プレゼントをなににしようかと、悩みがちな時期ですね。
悩むのも贈る楽しみの一つであるのですが、悩み過ぎてストレスを感じることも。
こうしたことを避けるため、私はおおよそのジャンルを決めておき、その中から選ぶようにしています。
例えば、お世話になった方へのプレゼントは筆記具と決めています。
相手に合わせて、万年筆にするか、ボールペンにするかなどを検討するようにしています。
これぐらいの範囲での選択だと、全然苦になりません。
なにかを頂いて、そのお返しといった場合は今治のタオルにしています。
今治のタオルメーカーはたくさんありますが、日頃気に入って自宅で使っている会社のものを選んで贈ります。
クリスマス会と銘打った飲み会で、プレゼントの持参が課された場合は、その設定金額内の本にします。
海外の小説を選ぶことが多いです。
ちょっとした感謝を伝えたい場合には、コーヒーチェーン店のドリンクチケットを贈ります。
予定の時間を大幅に超えて、一生懸命直してくれた作業員に贈ったりします。
既定の金額を支払うだけでは、なんだか申し訳なくて。

そういえば、昔、参加したクリスマス会でのこと。
A子の家で開催されると知った私は、彼女の息子のB君に、なにかプレゼントを持って行こうと考えました。
でもなにを贈ったらいいのかが分からない。
そこでA子に、具体的な指示をして欲しいと申し出ました。
返信メールに書かれていたのは未知の単語。
どこまでが商品名なのか、どこからがアイテム名なのかさえ判別出来ない。
ネットで調べると、子どもたちに人気のアニメの登場人物が、戦う時に使う武器の一つと判明。
ネットショップで購入して、クリスマス会に参加。
B君に包みを渡すと・・・真剣な表情で私を見つめる。
「なに?」と尋ねると、内緒話をするように自分の口の横に手を当てて、私の耳元に囁く。
「サンタさんなの?」と。
私は小声で「サンタさんじゃないよ。サンタさんじゃないけど、プレゼントをしたかったから持ってきたの」と説明。
ほっとしたような、がっかりしたような、複雑な表情で「分かった。有り難う」と言って、プレゼントを受け取ってくれました。
そんな可愛いことを言っていたB君は、今年三十歳になりました。
この話をするととても嫌がります。
基本的に私はぼんやりしています。
注意力が欠けていて頭の回転が遅い。
これが原因で様々なことで損をします。
肌が弱いので、敏感肌の人に配慮して作られた部屋着や下着を買っています。
いつも購入しているネットショップからは、定期的に冊子が送られてきます。
それには大抵クーポンが同封されています。
買い物の際にそのクーポン番号を入力すれば、値引きされるというもの。
10年近くこのネットショップを利用しているので、10年もの間、このことを知っているのに、うっかりをやらかす。
3日前のこと。
このネットショップから冊子が送られてきました。
開封せずに後回しボックスに入れました。
このボックスはデスクの背後にあり、新聞や手紙なども、まずはここに入れることにしています。

昨日のことです。
部屋着の膝に穴が開いてしまったので、買わなきゃと思い立つ。
この時点で、2日前に受け取った冊子のことを忘れている。
忘れたとしても、振り返って後回しボックスに、目を向けるという習慣さえ身体に沁み込ませていたならば、そこにクーポンがあると気付けたでしょうに。
忘れたし習慣を身につけなかった私は、ネットショップにアクセスし、目当てのものをカートに。
送付先や支払い方法などを選択していき、やがてクーポン番号を入力する項目に。
この時がラストチャンスでした。
首を後ろに回しさえすれば、僅か1メートル先の後回しボックスが目に入ったはずなのに、しなかった。
そして定価で購入。
今日になって、後回しボックスの中に冊子を見つけてはっとする。
昨日定価で買ってしまったという事実に、打ちのめされる。
開封してみるとやはりクーポンが付いていて、そこに書かれた番号を入力すれば、2千円値引きして貰えたと知る。
胸に溢れる後悔。
こういう時の2千円は、心に相当なダメージを与える金額です。
このクーポンには当然ながら期限があり、この期限内にクーポンを使って買い物をすることはなさそうです。
頭の回転を良くするには、青魚がいいと聞きました。
これからたくさん食べようと思います。
オンラインで離婚調停が出来るサービスが、始まったとの新聞記事に衝撃を受ける。
修羅場あっての離婚調停だと思っていましたが、このサービスを利用すれば、そのようなことは減っていくでしょうか。
なんでも離婚と財産分与をすることに、大筋で合意している夫婦が対象で、ネット上で夫婦と弁護士が繋がった状態で話し合いをするらしい。
この場を仕切るのは弁護士だそうです。
裁判所での調停に比べると、時間も費用も抑えられるとのこと。
話し合いがつかなければ、従来通り裁判所での調停に進むらしい。
裁判所での離婚調停では、終了するまでに平均7.6ヵ月かかるそうですが、オンライン調停の場合は最短1ヵ月で済むという。
またオンライン調停には夜間や土日もOKという利点が。
オンライン調停では目の前に憎らしい相手がいるよりも、画面越しの方が怒りを抑えられて、冷静に話し合えるといった面もあるでしょうか。

