開店記念日

  • 2025年07月07日

今日は七夕。
2011年7月7日にこの公式サイトがオープンしましたので、本日は開店記念日です。

手探りで始めたこのサイト、そしてブログ。
15年目に突入しても未だ手探りなところが、なんだかなぁとも思うのですが、引き続きマイペースで、著作にまつわるあれこれや、近況などをお知らせしていきますので、どうぞよろしくお願い致します。

文庫版が発売された「残された人が編む物語」に登場する上田亜矢子は、スーパーのポイントを溜めています。
スーパーで定期的に開催されるポイントフェアには目がありません。
その日は通常の5倍のポイントが付くため、まとめ買いをします。

これ、ポイントあるあるですよね。
ポイントがたくさん付くと言われると、頭の中が「お得だ」という言葉しかない状態に。
「それ、家にある」とか、「そんなの使わない」といった冷静な判断は出来ず、不要な物まで買ってしまう。

確かにポイントは普段よりたくさん貰えますが、棚の奥深くで冬眠することになるような物を増やしているだけなので、本当にお得と言えるのかは怪しい。

が、私はこの点を深く考えないようにしています。
それよりは、溜めたポイントでなにを買おうかと、ワクワクする気持ちを大切にしたい。
ワクワクは人生に必要だから。

最近はこのポイントで、ヘアアクセサリーを買うことが多いです。
写真では素敵だったけれど、実物はちゃちかった、ということが多いのがヘアアクセサリー。
がっかりすることも多い。
仮に思っていたのと違っていても、ポイントで入手した物なら、心へのダメージが小さくなるので、ここ最近はヘアアクセサリーを購入しています。
髪を一つに縛るようになったこともあり、飾り付きのヘアゴムとか、ポニーフックを選ぶ場合が多いです。

小説「残された人が編む物語」の亜矢子の話に戻ると・・・ポイントフェアでまとめ買いをした亜矢子は、スーパーを出て自宅に向かいます。
両手にはエコバッグ。
大量に買ったため、そのエコバッグはどちらもかなり重い。
亜矢子はその途上で悲劇に見舞われます。
どんな悲劇なのかは本書でご確認を。

どんな人か

  • 2025年07月03日

文庫版が発売された「残された人が編む物語」に登場する西山静香は、行方不明者捜索協会で働いています。

この協会には、それぞれの事情から人捜しをしている人が訪れます。
やって来た依頼者に静香は質問をします。
「その人はどんな人ですか?」と。

知っている限りのことを答えていく依頼者。
でもそれは、その人物のごく一部でしかない。

捜索を続けるうちに、それまで知らずにいた様々な面が露わに。
知っているつもりでいたけれど、実際はなにも分かっていなかったということに、気付いていきます。

親しい人のことを、実は全然分かっていなかったというのは、ままあること。
自分自身のことも分かっていないのですから、当然といえば当然。

だから就活で必要なエントリーシートなんて、書けやしないという学生の皆さん。
あなただけじゃない。
皆、自己分析が苦手で、だから自己PRをしなくてはいけないエントリーシートの作成に、苦労しています。

私が就活をしていたのは遥か昔。
エントリーシートの提出は求められませんでしたが、履歴書を書く必要はありました。

この履歴書には、自身の性格の長所と短所を書く欄がありました。
スペースはそれほど大きくなかったのですが、ここを埋めるのは大変でした。

そこでどうしたか。
就活対策本に掲載されていたサンプルに、長所は「朗らか」、短所は「マイペース」とあったので、そのまま写して記入しました。
丸写しだった学生はどれくらいいたのでしょうか。

「あなたもですか?」的なことを言われたことはなかったので、はいはいと軽くスルーされていたのかも。

今はAIを使った採用試験を導入する企業が増えているそうなので、こうした姑息な真似は通用しなさそうですね。

メイク時間

  • 2025年06月30日

メイクにどれくらい時間を掛けていますか?
私は5分ぐらい。

以前はこれほどまでに短くはありませんでした。
あれやって、これやって、それからこうして・・・と、結構時間を掛けていました。

が、年を重ねるうちに、掛けた時間に見合った効果が出ていないという現実に、目を向けるように。
そして省略を覚えていく。
気が付けば5分で仕上げられるようになっていました。

