結婚式場の合併が目立っているという。
生き残りをかけたものらしい。
そもそも婚姻件数が、この10年で25%減っているうえ、出費を抑えたいと考えるカップルが増えているようで、結婚式場の3割が赤字というデータもあるそう。
結婚式を挙げる世代の人口が、減っているという根本的な原因もあるでしょうね。
だとすると結婚式場はこれからどうやって売上を伸ばしていけばいいのか・・・難題ですね。
私が20代の頃は、バブリーな結婚式を挙げる人が多かった。
お金を掛けて有名な式場で、盛大な結婚式を挙げるのが流行っていました。
当時の私は結婚式とは、大金を使って派手に行うものだと思っていました。
バブルが弾けると二極化に。
レストランなどでカジュアルなお披露目パーティーをする人と、バブルの頃のまま派手な式を挙げる人に分かれました。

結婚式に対する考え方によって、どういう式にするか決めていい時代が到来したのです。
こっちは式の雰囲気に合わせて、服装や祝儀額を変えて参加していました。
結婚式自体が好きな友人は、3回目なのにド派手な結婚式を堂々と挙げていましたっけ。
そうそう。
結婚式会場のレストランに行き、紹介された新郎を見たら、思っていた人と違ったといったこともありました。
人生いろいろです。
文庫版が発売になった「息をつめて」の主人公、土屋麻里は結婚式場で結婚式を挙げました。
親戚、友人、知人らを招いての結婚式。
幸せが約束されていると麻里は思っていました。
妊娠が分かった時も幸せに胸を震わせました。
でも。
麻里は苦難の道を進むことになります。
人生は簡単じゃない。
そうしたことが描かれた小説です。
洗面台専用のクリーナーが爆売れしているという。
なんでも、生産が追い付かず、一時出荷停止になるほどだったとか。
この事態を紹介していた新聞記事によれば、洗剤とスポンジを一体化した商品で、洗面台に押し付けると泡が出るらしい。
手を汚さずに清掃出来る点が人気になったのか、販売数が想定の10倍にもなり、一時出荷停止になっていたとのこと。
量産体制が整い、出荷が再開されたことを報じる記事でした。
このような商品が発売されていたことも、出荷停止になるほど人気だということも、知りませんでした。
知っていれば、即、買っていたでしょう。
こういう進化、助かります。
出来れば、キッチンシンク専用のものも開発してください。
キッチンシンクはすぐに曇ってしまうから。
曇ったキッチンシンクは、なんだかとても汚らしく見える。
逆にいえば、キッチンシンクがピカピカだったら、それだけでキッチン全体が綺麗に見える。
以前住んでいた部屋は、オープンキッチンスタイルでした。
来客用のソファのすぐ横がキッチンで、間仕切りがなかった。
来客者の視界にはキッチンが入っている状態で、ソファから立ち上がれば、シンクも視界の中に。

この時シンクが曇っていると、部屋全体がくたびれて見えるので、来客がある日は、クレンザーでシンクを磨くのが習慣でした。
これが面倒だったので、次に部屋を探す際には、クローズドキッチンを必須条件リストの中に入れました。
そうして選んだ現在の部屋は、このクローズドキッチン。
リビングのエアコンの風が届かず、夏にはキッチンが激暑になると分かり「こんなオチか」と呟くことになりました。
文庫版が発売になった「息をつめて」の主人公、土屋麻里は仕事を転々とした末に、ホームヘルパーになります。
利用者の家で家事を行います。
そこで人には、十人十色の人生があると気付かされます。
洗濯物の干し方や、買い物や、ボタンの付け方・・・利用者によって様々な要望が。
そうしたものには、その人なりの理由があるのです。
不本意な経験を重ねた人生であっても、日々の暮らしの中に、小さな喜びを見つけて生きていく人たちと接するうちに、麻里は変わっていきます。
小説「息をつめて」の主人公、土屋麻里はなにもかも諦めて毎日を過ごしています。
そんな麻里が様々なことを経験し、見聞きするうちに変わっていきます。
麻里を変えていくものの一つが、診断結果を聞いたことでした。
体調不良で医師の診察を受けたところ、思いもかけないことを言われたのです。
その時胸に兆したのは、生きたいとの思いでした。
自分の人生に期待するのを止めて。静かに気配を消すように生きてきた麻里。
そんな麻里は生きたいと感じた自分に驚くのです。
この経験は、麻里が下す最終決断に大きな影響を与えます。
病気は人生観を覆すほどのインパクトがありますよね。
健康診断や人間ドックを受けていますか?
ずぼらな私ですが、人間ドックは年に一度受けています。
全国に複数の施設をもつ検査専門のところを利用しています。
今年もそこに行くと・・・問診担当の医師が変わっていました。
前任者は異動したか、退職したのでしょう。
事前に提出していた問診票を見ながら、60代ぐらいの男性医師が質問をしてきます。
医師も慣れているでしょうが、こっちも慣れている。
「はい」「いいえ」「大丈夫です」この3つの単語を言っていれば、問診はあっという間に終わると知っている。

