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結婚させる家

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  エピソード  

50代の婚活の物語を書きたいと思いました。
私は頑張っている人が好きで、婚活に勤しむ人たちは、きっと頑張っているはずだと思ったのです。

50代の男女ではどんな婚活になるのか。
どんな戦略をもつべきなのか。
20代や30代、40代の人たちとどういった違いがあるのか。
また共通点はなんなのか。

こうしたことを知るべく、結婚情報サービス会社に取材をお願いしました。
そこで婚活業界の現状や、50代の婚活者たちの特徴や傾向などを教えて頂きました。

おおまかに業界全体を勉強した後は、登場人物たちの設定に入ります。
どんな親から生まれたのか、小学生時代はどんな子だったのか、どんな仕事に就いたのか・・・そうした生い立ちや性格、経歴を決めていきます。
これが結構大変。
でも楽しい。
50年以上生きてきた人の人生を作っていくのは、なかなかな作業です。
50年という年月はそこそこ長いですから。
このため登場人物たちのこれまでの人生を決めるのは、いつも以上に時間が掛かりました。
そしていつも以上にこの作業を楽しみました。
登場人物たちの人生を決められるのは、作家仕事の醍醐味の一つ。
それを思う存分味わいながらのキャラクター作りでした。

次にその登場人物たちがどういった動機で、どういった相手を求めて婚活をしていくのか、といったストーリーを考えました。
好きとか嫌いとか、そういったものだけでは進まないのが50代の婚活。
高齢な親のこと、子どものこと、間近に迫っている定年後の生活のこと・・・こうした難題を抱えながらの婚活ですから、そう簡単にはいきません。

そこで迷える婚活者たちを叱咤激励してサポートをする、結婚情報サービス会社の相談員に登場して貰うことにしました。
主人公の桐生恭子です。
恭子自身も50代。
持ち前の図々しさと、バイタリティと、ゴリ押しで、どんどんカップルを誕生させていくため、カリスマ相談員と呼ばれています。
彼女のサポートを受けながら、迷える50代の男女がどんな婚活をするのか。
そしてどんな未来を選び取っていくのか。
それぞれの登場人物たちの選択を見届けるような感覚で、この小説を読んでいただけたら嬉しいです。

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