新聞記事によると、夜間の美術館や博物館で開かれる恋活イベントが人気らしい。
なんと、一般的な恋活イベントの2.5倍ものカップル成立数を誇るという。
おおっ。
何故にこのような数字が?
夜の美術館に集まった男女が、一対一で数十分館内を鑑賞して進み、決められた時間になると、相手を変えて別のエリアへ。
このようにして約2時間半の間に、参加した異性全員と話す仕組みになっているとのこと。
よく出来たイベントですね。
以前取材した婚活会社のイベントでは、広めの会場に女性たちが円を描くように座っていて、それぞれの向かいに男性陣が座るスタイル。
15分経つと、男性たちは一つ左隣の女性の前にずれて座る。
これを繰り返します。
こんにちはと挨拶し、名前を確認し合い、年齢や仕事の話を互いにしていきますが、趣味の話にまで辿り着けたとしても、ざっくりとした情報しか入手出来ず、どういった人物なのかということまではなかなか。
その点、展示作品を見ながらであれば、感想を言い合うことになり、そこではその人の感性だけでなく、考え方なども窺るでしょうから、より深く知ることが出来そう。
このイベントを発案した人、天才。

同じ日の新聞に共働き夫婦の休日の家事時間は、妻が夫の2倍だとの別の記事が。
この現実が辛いっす。
また休日の夫婦での会話の平均時間が、20年前より20分減少したともありました。
このデータは20~50代の男女に、インターネットで調査したものだという。
60代以降だと、こうしたデータよりも悲惨な結果が出そうな気がします。
恋活、家事時間、会話時間に関する記事が、同じ日の新聞に掲載されていたことに、なんらかの意図を感じたのは私だけでしょうか。
50代の男女の婚活を描いた小説「結婚させる家」の文庫版が発売中です。
来年のデパートの福袋についての記事を発見。
来年は午年のため、馬がらみのメニューが目立つらしい。
乗馬体験や、一年間の馬主体験が出来るといったものなど。
福袋の中身が事前にはっきりと分かっていることに、もはや驚かなくなりました。
いつからでしょうかね。
このように中身を明らかにした上で、福袋が売られるようになったのは。
福袋の定義からは完全に逸脱していて、「それ、ただの企画ものの商品ですよね?」とツッコミたいメニューが増えました。

こうした福袋が話題になりながらも、昔ながらの福袋も売られています。
中身が分からないまま購入し、運試しをする福袋です。
ここ数年はお正月に「福袋買ってみました」動画を見るのにハマっています。
高級ブランドの福袋だと、10万円とか20万円のものがあったりして、配信者と同じようにドキドキしながら開封の様子を見守るのです。
これが結構面白い。
「それ、特殊な色だから売れ残ったんじゃない?」と思える品が入っている確率は高めなのですが、そうしたことを受け入れるのが福袋です。
自分じゃ絶対に買わない品が入っていてがっかりしても、身に着けてみたら、意外と良かったなんてこともありますしね。
福袋を紹介していた記事によれば、人力車での浅草観光や、店舗でのオーダースーツ仕立て体験といったメニューもあるという。
お金を払えばフツーに出来る体験を、敢えて福袋のメニューにする理由が分かりませんが、特別料金なのかもしれませんね。
小説を3ヵ月連続刊行しました。
新装版「嫌な女」、文庫版「結婚させる家」、文庫版「息をつめて」です。
お好みの作品をお楽しみください。

結婚式場の合併が目立っているという。
生き残りをかけたものらしい。
そもそも婚姻件数が、この10年で25%減っているうえ、出費を抑えたいと考えるカップルが増えているようで、結婚式場の3割が赤字というデータもあるそう。
結婚式を挙げる世代の人口が、減っているという根本的な原因もあるでしょうね。
だとすると結婚式場はこれからどうやって売上を伸ばしていけばいいのか・・・難題ですね。
私が20代の頃は、バブリーな結婚式を挙げる人が多かった。
お金を掛けて有名な式場で、盛大な結婚式を挙げるのが流行っていました。
当時の私は結婚式とは、大金を使って派手に行うものだと思っていました。
バブルが弾けると二極化に。
レストランなどでカジュアルなお披露目パーティーをする人と、バブルの頃のまま派手な式を挙げる人に分かれました。

結婚式に対する考え方によって、どういう式にするか決めていい時代が到来したのです。
こっちは式の雰囲気に合わせて、服装や祝儀額を変えて参加していました。
結婚式自体が好きな友人は、3回目なのにド派手な結婚式を堂々と挙げていましたっけ。
そうそう。
結婚式会場のレストランに行き、紹介された新郎を見たら、思っていた人と違ったといったこともありました。
人生いろいろです。
文庫版が発売になった「息をつめて」の主人公、土屋麻里は結婚式場で結婚式を挙げました。
親戚、友人、知人らを招いての結婚式。
幸せが約束されていると麻里は思っていました。
妊娠が分かった時も幸せに胸を震わせました。
でも。
麻里は苦難の道を進むことになります。
人生は簡単じゃない。
そうしたことが描かれた小説です。
洗面台専用のクリーナーが爆売れしているという。
なんでも、生産が追い付かず、一時出荷停止になるほどだったとか。
この事態を紹介していた新聞記事によれば、洗剤とスポンジを一体化した商品で、洗面台に押し付けると泡が出るらしい。
手を汚さずに清掃出来る点が人気になったのか、販売数が想定の10倍にもなり、一時出荷停止になっていたとのこと。
量産体制が整い、出荷が再開されたことを報じる記事でした。
このような商品が発売されていたことも、出荷停止になるほど人気だということも、知りませんでした。
知っていれば、即、買っていたでしょう。
こういう進化、助かります。
出来れば、キッチンシンク専用のものも開発してください。
キッチンシンクはすぐに曇ってしまうから。
曇ったキッチンシンクは、なんだかとても汚らしく見える。
逆にいえば、キッチンシンクがピカピカだったら、それだけでキッチン全体が綺麗に見える。
以前住んでいた部屋は、オープンキッチンスタイルでした。
来客用のソファのすぐ横がキッチンで、間仕切りがなかった。
来客者の視界にはキッチンが入っている状態で、ソファから立ち上がれば、シンクも視界の中に。

この時シンクが曇っていると、部屋全体がくたびれて見えるので、来客がある日は、クレンザーでシンクを磨くのが習慣でした。
これが面倒だったので、次に部屋を探す際には、クローズドキッチンを必須条件リストの中に入れました。
そうして選んだ現在の部屋は、このクローズドキッチン。
リビングのエアコンの風が届かず、夏にはキッチンが激暑になると分かり「こんなオチか」と呟くことになりました。
文庫版が発売になった「息をつめて」の主人公、土屋麻里は仕事を転々とした末に、ホームヘルパーになります。
利用者の家で家事を行います。
そこで人には、十人十色の人生があると気付かされます。
洗濯物の干し方や、買い物や、ボタンの付け方・・・利用者によって様々な要望が。
そうしたものには、その人なりの理由があるのです。
不本意な経験を重ねた人生であっても、日々の暮らしの中に、小さな喜びを見つけて生きていく人たちと接するうちに、麻里は変わっていきます。