そして今。
またまたネットスーパーで、米を買えなくなりました。
すべての銘柄が売り切れ。
しょうがないので再びネットショップ探しをすると・・・高い。
売ってはいるが価格が超高い。
足元を見られている感がたっぷりです。
が、買わない訳にはいかないので渋々購入。
そんな中で、政府が備蓄米の放出を決めたというニュースが。
遅いでしょ。
やらないよりはいいけど。
テレビのニュース番組の解説では、米の生産量は増えているのに、何故か市場には出回っていないという。
これ、時代劇で見たことがある。
米の価格が上がって民は大騒ぎ。
暴れん坊将軍か大岡越前か水戸黄門あたりが、真相を探る。
すると価格を釣り上げるために、米問屋が在庫を隠し、市場に米を出さなくしているのが原因だったという話の回を、何度も見た記憶があります。
金ぴかの着物姿の役人と、米問屋の脂ぎった店主が座敷で酒を飲み、イヒヒヒと笑っていると、暴れん坊将軍か大岡越前か水戸黄門あたりがやって来て、立ち回りをする。
そして悪人を成敗。
民は米を買えるようになってほっとする・・・といった回です。
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令和の時代になってもなお、似たようなことが起こるとは思ってもいませんでした。
令和の米騒動の原因は不明なものの、生産量が増えているのに市場に出ないということは、誰かが大量に買い漁り、値段を釣り上げていると考えるのが自然。
令和には暴れん坊将軍も大岡越前も水戸黄門もいないので、政府はようやく備蓄米を市場に出して、値段を下げるという作戦に出たのでしょう。
この作戦によって、米を溜め込んでいる人、或いは企業が、これ以上持ち続けても儲からないと判断し、在庫を市場に出すようになってくれるといいのですが。
マスクの時もありましたよね、似たようなことが。
コロナが流行し出して皆が右往左往し始めた途端、マスクが世の中から消えてしまった。
メーカーが頑張って作っても作っても、消えてしまう。
そしてネット上ではそれまでの十倍以上の価格で売られている、といったことが。
あの時、大量に買い漁り、高価格で転売しようとしていた人や企業は、結局儲かったのでしょうか?
売り時のタイミングを逸して、大量の在庫を抱えてしまい、大損したケースもあったのではないかと思うのですが。
大手銀行の窓口業務を、学生のアルバイトが担当する支店が近々登場するという。
現在は内定者のみの採用のようですが、今後は内定者以外の大学生も採用していくつもりだとか。
人手不足と人材確保を解決するための作戦なのでしょうか。
我が家の近くにある都市銀行の支店は、いつもガラガラ。
その日も客は誰もいませんでした。
私が店内に足を一歩踏み入れた途端、「今日はどういったご用件でしょうか?」と、フロアにいた女性行員にすぐさま聞かれました。
目的を告げると、行員は機械から一枚の番号札を取り出し、それを差し出してきました。
客は1人もいないのに、すぐに窓口に行ってはいけないルールの模様。
椅子に座って待っていると、私の背後で行員と男性警備員がお喋りを始める。
警備員が乗車したバスでの出来事を語り、行員が相槌を打つ。
その親しげな警備員の話しぶりと、ちょうどいい間で挟まれる相槌のリズムから、2人は始終フロアで、このように業務外のことをお喋りしている仲なのだろうと推察。
すると突然、行員が「あっ。しまった」と言い出す。
そして再び機械のボタンを押して番号札を取り出すと、私に近づいて来ました。
番号札を私に差し出し「さっきのは間違えました。こちらでお待ちください」と言う。
「その仕事量で間違う?」という問いが、私の顔に浮かんでいるように願いながら、黙って番号札を受け取りました。
学生のアルバイトの人たちが、このような行員になりませんように。
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暇だと却ってミスが多くなったりするものでしょうか?
