髪の長さ

  • 2019年07月15日

私には1つの計画がありました。
ここしばらく私の髪型は、肩下20センチ程度のロングで毛先を巻くといったものでした。
これを5年ぐらい掛けて徐々に短くしていき、肩と鎖骨の間ぐらいの、いわゆるミディアムと呼ばれる長さにしていくという長期計画です。

私は美容院には行かず自分でカットします。
風呂場に新聞紙を広げまして、そこにバスチェアを置きスタンバイ。
ゴミ袋の一辺をカットして広げ、それをケープのように肩に羽織ります。
そして鏡を見ながらカットしていきます。

左右の長さがなかなか揃わず、もうちょっとを繰り返していたら・・・ミディアムの長さになっていた。
あっ・・・。
5センチカットするつもりが15センチぐらいカットしていました。
いきなり長期計画の最終地点に立ってしまって、動揺する。
完全に予定外。
まぁ、髪は伸びるからと自分を慰める。

自分的には短過ぎると思うのですが、意外にも友人らには好評で。
「それぐらいの長さがいいよ」と言ってくれる。
そうかなといい気になり掛かったら、友人が言う。
「顔はすでに衰えているんだから、そういうのとしっくりくる髪型にした方がいいよね。この間さ、さらさらのロングヘアの人を電車で見かけたのよ。でもさ、顔を見たら、同世代じゃんって感じなの。年の割にさらさらのロングヘアを維持しているっていうのが自慢なんだろうけどさ、確かにそれは凄いなとは思うんだけど、やっぱり顔の衰えと合ってないんだよ。あれは痛いね」
と、先週までロングヘアだった私に向かって言いました。

そうかもしれない。
私の計画は5年ぐらい掛けて徐々になどというのんびりしたものでしたが、もはや痛い範疇に入っていたのかも。
であれば、予定外ではありましたが、一気に年齢としっくりくる髪型になれたのかもしれません。

最近はグレイヘアなる言葉をしばしば耳にします。
白髪を染めず自然なままにする女性たちが増えているとか。
白髪になると確実に一気に老けて見えます。
老けて見えたらどうだっていうんだ、といった心持ちになれる女性が増えているというのは、なんだか心強い気がします。
ただし。
グレイヘアは美人には似合います。
しかしながら残念なことに、私のように赤点ラインの顔立ちの者には、厳しい結果が待っています。
これは火を見るより明らか。
私がグレイヘアにしたら年相応だとか、しっくりくるだとか、そういう仕上がりではなく、新種の妖怪のようになるでしょう。
私は人間に見られたいと思っているので、グレイヘアを選択するつもりはありません。
当分の間は。

最新の化粧品は

  • 2019年07月11日

その日の肌の状態や天気に合わせて、その日に最適なスキンケア剤がマシンから出て来る。
なんだかSF小説の中の1シーンのようです。
ところが、これは実際に日本の化粧品メーカーが始めたことだとか。

なんでも肌の写真をスマホで毎日撮影。
それをどこぞに送信すると、その日に必要なスキンケア剤のデータが、自宅の専用マシンに送られる。
そのマシンに手を突っ込むと、スキンケア剤が出て来るという流れらしい。
利用料は月額1万円の定額制。
すっげー。
詳細はよくわからないけれど、すっげーですね。

ただ疑問はたくさん浮かぶ。
肌の状態は写真を送信することで、どこかの誰かに判断されるようなのですが、顔の中でも状態が違う場合はどうするのか?
頬はいつも通りだけれど、口の横に吹き出物が出来てしまった・・・なんてことはしばしばある。
顔の全部が同じ状態って訳じゃない。
荒れている場所の写真を撮るってことでいいのでしょうか?

またマシンにセットするのは5種類のスキンケア剤で、要は肌の状態に合わせて、毎回この配合率が違うものが出て来るのですが、配合の比率の差だけで、すべての肌をカバーできるのかといった疑問も。

更に今日の予定は鑑みてくれるのかといった点も気になります。
今日は1日外にいる予定なのか、それともずっと家にいるのかといった違いによって、紫外線を防御するものの量に影響を与えると思えるのですが、そういった情報も併せて送信するのでしょうか。
だとすると、1日のスケジュール予定を提出しなくてはいけないのか。
入力がメンドーそうですが、スケジュール管理のアプリと、連動するようになっているとか?
そのうちに家族の誰よりも今日の私のことを知っているのは、このマシンってなことになりそうな。

やがて朝は洗面所でマシンと会話するのが、日常の光景になっていくのかも。
「おはようございます」
「おはよう」
「今日の予定は『海に、行く』でよろしいですか?」
「キャンセル。海にはいかない」
「『海に、行かない』でよろしいですか?」
「はい」
「今日は天気がいいですが『海に、行かない』でよろしいですか?」
「だから、はいって言ってるでしょ。彼と喧嘩したの。だから行かないの」
「『海に、行かない』でよろしいですか?」
「しつこいっ」
なんて、朝からマシンに八つ当たりする風景が見られたりして。