小説「結婚させる家」では50代の婚活を描きました。
この年代ですから、離婚歴のある人物が多数登場します。
どんな結婚生活だったのか、それがどのような理由と変遷を経て、離婚へと至ったのかはそれぞれ。
ただその経験によって、人生観が大きく変わったという共通点があります。
前回とは違う人を選ぼうとするものの、何故か似た人に行きついてしまう人。
前回の反省をもとに、相手に望む条件のリストを大幅に変更する人。
本書で色々な人たちのドラマを楽しんでください。
今年もあと2週間ほど。
年末年始の準備として、まず私が始めるのが読書用の本の確保。
これから読む本を置いてある棚に空きがあれば、買い足しておかなければ、安心して年を越せません。
その次に日用品の在庫チェック。
たっぷり買い込んでおかなくては。
次に年明け早々に行われるであろうセールの準備。
今のうちにどれを買うか狙いを定めておかないと、本番で競り負けてしまいますからね。
あー、なんだか気忙しい・・・と思う年末です。
直前にカフェの席を予約できるサービスがあるという。
ただしキープ時間は15分のみ。
新聞記事によれば、ウエブサイトから無料で予約できるらしい。
大きな街で友人と「どこかでお茶しようよ」「でもどこも混んでそう」「どうしよっか」・・・こんな場面で使うためのサービスなんでしょうね。
私が住んでいる街にはカフェが少ない。
だからどこも行列。
どの店も予約不可なので、ひたすら待つしかない。
明らかに住民の需要に対応できていないのが、我が街です。

シャッターに閉店のお知らせが貼られているのを見つける度に、カフェ? 今度はカフェができる? と誰にともなく聞いているのは、私だけではないはず。
なのに、住民が渇望しているカフェは全然増えず、すでに存在している業種の店が登場します。
それで眼鏡店が5店舗もあったり、洋菓子店は1店舗もないのに、和菓子店が4店舗あったりする街に。
今の街に引っ越してきて、まず探したのは病院。
次に探したのが、打ち合わせに使えそうなカフェでした。
が、これは上記のような状態だったため、早々に捜索を断念。
現在は大きな街のホテルのラウンジを、打ち合わせに利用しています。
ネットから無料で予約ができること。
隣のテーブルとの距離があること。
カフェインレスコーヒーのメニューがあること。
この3点で絞り込んで見つけました。
先週そこに行ったら・・・クリスマス用のディスプレイがされていて、ラウンジもホテル自体もキラキラしていました。
コロナの影響を受けていた頃は、フロントに宿泊客の姿も、従業員の姿もなく、なんとも寂しい感じでしたが、本来のあるべき姿に戻っていました。
やっぱりホテルはキラキラしていて、お客さんで賑わっているのがいいですね。
きちんとしたサービスを受けられるのも、ホテルの魅力の一つです。
昨今は注文を自らスマホなどで行い、会計も自分で行う店が増えて、人に接客して貰う機会が減りました。
そんな中にあっても、ホテルのラウンジではサービスのプロたちが、滑らかな動きで飲み物を運び、丁寧な接客をしてくれるので、気持ちがいいです。
今や貴重な場所になりました。
これからも続けて欲しいものです。
ホテル好きの私が、ホテルで働く人たちを描いた小説「総選挙ホテル」を発表したのは2016年でした。
それから10年弱の月日が流れましたが、今も愛していただいているのが嬉しいです。
