円満な夫婦

  • 2019年12月09日

友人A子は夫ととても円満な様子。
その秘訣を尋ねたら・・・互いにほどほどの興味をもち、ほどほどに無関心であるのが大事だと答えました。
A子には守りたい自分の領域あるそうで、夫から中途半端な興味をもたれたら嫌なのだと言います。

そしてA子はB子の話を始めました。
B子とは同じ女性コーラスグループに入っていて、A子と合唱を共に楽しむ仲。
このコーラスグループの練習に、毎週B子はその夫を引き連れてやって来る。
夫は歌わない。
ただB子と一緒に練習場所にやって来て、パイプ椅子に座り練習が終わるのをひたすら待つ。
練習が終われば夫婦は帰って行く。
暇なのね。
とは言わず、仲がいいのねぇとコーラス仲間たちは話していたそうです。

ある日、B子が1人でやって来た。
夫を連れていない。
当然、皆はどうしたのかと尋ねる。
B子は「風邪を引いたの」と返答。
翌週。
またB子は1人で練習にやって来た。
そしてもう嘘は吐けないと観念したようで、実はと語り出す。
B子の夫が「あそこはこうしたらいいんだよ」と意見してきたというのです。
素人の癖に口を出してきた夫にムカついたB子は、黙ってて頂戴と言い喧嘩に発展したとか。
その日から2週間以上口をきいていないと言います。
それまで喧嘩らしい喧嘩をしてきたことがなかったそうで、どうやったら仲直り出来るのか、わからないのだとも言ったそうです。

この話を聞いたA子は、やっぱり夫婦は互いにほどほどに無関心がいいと確信したとか。
「あなたの(君の)すべてが知りたい」なんて状態はいつか破綻する。
ほどほどに無関心であれば衝突しないで済む。
でもこの「ほどほど」は難しい。
「まったく」関心がないのなら、一緒に暮らす意味がなくなってしまうから。
だからほどほどに無関心でいながらも、ほどほどに興味があるといった状態でキープするのがベストであり、そのバランスが上手くとれていると、円満な夫婦生活を送れるとA子は言いました。

なるほど。
A子の夫は、コーラスには無関心なのかと私が問うと「水曜日がコーラスの練習日だとは知っていて、次の発表会の日も知っている。でもそこまで。なにを歌うのかとか、私が曲のどこを難しいと思っているかとか、発表会の日に着る衣装にいくら掛かるのかについては興味がないから、なんにも知らない」と答えました。
A子にとってはこれが丁度いい塩梅なんですね。
夫婦によってこの塩梅は違うでしょう。
早目に互いにとってベストな地点を見つけられたら、いいんでしょうね。

アルバイト

  • 2019年12月05日

「an」が廃刊になったという。
ご存知でしょうか?
アルバイトの求人情報誌です。
52年の歴史があったそうです。

私も学生時代にお世話になりました。
当時、この「an」は売れていたんでしょう。
どこの書店でもとても目立つ位置に置かれていました。
まず立ち読み。
良さそうな案件を見つけたらレジへ。
自宅に戻ってじっくり検討し、そこに書かれている番号に電話すると話し中。
やっと通じたと思ったら「応募者が多かったので、すでに締め切りました」と言われてしまう。
時間が勝敗を決めるのだと学習する。

そこで次の発売日には午前10時に書店へ。
近所にあった書店の開店時間が午前10時だったのです。
今度は立ち見をせずに購入。
速攻で家に取って返して、深くは検討せずに条件が良さそうな案件を選ぶ。
そして電話をすると・・・話し中。
時計を見ると午前10時15分。
15分も迷ってはいけなかったのか?
皆さん、思い切りが良すぎやしないか?
いや、待て。
うちの近所の書店は午前10時スタートだが、もっと早い時間に店を開けるところがあるのでは?
とすると、私はもっと早い時間にオープンする、書店の近くに引っ越さない限り、条件のいいバイトは出来ないことになる。
オーマイガット。
と、叫んだ記憶があります。

当時はネットなんて存在していなかったので、住んでいる場所によって有利不利の差が生じていたのでした。
結局、「an」でバイト先は決められず、やっとのことで働き先を見つけられたのは、友人の紹介でした。

あれほど皆が注目していた「an」が終わってしまったのは、どのような理由だったのでしょうか。

今、住んでいる街の小さな洋食屋の入り口横に、スタッフ募集と手書きのポスターが貼られています。
そこにスタッフに働いて欲しい条件が書かれているのですが、それが笑っちゃうほど細かい。
月曜と火曜は〇時から〇時まで。
水曜は〇時から〇時まで。
木曜と金曜は〇時から〇時まで。
土曜は〇時から〇時まで。
と、毎日一律ではない。
恐らくすでにスタッフがいて、その人が来られない時間帯だけに働いてくれる人物を、探しているのでは。
でもですね。
この条件にぴたっと合う人なんて、そうそういるもんじゃありませんよ。
ポスターでは時間帯は要相談としておいた方が、いいのでないかと思うのです。
案の定、そのポスターはずっと貼られている。
昨日改めてそのポスターを見てみたら、水曜のところに紙が貼られいて、時間帯が変更されていました。
15分だけ後ろに。
いや、だから、そうそういないって。
そこにぴたっと合う人は。

服装のルール

  • 2019年12月02日

あなたの職場には服装についてのルールがありますか?