雨が

  • 2019年07月08日

今年はいつもより雨が多い気がします。
豪雨で被害に遭われた方たちに、お見舞い申し上げます。

肌に纏わりつくような湿気の不快感が例年より大きい。
髪の毛もいつもの年のこの時期より、広がってしまう気がする。
なんだかなぁと思いながら毎日を過ごし、はたと気が付く。
クローゼットの中の湿度が異常に上がっているのではなかろうかと。
急いで中に設置しておいた除湿剤をチェック。
容器いっぱいに水が溜まっている。
いつから容器に水が溜まっていて、その効果を発揮できない状態になっていたのかがわからない。
慌てて新しいものと交換。
またタイミングを外してしまったぜと反省。
皆さんはスケジュール帳などに記しているのでしょうか。
そして梅雨の前に新しい除湿剤をクローゼットに置いて、準備を整えているのでしょうか。
ぼんやりの私はそこまで頭が働きません。

以前住んでいた部屋には小さなクローゼットが1つ。
季節によって仕舞ったり出したりといったことは面倒なので、1年間分の服をそこに収納していました。
季節が変わったら、ハンガーの位置を右から左へと変えるだけ。

ある日、そろそろあのスエードのスカートを着てもいい時期ねと思い、クローゼットの左端に掛けていたハンガーを取り出すと・・・ダークグリーンの無地だったはずのスカートに模様が。
よくよく見てみるとカビでした。
その時に感じた驚きと、哀しさと後悔は、筆舌に尽くし難い。
一応除湿剤は1つ投入していたんですが、いつから容器に水が溜まっていて、その効果を発揮できない状態になっていたのかは不明。
スカートをそっと揺すって見たらカビが落ちる。
これは取れるかもと思い、マスクをした上でベランダで力の限り振ってみました。
するとカビは落ちて元の無地の状態に。
「また着られる」「着てもいいのか?」「着る、フツウ?」などと心は千々に乱れる。

更に衝撃だったのは、スカートが接していたクローゼットの左サイド部分にも、カビが発生していたこと。
すべての服を一旦出しカビを拭き取り、掃除機を掛けた後で除湿剤を3つ設置。
そしてすべての服を点検。
カビを発生させていたのはスエードのスカートだけで、後は無事でした。

この一件でクローゼットの中の湿気は恐ろしいもんだと、胸に刻んだはずなのに・・・学習しない女に幸せは来ない。
来年こそ梅雨の前に「対策はすべて済ませましたわ」と余裕綽々で言える女になりたいと思っています。

24時間

  • 2019年07月04日

コンビニが24時間営業でなくなるかもしれませんね。
そうなったら暮らしはどうなるでしょうか。
便利な生活に慣れるのはあっという間ですが、不便になっていく生活に慣れるには、少し時間が掛かりそうな気がします。

我が家のすぐ近くにあるコンビニは以前から、オーナーは土日を休みにしたいと思っているだろうと推測していました。
平日と休日の混み具合がまったく違うから。
来店客のほとんどが周囲の企業で働く人たちという店なので、休日にはガラガラに。
その店の立地によって、色々な営業形態がある方がいいのかもしれません。

以前住んでいた家は私鉄のA駅から徒歩1分ほどでした。
残念なことに終電はA駅まで行ってくれず、ひとつ手前のB駅まで。
B駅からA駅まで遅い時間に、住宅街を15分ほど歩かなくてはいけませんでした。
街灯はあるものの、静まり返った住宅街を1人でとぼとぼ歩く15分は、疲れを倍増させるような時間でした。
世の中の多くの人はすでにぬくぬくとした家の中で、眠りについているのだろうなと思い、深夜にたった1人で歩いている自分の境遇を、不憫に感じたものでした。
そんな時、遠くにコンビニの灯りが見える。
あぁ、コンビニはやっている。
当時それは当たり前のことでしたが、その当たり前のことにほっとしたものでした。
そんな時間に活動しているのが、自分だけじゃないと思えたからでしょうか。
吸い寄せられるようにコンビニに入り、そこそこ客がいたりすると更に少しほっとして、翌日のパンを買ったりしたものでした。

そのコンビニとは別の場所にあったコンビニは、自宅からのアクセスが良く、しょっちゅう行っていました。
そのうちに顔見知りになっていく。
50代ぐらいとお見受けするパートのC子さんは、月曜から金曜まで毎日シフトに入っているといったことまで、把握するに至る。

ある日、そのコンビニが閉店に。
前日まで綺麗に商品が並んでいた棚が撤去され、工事関係者らしき人がうろうろしている。
窓ガラス越しに中を窺い、意外と広かったんだなと思う。
3日ほど経った頃、工事中のその前を通り掛かると・・・それまであったのとは違うコンビニのロゴが入った看板を取り付けている。
コンビニが撤退した場所に、別のコンビニが出店する?
びっくりしましたが、着々と工事は進み、外装のデザインがそれまでとは違うコンビニのものになっていく。
窓ガラスにはスタッフ募集の紙が貼られ、そこには未経験者さんも大歓迎と書かれていました。

1週間後、入り口の横に開店を祝う花輪が2つ。
そして店の前ではいかにも関係者といったスーツ姿の男性3、4人が、立ち話をしている。
買いたいものがあったので入店してみると「いらっしゃいませ」と女性のハスキーな声が。
その声には聞き覚えが。
レジ方向へ顔を向けると、C子さんが新しい制服姿で立っていました。
応募したんだ。
それで採用されたんだ。
目が慣れていないせいでしょうが、その新しい制服がC子さんとしっくりこない。
どうもどうもといった体で接するべきなのか、それとも初めましての体で接するべきなのか迷う。
結局、C子さんはレジ仕事を手慣れた様子で行い、私は笑っちゃうのを堪えながら支払いをしたのでした。


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