コンビニに行く用事があり、マンションを出ました。
日傘を差して歩き出した途端、あっと気付く。
腕に日焼け止めを塗っていないことに。
日焼け止めを塗りに部屋に戻るか、それともこのままコンビニに行くか。
悩みます。
結局、そのままコンビニに行くことを選択。
家に戻るのがメンドーで。
これが1度ならいい。
2度目でも、まぁ、そういうこと、あるよねぇと笑って済ませられる。
でも私はこれを何度も繰り返す。
ハイレベルのポンコツです。
日焼け止めを顔には塗ります。
これを忘れることはほぼない。
最近は髪を縛っていて首をさらしているので、首にも塗る。
なのに、腕に塗り忘れる。
首と腕は結構近くにありますが、ハイレベルのポンコツにとっては、距離は関係ないようです。

あまりに忘れるので、日焼け止めクリームのチューブに[腕も]と書いた付箋を貼りました。
これで忘れないだろうと思っていたら甘かった。
チューブを出す時に付箋が邪魔で、一旦洗面台の端に移してしまい、その存在を忘れるのです。
だから腕に塗り忘れてしまいます。
しょうがないので、玄関ドアの内側に[腕も]と書いた付箋を貼りました。
が、一日に何度も開閉するため、付箋が剥がれ落ちてしまうことがあり、肝心な時に視界に入らず、塗り忘れを防止出来ない。
といったことをA子に話したら、それは年齢のせいではとのツッコミが。
昔からポンコツでしたが、加齢によってレベルを上げ、パワーアップしたのかも。
これからサバをたくさん食べたからといって、ポンコツのレベルが低くなるとは思えないので、工夫しながら生活をしていくしかないのでしょうね。
スマホで映画を倍速で観る人が増えていると聞き、驚いたのは何年前のことだったか。
イントロが長いと嫌われるので、すぐに歌が始まる曲が増えたと聞いたのは、それからすぐ後だったような。
そして今日。
新聞に紹介されていた「サビカラ」の言葉に、またまた衝撃を受けました。
サビの部分だけを歌えるカラオケのことだという。
1曲丸々歌わなくていいと思う人がいるんですね。
タイパからの発想なのでしょうか。

作曲家の気持ちやいかに。
そして急に不安になりました。
そのうちに小説も、クライマックスから始まるようにしてくださいと、編集者から言われるようになったりしたら・・・。
幸いにも今のところ、そういったことを言われた経験はありませんが、いつリクエストされるか分かりません。
徐々に登場人物たちを知っていって、少しずつ彼らに感情移入して、彼らと一緒に一喜一憂して・・・というのが小説の楽しみ方だと思っているのですが、結果だけ知ればいいという人が増えたら、それに応えようとする作家が出てくるかも。
これまで様々な媒体の取材を受けてきました。
その中でしばしば聞かれるのが、どうやって小説のアイデアを発想しているのかという点。
浮かんだタネをどうやって形にするか検討して、物語にしていくと答えるのですが、最近、これでは納得してくれない人が増えました。
タネをどうやって浮かばせるのかと聞いてくるのです。
具体的な手順を知りたいようです。
最短で答えを知りたい読者のために、インタビュアーはハウツーを、聞こうとするようになっているのでしょうか。
でも小説のアイデアを発想するのに、決まった手順なんてありません。
ふと、思いつくのです。
それだけなんです。

バケットリストを作ったこと、ありますか?
バケットリストとは、死ぬまでにやりたいことのリストです。
これ、人生観と直結したリストになりそう。
行きたいところが並ぶ人もいるでしょうし、欲しい物が並ぶ人もいるでしょう。
今の自分には足りなくて、いずれ手にしたい、経験したいと思っているものが並ぶリスト。
一度作ったとしても年齢や生活環境の変化によって、中身は変わっていきそう。
今の私がこのリストになにを書くだろうと考えてみたら・・・物は一つも浮かびません。
行きたい場所も浮かばない。
だったらなにをリストに書くかといえば・・・1ヵ月間本だけを読む生活をしたい。
朝から晩まで、一日中ただひたすら本の世界に浸っていたい。
これぐらいしか浮かびません。
あ、行きたいところ、ありました。
ドジャースタジアム。
ドジャースタジアムで大谷選手が出場する試合を観たい。

これ、リストに入れておきます。
だとすると、サッカーワールドカップの試合を、現地で観たいも入れておかないと。
オリンピックも入れちゃおうかな。
などと書いていったら、リストにはスポーツ観戦がらみのものが並ぶことに。
これが私の人生観なのでしょうか。
やりたいことリストと同時に、やりたくないことリストを作ってみたらどうなるか。
あっという間にいくつも浮かぶ。
料理を作りたくない(誰かに任せたい)、掃除をしたくない(誰かに任せたい)・・・などなど。
こちらのやりたくないことリストに、私の人生観が色濃く反映されているのは間違いない。
こうしたものはお金を払えばやってくれる業者があるので、頼むことは今すぐにでも可能。
でもそんなに怠けちゃダメでしょ、との思いも浮かびます。
どちらのリストにあるものが実現するのか。
検討を続けようと思います。
マンションに住んでいます。
毎朝ゴミを捨てに1階に下りるので、ついでに郵便受けを開けます。
新聞や郵便物を取り出すためです。
この時、入居者とすれ違うことが多い。
おはようございますと声を掛け合います。
この中に70代ぐらいのご夫婦が。
2人で朝の散歩をするのが日課のよう。
その日課がいつから始まったのかは知りませんが、仲良くていいなぁと微笑ましく見ていました。
が、この時期になると話が違ってくる。
二人とも帽子をかぶってはいるけれど、酷暑対策はそれだけで、手ぶら。
水筒も日傘も、携帯用扇風機も持っていない。
それ、大丈夫ですか? と心配になります。
時間は午前9時前後。
もし手ぶらで散歩に行きたいなら、気温が高くなる前の、もっと早い時間帯にした方がいいと思うのですが。

先日、便利屋さんに来て貰った時のこと。
ウイーンウイーンと小さな音が。
なんの音だろうと、出どころを探してみたら・・・便利屋さんが着ているベストが発生源でした。
ベストに付いているファンの動作音だったのです。
そうだよなぁ、この暑い中での仕事だから、ファンで身体を冷やし続けなきゃ、熱中症になってしまうもんなぁと納得。
あぁ、あのご夫婦にもオススメしたい。
ファン付きベスト。
そこまで親しくないのが残念です。
昨日の昼頃にホームで電車を待っていました。
ベンチに座っていると、隣に5、6歳ぐらいの男の子と、その母親らしき人が。
男の子は麦わら帽子を被り、首にはネッククーラーをし、水筒のショルダーを斜めがけしています。
こちらは酷暑対策バッチリ。
で、この男の子が水筒の蓋を開け始めました。
そしてゴクゴクと喉を鳴らして中の飲料を飲むと、プハーと息を吐き出しました。
オッサンがひと口目のビールを飲んだ後に出す音と全く一緒。
「生き返った。満足。いやーたまんないね。これがあるから、なんとか生きていけるよ」といった気持ちがこもったプハーでした。
笑いを堪えるのが大変でした。