新刊「ウチの共有不動産揉めてます!」の発売は2月2日です。
お住まいの地域や入手方法によって、この日にちは前後しますので予めご了承ください。
装丁はこちらです。

ポップさがあり、また物語へと誘ってくれる素敵なデザインにしていただきました。
関係者の皆さま、有り難うございました。
共有不動産と聞いてピンときますか?
私は自分が実際にその渦中に放り込まれるまで、この単語にピンときていませんでした。
共有している不動産・・・つまり親が遺したなどといった理由で、複数の人間が所有している状態の不動産のこと。
これ、危ういんです。
トラブルの芽が潜んでいます。
小説「ウチの共有不動産揉めてます!」では母親が亡くなり、4人のきょうだいが実家の土地と家を相続します。
売却して、そこで得たお金を分けるというところまでは、4人とも了承。
スムーズに共有不動産の売却へ進むかと思いきや、そうはいかなかった。
きょうだいそれぞれに事情があります。
早く売って現金を入手したい人。
平等性にこだわる人。
考えるより先に行動してしまう人などなど。
こうした事情が複雑に絡み合い、売却金額で折り合わずに、きょうだいの関係はどんどん悪化。
他人であれば、裁判で決着という手段に進むのに躊躇はなくても、きょうだい間でそうなるのは避けたいと思う人もいて、ややこしい状態に。
相続や不動産にまつわる法律も、全員が納得するようには作られていないもんだから、きょうだいの一部からは不満の声が。
元々、仲良しこよしとは言えないきょうだいが、どうやって解決の糸口を見つけていくのか。
こういったところを、お楽しみいただける小説です。
ぜひお買い求めを。
新刊「ウチの共有不動産揉めてます!」の発売が近付いてきました。
この小説は、親から不動産を相続したきょうだいたちの物語です。
普通の人にとって、不動産を売ったり、買ったりは、そうそう経験するものではありません。
だからどういったスケジュールで進行していくのか、どの時点でどんな書類を用意しなくてはいけないのかといったことに不慣れです。
「ウチの共有不動産揉めてます!」では、相続人の一人である長女の娘が、不動産会社で働いているため、相続人たちは皆、彼女を信頼して進行を任せます。
入社して日が浅く経験不足のため、不安がないとは言えませんが素人よりはましだから。
私はずっと賃貸で暮らしてきました。
そんな私が母親が住んでいたマンションを相続し、生まれて初めて、不動産を売却するというミッションに臨むことに。
「どんだけ必要?」と呟くほど、印鑑証明書を用意しなくてはいけなかったり、大量の書類に署名しなくてはいけなかったりと、小さいけれど侮れない事務手続きが延々と続きました。

そしてようやく買い手が決まり、その人と対面して手付金を受け取るという日。
不動産会社の応接室にいたのは、20代と思しき男性が一人だけ。
買い手は別の不動産会社だと聞いてはいましたが、まさかこんな若い人が、たった一人で契約の場にやって来るとは。
胡散臭いおっちゃんが3人ぐらいでやって来て、その中の金ぴかの腕時計をした1人が、セカンドバッグから帯封付きの現金を出す、といったシーンを予想していたのですが違いました。
私の向かいに座っているのは、外資系サラリーマンが着そうな、パリッとしたスーツを着用している。
そして高級ブランドのビジネスバッグから社判を取り出して、書類にバンバン判子を押していく。
その若さで会社のハンコを預かって仕事をしているのは、よほど信頼されているのか、仕事が出来るのか、それとも人材不足なのか。
そして高級ブランドのポーチから、帯封付きの現金を取り出しました。
想像していたシーンより洗練されて見えたのは、高級ブランドのポーチのせいだったでしょうか。
男性は事務手続きをさくっと終わらせると、「それでは失礼します」と言って、颯爽と部屋を出て行きました。
不動産を売却するのは実家を手放すことでもあったので、私にとっては一大事でした。
でも不動産会社にとっては、いち商品の仕入れといった程度だったんでしょうね。
間もなく小説が発売になります。
タイトルは「ウチの共有不動産揉めてます!」です。
2月2日の発売ですが、入手方法やお住まいの地域によって、この発売日は前後しますので、あらかじめご承知おきください。
どんな小説かというと・・・親から不動産を相続したきょうだいの物語です。
タイトルまんまです。
自分ひとりが相続するのであれば、ややこしい問題はありません。
が、きょうだいがいた場合は、同じ権利をもつ人たちが複数いるという状態に。
これが厄介。
全員が同じ考えではないから。
それぞれに事情があって、それぞれに考えがある。
だから折り合う地点を見つけるのが難しくなるのです。
不動産の場合は、その金額が大きいが故に、全員がそう簡単には引かないということも。
大変です。
こうした、すったもんだを描いた小説ですが、同時に親への思いや、他のきょうだいへの思いにも光を当てています。
人生の分岐点に立った登場人物たちが、なにを選択し、どう生きようとするのかを見届けていただけたらと思っています。
母親が住んでいたマンションを、私が相続した時のこと。
登記簿に私の名前と現住所が記載されたせいでしょう。
不動産会社から大量のDMが。

うちで扱わせてくれというDMで、郵便受けが連日溢れそうになるぐらいでした。
私がこうした状態になることは織り込み済みなのか、目立つ工夫をしたDMが多かった。
透明の封筒の中にうちわを入れることで、開封させようとするところ。
封筒の表に船旅を楽しむ写真を印刷して、売却金の使い道をイメージさせようとするところなどなど。
外見だけでなく、中身にもひと工夫したDMも。
A4サイズの男性の顔写真が、同封されていたものがありました。
私があなたの担当をしますというアピールらしいのですが、これで成功する確率は、どれくらいなんでしょうかね。
あの「リカちゃん」のミニサイズが発売されるという。
これまでのものより1/3ほどで、高さが7センチ程度らしい。
このぷちリカちゃんなら、机の上などにちょこんと置いても邪魔にならないですね。
小さくするという発想は面白いですね。
私が子どもの頃にも、すでにリカちゃんは存在していて、女子たちの間で絶大な人気を誇っていました。
もっていないと話にならないぐらいの普及率。
で、私ももっていました。
我が家の経済状況を初めて理解したきっかけが、リカちゃんでした。
私はリカちゃんを買って貰えはしたのですが、着せ替えのための衣装は、あまり買って貰えませんでした。
ねだっても、そもそも衣装は一着あればいいではないかと言われてしまう。
着せ替えを楽しむ人形なのに、着たきり雀でいろという親の理不尽さに、歯ぎしりした思い出があります。
友人の中には、物凄くたくさんの衣装を買って貰える子がいました。
家の経済状況によって、手に入れられる子と、手に入れられない子がいるという現実を、この時に知ったのです。
お金持ちの子のリカちゃんは衣装持ちなので、一緒に遊ぶ時には貸して貰っていました。
いつものようにお金持ちの子の家で、皆で遊んでいた時のこと。
その日は機嫌が悪かったのか、お金持ちの子が衣装を貸さないと言い出した。
その場にいた3人全員が貸して貰えませんでした。
気まずい空気が流れます。

衣装を貸して貰えないのであれば、その子の家で一緒に遊ぶ必要がないという点に1人が気付き、じゃあ帰ると言い出しました。
私も。
私も。
ということで、皆でその子の家を出て、別の子の家に移動。
その日を境に、その子の家に集まって遊ぶようになりました。
当然ながらお金持ちの子は、その場に誘われません。
今振り返ると、私たちは随分現金な子だったなと思うのですが、当時はあまり深く考えていなかった気もします。
お金持ちの子は、それから一人で遊んでいたのでしょうか。