数年前、人間ドックを受診するため病院に。
患者は私だけ。
受付業務担当は女性3人。
当然ながら暇なので3人はお喋りを始める。
今日はどこのランチに行くかというのが議題でした。
会計時になって、受付担当者から1枚の診察券を渡されました。
次回からはこの診察券を持参してくれという。
で、よく見たら、私の名前の漢字が間違っていました。
そう指摘すると、書き直すと言う。
「カルテの方はどうなってますか?」と尋ねながら、私の顔に「その仕事量で間違うな」との思いが浮かんでいるように願いました。
少子化であっても、私立中学の生徒数は増えているという。
かく言う私も私立中学を受験しました。
小学生時代の私は、勉強が出来る方ではありませんでした。
家もどちらかというと貧しい方だったので、どうして私立中学を受験することになったのか・・・よく分かりません。
通っていた塾では、成績によってクラス分けがされていました。
私は一軍には入れず、二軍のクラス。
なのに、希望していた学校の偏差値は高く、フツーなら無理だと諦めるところ。
が、我が家はちょっと変わっていまして、もしかしたら問題の読みが当たって、受かるってまぐれもあるんじゃないか、という怖いほどのポジティブ思考。
冷静な塾の講師は「もう少し確実なところを受けておいては?」というアドバイスをしてくるのですが、母親は「でも、もしかしたらってこと、ありますよね」と運に頼る宣言をして押し返す。
結局、塾の他に家庭教師を依頼することに。
一人目の家庭教師は男子大学生。
とても優しく教えてくれます。
イメージでいうと、私が困っていると、それじゃ一緒にやってみようと、まずは柔軟体操から丁寧に教えてくれるような感じ。
残念ながら成績は上がらず、受験日は近づいてくる。
さすがに焦った母親が男子大学生にはやめて貰い、家庭教師の派遣会社に依頼。
そしてやって来たのが、経験豊富な女性の家庭教師でした。
この人が凄かった。
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柔軟体操をしている時間はないらしく、どんどんボールを投げてくる。
戸惑っている私に、とにかくバットを振れと言うようなタイプ。
無我夢中でバットを振っているうちに、どんどん成績が上がっていく。
母親は喜び、先生に出すケーキのグレードがどんどんアップしていきました。
気が付けばなんとかギリギリ合格出来るかも、といったところまで到達。
そしてツキもあり、第一志望の学校に合格することが出来ました。
あの家庭教師と出会っていなかったら、絶対に合格していなかったでしょう。
入学すると・・・ギリギリで合格しているので、授業についていくのが大変に。
卒業するまで成績は底辺を這う状態になりました。
無理して入学すると後々大変になる、というお話でした。
ごみの戸別収集件数が増えていると、新聞に書かれていました。
集合住宅にしか住んだことがないもので、世の中がそのようになっていたことに、全く気付きませんでした。
戸建ての場合は共用の集積所に出すようで、それは自治会が管理しているというのも、この新聞記事で知りました。
自治会が高齢化によって維持が難しくなったことが、戸別収集が増えている原因の一つのようです。
ごみを出す住民は集積所まで運ぶよりも、自宅前でOKの方が楽でしょうが、そうなると収集の担当者は、より大変になっていることでしょう。
私は集合住宅に住んでいるので、ごみはマンションの1階にある集積所に出しています。
小屋のようになっている集積所で、24時間いつでも出していいので、とても助かっています。
引っ越し先を検討していた時、検索の絞り込みでは、必ず24時間ごみ出し可のところをにチェックを入れていました。
それぐらいこの制度は私にとって必須。
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このごみ集積所の前には、粗大ごみを出すスペースがあります。
事前に区の粗大ごみ収集センターに予約を入れた住人が、必要とされる金額分の処理券を貼付して、そこに出すルールになっています。
で、この粗大ごみを見るのが結構楽しい。
カビだらけのマットレスや年季物のコタツ、掃除機、座卓、物干し竿などなど。
こうした物を見て、捨てた住民の生活を想像するのが楽しいのです。
先週は食器棚が出されていました。
ガラス戸にはシールが数枚貼られています。
ピカチュウが好きなお子さんか、お孫さんがいるのでしょうか。
そして昨日はクリアボックスが十個ほど。
セーター、Tシャツなどと手書きされたシールが、それぞれの扉に貼られていました。
何の気なしにそのシールを見てみたら・・・Tシャツと書かれた箱が7個ぐらいある。
Tシャツが好きな人のようです。
中には靴下と書かれた字を二重線で消して、Tシャツとしている物も。
Tシャツの収納に苦労している方とお見受けしました。
こんな風に粗大ごみを見て、それを捨てた人の生活を勝手に想像するのが好きです。
悪趣味でしょうか。
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