連合が働く男女千人へ行ったアンケートによれば、およそ半数の人が「ルールがある」と答えたそうです。
男性は長ズボン、女性はスカートといったルールや、男性はピアスがダメなど、男女で異なったルールもあるとか。
女性に対しては靴のヒールの高さについての、細かいルールを定めている企業もあったようで、それは「1~3センチ未満」とか「3~5センチ未満」といったものらしい。

こうしたルールに違反したらどうなるのか。
始末書提出や解雇、契約の打ち切りなど、全然笑えない罰則があると答えた人が、111人いたそうです。

靴店で働いていた時、やはり靴に関するルールがありました。
店にいる時にはそのブランドの最新コレクションの靴を履くこと。
というのがルールでした。
が、4万円を超える高級靴だったため、社員掛けでも高くて買えない。
そこで会社は半年に1回、靴を支給してくれました。
新入社員は5センチのヒールのものを。
1年経つと7センチ以上のものを。
ハイヒールがそのブランドの象徴といってもいいぐらいだったせいです。
7センチヒールの靴を履いての立ち仕事は大変でした。
でもハイヒールを売っている販売員が、スニーカーを履いていちゃマズいだろうと思ったので、そのルールに対して反発は憶えませんでした。
ただしこれは私が靴店で働いていたからであって、違う業種の人のヒールの高さを決めることには賛成できません。

小説「総選挙ホテル」を執筆する際に、ホテルマンにお話を聞く機会を作って貰いました。
その方が働くホテルでは髪の長さや色、ピアス、爪の色、靴、腕時計、ストッキングの色・・・など色々規定があるとのことでした。

こういうルール作りは誰が、なにを根拠に決めているのでしょうか。
ルールを決めないと、相応しくない格好をする人が出てしまうからと考えるんでしょうかね。

そこまでする必要ってあるのかしらと思う反面、自分が客としてホテルに行った時に、例えば金髪で鼻ピアスをしたフロントマンで、彼の首にタトゥーが描かれていたりなんかしたら・・・やっぱりちょっと驚きます。
ここはかなり自由でカジュアルなホテルなんだなと思うでしょう。

幼き頃、人を見た目で判断してはいけませんと教わりました。
でも大人になり人は見た目で判断すると知りました。
それにその場に相応しい服装と身だしなみは、礼儀であろうとも思います。
ではどうするか。
服装の規定を会社が一方的に決めるのではなく、働く人たちにもルール作りに参加して貰ったらどうでしょう。
そうすれば皆が納得出来るルールになる気がするのですが。

残念なホテル

  • 2019年11月28日

以前は打ち合わせや取材などを、仕事場で行っていました。
が、部屋がすっかり散らかってしまい、とても人様をお迎え出来る状態ではなくなってしまいました。
だったらそれを機会に片付けたらいいじゃないのさ、と思うのですが、それはちとメンドー。

ということで、近くにあるホテルのラウンジで、お願いするようになりました。
仕事場から徒歩で30秒ほどの距離にあるホテルのラウンジは、もう私の応接室として捉えてしまっていいんじゃないかと。

席を予約するには「〇〇円以上のご注文が必要です」といったホテルのラウンジが結構多くて、食べたくもないアフタヌーンティーセットなどを、頼むはめになったりしがちですが、このホテルは無料でリザーブが出来る。
素晴らしいじゃないですか。

でも世の中、そんなになにもかもが素晴らしいものなんて、そうはないのです。
このラウンジにも残念な点が。

それはなにかというと・・・ライト。
1対1で向き合っている時には問題ない。
ところが3人とか4人になると、人と人が対角線上に座ることになりますね。
1つのテーブルであればいいのですが、ここは何故か中央に背の高いライトを置いて、このライトを挟む込むようにして、左右にテーブルを置いている。
わかり難いですか?
1対1で向き合う小さめのテーブルがありまして、その横にライトが設置してあるんです。
このライト床に置かれていて、1メートルぐらいの高さ。
で、そのライトの隣に、同じサイズの小さめの1対1で向き合うテーブルが置いてある。

このホテルのホームページを見てみると、誰もいないラウンジの各テーブルには中央にお洒落なライトが1つずつ設置されていて、それが座席を少し上から照らす様子は素敵な感じ。

ところが。
ここに実際座って対角線上の人に目を向けると、ライトの脚が邪魔をする。
だから「えっとですね、あ、顔が」と言いながら首をちょいと傾けて、ライトの脚から顔を出すようにして、対角線上の人の顔を見るようにしなくてはならない。
対角線上に座った場合、視線の中央にライトの脚が入って来て、邪魔をするんです。

ここにこのライトを置くと決めたヤツ、出て来いや。
それで、ここに座ってみろや。
と、言いたい。

ホテルのラウンジで対角線上に座った相手の顔を見るために、首を曲げなくてはいけないようなライトを置くな。
仮にインテリアデザイナーだか、スタイリストだかが、なにも考えずにこのライトを決めたとしても、ホテルのスタッフたちもあっちこっちのテーブルで、客が首を曲げているのを毎日見ているんだから、気付けよ。
マズいと感じろ。

だったらそうお前がホテルに言ったらどうなんだって話ですが、席の電話予約をする場合、先方がしてくださることがほとんどなため、事前にそう言うチャンスがない。
それで利用した後で言おうといつも思うのですが、他のお客さんが待っていたり、スタッフたちが忙しそうにしていたりで、今度にしようということになってしまう。
そうして何年も経ってしまいました。

気付くことが出来ないホテルは、客が離れてしまいます。
ホテルが販売しているのは、空間やサービスなどの形のないもの。
満足して貰えたかどうかがわかりにくい。
だから客がどう感じているかに敏感にならないと。

文庫「総選挙ホテル」の舞台であるホテルは傾きかけています。
気付くことが出来なかったんです。

仕事場から30秒の距離にあるホテルには、ずっと存在していて欲しい。
だから客の思いに敏感であって欲しいのですが。


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