王子発見

  • 2012年11月22日

王子って、いるんですね、現実に。
それは、先日行った、バレエ公演のこと。
新国立劇場で行われた「シルヴィア」という作品を観ていたら、「わわわ、王子様だ」と、なぜか慌ててしまいました。
召使いという設定で、割と地味な衣装で登場してきたのですが、明らかに、佇まいがフツーじゃない。
作品の内容をまったく知らない私としては、彼がどういう役なのか、わからないながらも、ただの召使いが、こんなに素敵じゃ、マズくない? と思っていました。
と、ストーリーが進んでいくと、彼が主役であることが、わかっていきました。やはり。
あれやこれやあって、最後はめでたし、めでたし、となるのですが、そういったストーリーなどは、どうでもよくなるほど、王子様に惹きつけられてしまいました。
とかく、その業界で、比較的イケメンの人を、「○○王子」と名付けて、喜ぶという風習がありますが、このダンサーは、そういったレベルとは別格。
タイツ姿で踊るわけですからね。
お伽噺の中にしか存在しないと思っていた、「本物の王子様」なのです。
福岡雄大という方で、プログラムによれば、たくさんの賞を取られた様子。
実力もルックスもOKの方のようです。
今後が、さらに楽しみですね。

久しぶりに観た、バレエだったのですが、やっぱり素晴らしいですね。
尋常ではない練習を何年も重ね、今、そこに立っているんだろうなぁと思うと、頑張れーと思わず、応援したくなります。
踊りまくっても、息なんか、上がってませんしね。
上がっていたとしても、舞台上では決して見せません。
私なんか、地下鉄の階段をちょっと上っただけで、フーハーいってしまいますが、鍛え方がハンパじゃないんでしょうね。

隣席の女性は、途中、舟を漕いでいましたが、最後になると突然「ブラボー」と叫んでいました。
観てなかったじゃん、あなた。と、つっこみたくなりましたが、ブラボーと口にできる勇気に免じて、ただ、横顔を見つめるだけにしておきました。

平日の昼間の公演だったのですが、満席状態で、大盛況でした。
もしかして、今、人気ですか?
夢を見るなら、バレエかもしれませんね。
非現実感が、堪らなくステキです。
しんどい日常から、かけ離れた世界に、しばし浸るだけで、明日への活力になりますもんね。


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