飛行機
- 2012年11月29日
生まれて初めて飛行機に乗ったのは、高校の修学旅行で九州に行った時でした。
私のように初体験の生徒が多く、緊張と興奮の顔で、シートベルトをして離陸を待ちました。
やがて、動き出したような気配はあるのですが、初めて故、今一つ、よくわかりません。
そのうち、ゆっくり動いていることに気が付き、こんなに、のんびりした感じなんだぁと思っていたら、どうも、止まってしまったような気配。
中央付近の席にいた私には、窓外の景色を見られず、今、飛行機がどうなっているのか、皆目わかりません。
もしかして、もう飛んでる? などと呑気な勘違いをしていると、突然、機体が動き出しました。
隣席の友人と「動いてるね」と確認し合います。
すると、身体にGが。
思わず、友人と手を繋ぎ、息を凝らします。
やがて、ふわっと浮かんだような感覚が襲ってきて、窓側の席にいた同級生から「飛んだ」との声が。
すると、機内からは、拍手が。
私は隣席の友人と、「飛んだね」「うん、飛んでるね」と確認しあってから、同級生たちと同じように拍手をしました。
今、振り返ると、なんとも、可愛い高校生たちですね。
シートベルトを外していいと言われると、スチュワーデスさんと(当時はCAではなく、スチュワーデスと呼ばれていた)、写真を撮るための列が、早速できていましたっけ。
「トイレが狭いの~」なんて、一人が言い出せば、「私も」と、ただ一目見るためだけに、トイレの前にも行列ができていました。
なにもかもが初めてで、物珍しくて、興奮しっぱなしの搭乗体験でした。
行ったであろう名所旧跡のことなんて、まったく覚えていないのに、こうしたことは、思い出せるもんですね。
初めての飛行機への搭乗。
皆さんは覚えていますか?