色付きの日焼け止めを塗り、眉を描き足し、口紅を塗る。
以上。
ファンデーションさえ塗らなくなりました。

こんな私ですが、メイクを指南する動画を見るのは結構好き。
「毎日そんなにたくさんのミッションをこなせないよ」とツッコミながらも、テクニックを駆使していく姿に拍手を送ります。

文庫版「残された人が編む物語」には、化粧品の訪問販売の仕事をする人物が登場します。
44歳の関根由佳は、小さな子どもを抱えて働かなくてはならなくなり、この仕事を選びました。

自分の都合で働く時間を遣り繰り出来そうだったから。
それに昔から肌だけは褒められてきたので、化粧品を売る時に、説得力をもたせられそうだとも考えたのでした。

10年前に由佳の夫、卓が突然失踪。
由佳は化粧品を売りながら、夫の帰りを待ち続けています。

卓の身になにが起きたのか。
それが分かる日がやってきます。
その時、由佳がなにを思うのか。
こうしたことがこの「残された人が編む物語」に描かれています。
是非読んでみてください。

先週、近所のドラッグストアに行った時のこと。
化粧品コーナーで、真剣にメイクをする女子高生らしき二人組を見かけました。

サンプルを使ってキャッキャッとメイク遊びをしているのかと思いきや、全然違いました。
2人とも物凄く真剣。
鏡の前でアイシャドウを塗り出来を確認したり、チークを入れる場所を検討したり。
そうして時々、隣の友人に顔を見せて判断を仰ぐ。
だが友人は「違う」とにべもない。
遠慮せずに意見を言い合える仲の模様。
彼女たちはきっとメイクの腕を上げていくのだろうなと、思ったのでした。

包丁を

  • 2025年06月26日

物の捨て時が分かりません。
経年劣化ですでに役目を果たさなくなっていても、ズルズルと使い続ける傾向が私にはあります。
QOLを下げていると分かっていても、踏ん切りを付けられないのです。

タオル、靴下、Tシャツなどがこれに該当します。
そして包丁も。

買ったのはおよそ30年前。
この間、研いだことなし。

一度研ぐグッズを購入したのですが、刃先をそれに挟んでちょっと動かしたら、とんでもなく嫌な音が発生。
全身に鳥肌が立ちました。
即刻中止。
それで研がずに30年。

今年に入ってからは、キャベツすら切れなくなってしまいました。
トマトをカットするのはもう随分前に諦め、ミニトマトで誤魔化してきましたが、キャベツの代替野菜を思いつけず、さすがに寿命かなと、ようやく買え時を自覚。

ネットで調べてみたら・・・思いの外、安かった。
1万円を超えるだろうと思い込んでいたのですが、5千円以下の商品がたくさん。
そこで4千円ぐらいのオールステンレスの包丁を購入。

届いた包丁で早速キャベツを切ってみると・・・なんかギクシャク。
包丁の使い方が変になっていることに気付きました。

長年切れない包丁を使い続けてきたので、刃を当てたら前後に何度も動かして、切るのをサポートしてきました。
これがもう癖になっている。
同じように動かすと、今度の包丁は切れ味がいいので動かす先から切れていく。
スパスパと切れてはいくのですが、切り口がギザギザに。

あれっ。
包丁はどうやって使うんだっけ? という新社会人が初めて自炊をした時のような疑問が。
押すのか、いや、引くのか?
それとも真っ直ぐ下ろせばいいのか?
この年になって包丁の使い方の動画を検索することになるとは、思ってもいませんでした。

文庫版が発売された「残された人が編む物語」には5つの小説が収められています。
その内の1つ「ヘビメタバンド」には料理好きな人物、涼太が登場します。

涼太は、智裕が大学生の時に組んでいたバンドの仲間。
当時は一人暮らしをしていた涼太のアパートに、バンドメンバーがしょっちゅう集まり、彼の手料理を肴に酒を飲んでいました。

くだらない話で盛り上がり、大きな夢をもっていたあの頃。
間違いなく輝いていた青春時代でした。

バンドを解散してから連絡を取っていなかった涼太を、智裕は捜すことになります。
智裕が涼太の人生を垣間見て、なにを思うのか・・・興味をもたれた方は是非本書をお買い求めください。

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