新刊「我慢ならない女」の電子版
- 2014年03月31日
単行本の新刊「我慢ならない女」の電子版が3月28日に発売になりました。
紙派ではなく、私は電子版派よという方は、そちらもご検討ください。
私自身は紙派でして、電子書籍なるものを購入したことも、試してみたこともありません。
友人の中にはすでに老眼が進み、文字を大きくできるのはいいよぉと言う人もいるので、一度試してみようと思ってはいるのですが、なかなか重い腰が上がりません。
トライできない理由の一つに、読書する場所の問題があります。
私の読書タイムは、入浴中なのです。
ほぼ毎日半身浴をするのですが、その際、バスタブに半分だけ蓋をかぶせて、そこに本をのせます。
両腕も蓋にのせた状態で、ページを捲っていきます。
本からしたら、湿気が多くて、酷い扱いじゃと怒っているかも。
申し訳ない。
お風呂で本を読むと言うと、よく「傷まない?」と聞かれるのですが、パッと見た感じでは傷んでいるようには見えません。
十年前に風呂場で読んだ本のページを捲ってみても、特段痛みが激しいとか、ページがペロンペロンになったとか、変な染みが付いたといったことは一切なく、いたってフツーです。
二十年後、三十年後になって、ダメージが出るのかもしれませんね。
この読書する場所を変えない限り、電子版へのトライは難しいでしょう。
そうはいっても、風呂場での読書を止めることはムリ。
一日の終わりにお湯に浸かりながら、仕事とはまったく関係のない小説を読むのは至福の時なのですから。
時に、物語に夢中になってしまい、気が付いたらのぼせていたということもしばしばではありますが。
そんな風に「我慢ならない女」も、すべてを忘れて没頭させるだけの力のある小説だといいのですが。
SNSなどで現実の人と繋がっている時間と同じくらい、物語の中に身を委ねる時間も大切にしてもらえたらなぁと、いつも願っています。
物語の中に入っている時のなんともいえない心地良さ。
それは、きっと明日生きる力になるように思うのです。