スカーフが
- 2014年07月03日
昔からスカーフが好きでした。
たとえば白いシンプルなワンピースが1着あったら、それを手持ちのスカーフで雰囲気を変えるのがお気に入りでした。
襟元に巻くのは勿論、ウエストに巻いたり、時にはバッグの持ち手に結んでみたりしていました。
誰も私の服装など見ちゃいなかったのですが、いつもと同じではなく、ちょっと目先を変えるのが、オシャレと思っていたのです。
今も相変わらずスカーフは好きで、つい衝動買いしてしまいます。
が、目的は大きく変わりました。
ファッション云々ではなく、防寒対策のグッズとして必要不可欠となっているのです。
外を歩いている時は暑く、レストランや美術館に到着した時は、ばたばたと扇子で扇ぎまくるのですが、やがて、館内の冷房によって身体は冷やされていき、あっという間に鳥肌が。
そんな時には、バッグからスカーフを取り出します。
バッグの中にはいつも小さく折り畳めるサブバッグを用意していて、そこにスカーフを入れておくのです。
そのスカーフを首に巻きつけてしばらくすると、快適とまではいきませんが、そこの設定温度でも耐えられるぐらいにはなります。
薄いシルクのスカーフでも、首に巻いただけで、体感温度が随分と変わるのは不思議です。
CAさんのように、小粋にスカーフを巻くといった技をもってはいないので、ただ縛るだけ。
オシャレとは程遠い状態です。
そもそもスカーフは首が長い方でないと、似合わないアイテムです。
首の短い私なんぞがどんだけ素敵な柄のスカーフを巻いていたとしても、寸詰まりになって、苦しそうにしか見えません。
先日電車に乗っていた時のこと。
シートに座っていた60代ぐらいの女性は和服姿でした。
その膝には30センチ四方程度の物がのっていました。
それを包んでいたのが、高級ブランドのスカーフでした。
とても高価なスカーフを風呂敷替わりに使ってしまう大胆さにびっくりでしたが、とてもしっくりしてもいて、こんな使い方もあるんだなと感心しました。
貧乏性の私なんかは、どうしても購入金額が頭にちらついてしまい、風呂敷として使うということに抵抗感がありますが、こんな風に柔軟な発想で物を使えたらいいなと思いました。