「恋愛検定」の電子書籍
- 2014年06月23日
小説「恋愛検定」の電子書籍版の配信がスタートしました。
本は電子書籍でいう方は、こちらもあわせてご検討ください。
こちらは、紙の本を扱ってくださる書店さん用のポップです。
これ、書店で見かけたよ、という方はいらっしゃるでしょうか。
ここに「恋愛検定」の本がありますよと、遠くからもわかっていただけるのではないかと期待しているのですが。
一消費者として書店を訪問した際、やっぱりこういうポップに目が留まり、買っちゃうことがあります。
ふむ。そこまで言うなら、買ってみるか、なんて気持ちになって。
そこの書店員さんの手書きポップも、そうですね。
その本への愛が熱く語られていたりして、そこまであなたが薦めるなら、読んでみようかと、買う気にさせられるのです。
作家になって間もない頃のことです。
出版社の営業担当者から、書店に置くポップにしたいから、著者からのメッセージを手書きして欲しいと依頼がきました。
手書き?
マズい。
私はかなりの悪筆。
本の売り上げに貢献できるどころか、マイナスの効果を生み出しかねない。
そこで、手書きじゃないとダメでしょうか? と尋ねると、ダメですと即行で返事がきました。
仕方がないので、渡された紙に試し書きをしてみます。
が、遣る瀬無くなるほど、下手。
そこで色でごまかそうと、ピンクや赤のペンで書いてみますが、却って悲惨な状態に。
下手な字でも、愛嬌があったり、味わいがあったり、個性的という範疇に入るような字であったりすればいいのですが、見てる方が哀しくなるような字なのです、私の場合。
しかし、逃げることもできず、結局、依頼された数の紙にメッセージを書いて担当者に渡しました。
担当者がそれを実際に書店に持っていったのか、また書店員さんが、それを飾ってくれたのかは不明です。
書店で自分が書いたポップを目にしたことがないのは、偶然でしょうか。
習おう。
そう決心した私は、ペン字の通信講座に申し込みました。
一週間ほどで届いたテキストを見ながら練習し、課題を提出し、添削してもらうの繰り返し。
三十代半ばになって、ペン字を学ぶことになろうとは夢にも思っていませんでした。
すべての課題を提出し、最終的に出された評価はBぐらいで、精一杯やってもこの程度なんだと己の力不足を痛感。
が、それでも以前と比べれば、ましにはなったような気が。
書いた字をじっと見つめても、哀しくはならなくなりましたから。