映画「ダイ・ハード」
- 2014年10月23日
今日は最近観た映画の中から面白かったもののご紹介。
まずは「ダイ・ハード/ラスト・デイ」。
世界で最もツイていない男、ジョン・マクレーンを演じるブルース・ウィリス主演の映画の第5弾。
こういう映画は、ストーリーがどうだとか、キャラクターがなんちゃらかんちゃらといったことは、言っちゃいけないのです。
たくさんの武器でバンバン打ち合って、大量の火薬を使ってビルが爆破されて、カーチェイスして、すかっとしたぜ、で終わりにすればいいのです。
第5弾ともなると観ているこっちは、ドキドキなんて一切しない。
弾は絶対にマクレーン親子には当たらないとわかってますからね。
それをマンネリとするか、安定感と取るかは自由。
私は安定感と受けとり、充分楽しみました。
疎遠な息子と父親のすれ違いっぷりなんかはきっちり描かれていて、アクション映画の中の味付けとなり、いい感じに仕上がっていました。
次にご紹介するのは、上記とはまったく趣の違う作品「最強のふたり」。
フランス映画には珍しく、ちゃんとしたストーリーがあります。
また、これが実話を基にしていると聞くと、ちょっと幸せな気分になります。
それは、こういう友情があったらいいなと思えるからでしょうか。
大富豪のフィリップの介護を、スラム街出身のドリスがすることになって・・・というストーリー。
二人が出会ってから、それぞれの人生が輝き始めるのをワクワクしながら見守ります。
事故で首から下が動かないフィリップにも、面倒な家族を抱えるドリスにも、奇跡は起きません。
身体は不自由なままだし、家族関係は改善しない。
それでも、二人の間に生まれた友情があれば、人生は悪くないと思えるようになる。
そんな人生の素晴らしさを感じさせる映画です。
フィリップ役のフランソワ・クリュゼの演技も見ものの一つ。
首から下が麻痺しているという役なので、顔だけでの演技が要求されて、それは難しいだろうと推測します。
こういった役では、いつも以上に大袈裟な演技をしてしまいそうなところですが、彼は表情の変化を抑え気味に演じています。
ドリスとの会話を楽しんでいたり、わざと困らせて喜んでいたり、哀しんでいたりといった気持ちをとても繊細に表現しています。
それが、この映画の品を高め、大人が鑑賞し得る作品にしているように感じました。
オススメの作品です。