基本的に私はぼんやりしています。
注意力が欠けていて頭の回転が遅い。
これが原因で様々なことで損をします。
肌が弱いので、敏感肌の人に配慮して作られた部屋着や下着を買っています。
いつも購入しているネットショップからは、定期的に冊子が送られてきます。
それには大抵クーポンが同封されています。
買い物の際にそのクーポン番号を入力すれば、値引きされるというもの。
10年近くこのネットショップを利用しているので、10年もの間、このことを知っているのに、うっかりをやらかす。
3日前のこと。
このネットショップから冊子が送られてきました。
開封せずに後回しボックスに入れました。
このボックスはデスクの背後にあり、新聞や手紙なども、まずはここに入れることにしています。

昨日のことです。
部屋着の膝に穴が開いてしまったので、買わなきゃと思い立つ。
この時点で、2日前に受け取った冊子のことを忘れている。
忘れたとしても、振り返って後回しボックスに、目を向けるという習慣さえ身体に沁み込ませていたならば、そこにクーポンがあると気付けたでしょうに。
忘れたし習慣を身につけなかった私は、ネットショップにアクセスし、目当てのものをカートに。
送付先や支払い方法などを選択していき、やがてクーポン番号を入力する項目に。
この時がラストチャンスでした。
首を後ろに回しさえすれば、僅か1メートル先の後回しボックスが目に入ったはずなのに、しなかった。
そして定価で購入。
今日になって、後回しボックスの中に冊子を見つけてはっとする。
昨日定価で買ってしまったという事実に、打ちのめされる。
開封してみるとやはりクーポンが付いていて、そこに書かれた番号を入力すれば、2千円値引きして貰えたと知る。
胸に溢れる後悔。
こういう時の2千円は、心に相当なダメージを与える金額です。
このクーポンには当然ながら期限があり、この期限内にクーポンを使って買い物をすることはなさそうです。
頭の回転を良くするには、青魚がいいと聞きました。
これからたくさん食べようと思います。
オンラインで離婚調停が出来るサービスが、始まったとの新聞記事に衝撃を受ける。
修羅場あっての離婚調停だと思っていましたが、このサービスを利用すれば、そのようなことは減っていくでしょうか。
なんでも離婚と財産分与をすることに、大筋で合意している夫婦が対象で、ネット上で夫婦と弁護士が繋がった状態で話し合いをするらしい。
この場を仕切るのは弁護士だそうです。
裁判所での調停に比べると、時間も費用も抑えられるとのこと。
話し合いがつかなければ、従来通り裁判所での調停に進むらしい。
裁判所での離婚調停では、終了するまでに平均7.6ヵ月かかるそうですが、オンライン調停の場合は最短1ヵ月で済むという。
またオンライン調停には夜間や土日もOKという利点が。
オンライン調停では目の前に憎らしい相手がいるよりも、画面越しの方が怒りを抑えられて、冷静に話し合えるといった面もあるでしょうか。

小説「結婚させる家」では50代の婚活を描きました。
この年代ですから、離婚歴のある人物が多数登場します。
どんな結婚生活だったのか、それがどのような理由と変遷を経て、離婚へと至ったのかはそれぞれ。
ただその経験によって、人生観が大きく変わったという共通点があります。
前回とは違う人を選ぼうとするものの、何故か似た人に行きついてしまう人。
前回の反省をもとに、相手に望む条件のリストを大幅に変更する人。
本書で色々な人たちのドラマを楽しんでください。
今年もあと2週間ほど。
年末年始の準備として、まず私が始めるのが読書用の本の確保。
これから読む本を置いてある棚に空きがあれば、買い足しておかなければ、安心して年を越せません。
その次に日用品の在庫チェック。
たっぷり買い込んでおかなくては。
次に年明け早々に行われるであろうセールの準備。
今のうちにどれを買うか狙いを定めておかないと、本番で競り負けてしまいますからね。
あー、なんだか気忙しい・・・と思う年末です。
直前にカフェの席を予約できるサービスがあるという。
ただしキープ時間は15分のみ。
新聞記事によれば、ウエブサイトから無料で予約できるらしい。
大きな街で友人と「どこかでお茶しようよ」「でもどこも混んでそう」「どうしよっか」・・・こんな場面で使うためのサービスなんでしょうね。
私が住んでいる街にはカフェが少ない。
だからどこも行列。
どの店も予約不可なので、ひたすら待つしかない。
明らかに住民の需要に対応できていないのが、我が街です。