が、今年の医師はひと味違った。
人間ドックを受診することに否定的。
かかりつけ医の診察を受けて、その医師の判断で必要があれば、必要な箇所のみを検査専門の施設で調べるというのが、正しい医療の在り方だと力説する。
人間ドック受診者に向かって。
呆気に取られているうちに問診が終わり、人間ドックを受診。
1週間後に検査結果が届きました。
問診を担当した医師が総評を書いている。
かかりつけ医の診察を受けろとありました。
なにか病気を疑う所見が出たのかとびっくりして、検査結果の詳細データを見てみると・・・数値は去年とほぼ一緒。
なにこれ。
訳が分からない。
何度かお世話になった近所のクリニックへ。
検査結果を持参して、去年とほぼ同じ結果なのに、かかりつけ医に行けと書かれたと説明。
医師はしばし検査結果のデータを眺めた後、どうしてこういう総評を書いたのか、どう理解したらいいのか、まったく分からないと言いました。
理解不能なのは私だけではなかったと、少しほっとしました。
その医師によれば、特段心配する数値はないとのことだったので、結果に対しても安堵しました。
人間ドックに批判的な医師を、人間ドックの受診者の担当にしないでください。
文庫版「息をつめて」が発売になりました。
この小説の主人公、土屋麻里はしょっちゅう仕事を変え、引っ越しをします。
理由があってのことなのですが、あまりにも頻繁にするために手慣れていきます。
引っ越しが前提なので、最小限の物しかもたない。
次の部屋を決めるのも、引っ越し業者への依頼も、素早くスムーズにこなす。
一方、私はといえば引っ越し下手。
これまで何度か引っ越しをしていますが、それはそれは一大事でした。
決めなきゃいけないことがあり過ぎだし、手続きだって煩雑。
この機に不要な物を処分しようと思うものの、あまりの量にへこたれてしまう。
結局、処分しきれないまま引っ越しの当日を迎え、業者のスタッフから「荷物、多いっすね」と言われてしまうのです。
シンプルに暮らしたい。
こんな願いがあるせいか、ルームツアーの動画を観るのが結構好きです。
撮影するぐらいなのだから、自分の部屋に自信があるのでしょうし、事前に片付けはしてあるのでしょう。
それにしたって素晴らし過ぎる。
選び抜かれた品だけが置かれた部屋は、オシャレで居心地がよさそう。
観るのは主に、ワンルームなどの小さめの部屋を撮影した動画。
豪邸を観ても、全く参考にならず「けっ」と思うだけなので。

小説「息をつめて」の話に戻すと、主人公の麻里が住むのはワンルーム。
なので、部屋の造りは大体他と一緒。
マンションのエントランスなども、他とそれほど違わない。
引っ越しを頻繁にする麻里は一瞬、自分の部屋番号がいくつだったか、分からなくなったりします。
ここに住んでいる、ここで生きているという実感をもてない生活を、麻里は送っているのです。
こんな麻里の人生をぜひ味わってみてください。