シャッターに閉店のお知らせが貼られているのを見つける度に、カフェ? 今度はカフェができる? と誰にともなく聞いているのは、私だけではないはず。
なのに、住民が渇望しているカフェは全然増えず、すでに存在している業種の店が登場します。
それで眼鏡店が5店舗もあったり、洋菓子店は1店舗もないのに、和菓子店が4店舗あったりする街に。
今の街に引っ越してきて、まず探したのは病院。
次に探したのが、打ち合わせに使えそうなカフェでした。
が、これは上記のような状態だったため、早々に捜索を断念。
現在は大きな街のホテルのラウンジを、打ち合わせに利用しています。
ネットから無料で予約ができること。
隣のテーブルとの距離があること。
カフェインレスコーヒーのメニューがあること。
この3点で絞り込んで見つけました。
先週そこに行ったら・・・クリスマス用のディスプレイがされていて、ラウンジもホテル自体もキラキラしていました。
コロナの影響を受けていた頃は、フロントに宿泊客の姿も、従業員の姿もなく、なんとも寂しい感じでしたが、本来のあるべき姿に戻っていました。
やっぱりホテルはキラキラしていて、お客さんで賑わっているのがいいですね。
きちんとしたサービスを受けられるのも、ホテルの魅力の一つです。
昨今は注文を自らスマホなどで行い、会計も自分で行う店が増えて、人に接客して貰う機会が減りました。
そんな中にあっても、ホテルのラウンジではサービスのプロたちが、滑らかな動きで飲み物を運び、丁寧な接客をしてくれるので、気持ちがいいです。
今や貴重な場所になりました。
これからも続けて欲しいものです。
ホテル好きの私が、ホテルで働く人たちを描いた小説「総選挙ホテル」を発表したのは2016年でした。
それから10年弱の月日が流れましたが、今も愛していただいているのが嬉しいです。

職場の身だしなみのルールを、変更する企業や団体が増えているらしい。
新聞記事によれば、地下鉄会社の男性職員に、ピアスのような装飾品の着用が許可されたという。
ってことは、これまではNGだったんですね。
またある市役所では服装を自由化して、襟のないシャツやジーパンの着用が、OKになったと書いてありました。
これまでは襟のあるシャツしかダメだってことですね。
襟のある方がオフィシャルという考え方だったんでしょうか。
昔、会社員をしていた頃、制服を着用していました。
工場の全社員には、揃いの作業着の着用が義務付けられていました。
本社の女性社員には、デザイナーという職種の人たち以外は、会社から支給された制服の着用を求められていました。
男性社員はスーツでした。
髪型とか、髭とか、アクセサリーとかに関して、細かい規則があったのかもしれませんが、記憶なし。
覚えているのは、本社の女子社員たちの制服がテカテカだったこと。
私が働き出した頃は、会社が制服を用意した時期から10年ほどが経過していました。

1人の社員に支給されるのは、ジャケット、タイトスカート、キュロットが1着ずつで、合計3着のみ。
着倒し過ぎて生地が薄くなり、テカテカになっていたのです。
会社は10年前に制服メーカーから買ったきりで、新たに買い足してくれないので、新入社員にはお古が与えられていました。
制服を着ているのが恥ずかしいのはシャレにならないと、総務部長に進言しました。
制服を着ろというのであれば、新しい制服を支給してくれ、そんな金はないというのであれば、私服でOKにしてくれと。
総務部長は渋面で「売上が激減している状態だから、それが通るとは思えないが、社長に直で言ってみたら?」とコメント。
私が勤めていた会社には、こういう社員が多かった。
君の言うことはもっともだから、俺が社長に直談判するよと言ってくれる人はいなかった。
だったら自分で社長に言ってみろと、責任者としての役割を放棄する人がほとんどだった。
で、どうしたかというと・・・無駄にポジティブシンキングな私は、意外や意外にイケたりするかもと、勝手に希望を抱えて社長室へ。
が、社長は中国へ長期出張中。
そこで専務のところへ。
自分が着ている制服を見せて、長期間着続けたために生地が薄くなり、テカテカになっていると訴えると・・・全然傷んでいないと言われました。
「節穴か?」とはつっこめない私が絶句していると、あと10年は着られるとまで言う。
まさかテカテカな制服の傷み具合を認めないとは。
予想外でした。
結局、テカテカな制服を着続けることに。
でもそれから10年経たないうちに倒産しました。