視力の衰えを日々感じています。
OLをしていた頃までは、視力は2.0でした。
それが現在は、0.3に。
それでも、大抵の時間は裸眼で過ごしています。
眼鏡は2つもっていますが、使うのは、美術館や舞台鑑賞に行った時だけ。
執筆も原稿のチェックも裸眼で行っています。
食品の内容表示を見る時は、眼鏡をかけるのがメンドーなので、ルーペでチェック。
本もDVDでの映画鑑賞も、裸眼で見ます。
が、先日瞬きをする時に、どっこいしょといった大変さを覚えました。
それまで無意識にしていた瞬きが、結構ハードな肉体労働になってしまったといった感じ。
さらに、左目の奥に痛みのような違和感も。
これは、ちょっとマズいと思い、以前検査をしてもらった眼科へ。
いくつもの検査をした結果、ドライアイと診断されました。
2週間分の目薬をもらって、帰宅。
どれどれと点眼方法が書かれた紙を覗きます。
それによれば、2種類の目薬を1日に4回すること。その時2種類の目薬の点眼には5分以上の間隔をあけること、といった注意点があるようです。
ふんふんと気軽に読み終わった時点で、この点眼がどれだけメンドー臭いものかに気付いてはいませんでした。
まず、紙に書かれていた通り、使い切りタイプの目薬の容器を、爪で弾くようにして、中に入っている液体と粉を混ぜます。
端を切り取り、いざ、点眼。
と、目の前が真っ白に。
そういえば、薬剤師が「点眼後しばらくは真っ白になりますが、そういう薬なのでびっくりしないで使ってくださいね」と説明していたっけなぁと思い出します。
やがて霧の中にいたようだった視界が晴れてきたので、もう1つの目薬を手に取り、はっとします。
2種類の目薬の点眼には5分以上空けると書いてあったのに、1つ目の目薬を点した時に時刻を確認していませんでした。
しょうがないので、その時点から5分を計り、2種類目の目薬を点眼。
薬剤師から事前に、点眼後目薬が鼻に落ちてきて、その時苦味を感じるでしょうが、元々胃薬として開発されたものが、目薬としての効能があるとわかったものなので、気にせず、むしろ胃にいいぐらいに思ってくださいと言われていたので、苦味を感じた時も、おお、これかぁと思ったぐらいで済みました。
クリニックに行った直後は、こんなことも面白く感じられるものですが、1日、2日と日にちが経っていくと、そうした新鮮な驚きはなくなり、メンドー臭さだけが心に刻まれていきます。
そして、1日に4回というのも、曲者。
さて、点眼しようかと思った時、はて、これは今日2回目か? それとも3回目? と段々わからなくなってくる。
「正」の字を書いておくべきだったと反省し、翌日には「正」の字を書くことに。
が、これが続かない。
すぐに、これは2回目なのか3回目なのか、はたまたすでに4回目を終えていたりするだろうかと首を捻る状態に逆戻り。
却って目によくないことをしているのではないだろうかとの疑問を封印し、なんとか2週間を乗り切りました。
結果、瞬きは以前のようにすんなりとできるようになり、また左目の奥に感じていた違和感も消えました。
やれやれ。
便利だと思って買ったけれど・・・部屋の邪魔者になってしまう。
といった残念な結果になる物は結構あります。
お掃除ロボットもそうでした。
初めてその存在を知った瞬間から、これは素晴らしいと感動し、いずれ買おうと決意。
なかなかいい値段だったものが、なんとか手が出せるぐらいの値段に下がってきたので、色々ネットで調べたうえで、よさそうなものをセレクト。
届いた品についていた取扱説明書の厚さに眩暈を覚えたものの、なんとか気を取り直し、準備開始。
あれやこれやの初期設定を済ませ、いざ、スタートボタンを押すと・・・想像をはるかに超える大きな吸引音。
フローリングの床を走りまわる際のゴロゴロという音も非常に大きい。
こりゃあ、深夜や早朝には使えないな、なんて思うわけです。
時間を選んだうえで、2、3回使用したところ、モニター画面になにやらメッセージが。
ゴミが溜まったので、捨ててくれとのこと。
よっしゃ、と二つ返事で引き受け、ダストボックスを開けて、中のゴミを捨てます。
再稼働させると、またすぐにメッセージがモニター画面に。
なんと、またまたゴミが溜まったので、捨ててくれと言っています。
今、捨てたがな。
と呟きながら、取扱説明書を開いてみると、センサー部分を綺麗にしないと、誤作動することがあると書いてあります。
そのセンサーはお掃除ロボットの裏面にあるそうなので、ひっくり返そうとするのですが、これが結構重い。腰にくるような重さ。
それでもなんとかひっくり返してセンサー部分を拭きます。
と、ローラー部分に髪の毛がたくさん絡まっていることを発見。
取扱説明書を参考にしながらローラーの部品を外していき、絡まった髪の毛を取っていきます。
これが結構大変。
さらに、回転するブラシの軸部分にも髪の毛が絡まっているのを見つけてしまい、外すはめに。
指では難しいので、爪楊枝を使って、軸にくるくると絡まった髪の毛を取っていきます。
ここで、ふと思うのです。
ちまちまと絡まった髪の毛を取っているこの時間に、フツーの掃除機でざっと簡単に掃除を済ませられるのではなかろうかと。
いやいや、そんなことはない。気のせい、気のせい。
と自分に言い聞かせ、部品をセットし直して、再稼働。
ところが、悪い予感というのは当たるもんです。
それからも2、3回使っただけで、ゴミが溜まったと訴えてきます。
その都度、ゴミを捨て、裏返してローラーと軸に絡まった髪の毛を取る作業をすることに。
爪楊枝で髪の毛を取る作業をしている時に過るのは、これは本当に便利な生活になっているのだろうかという疑問でした。
私が尋常ではないほど大量に髪の毛を落とす女だったというオチでいいのでしょうか。
結局、一旦引退しかかっていたフツーの掃除機に再登板してもらい、それまでのようにフツーに掃除をするように。
現在お掃除ロボットは、部屋の隅で埃をかぶる状態に。
こうなると、お掃除ロボットは邪魔者。
狭い部屋にあっては、お掃除ロボットほどのサイズのものでも、大きな存在なのです。
使わなくなった理由を告げたうえで、それでも欲しいという引き取り手を探すことになりました。
最近の私の第一声はこうです。
「髪の毛、落とす方かしら?」
友人の家に遊びに行ったところ、出てきたのが、昔懐かしい駄菓子でした。
同年代の女子の集まりでしたから、盛り上がったのなんのって。
たまたまネットで見つけて、ケース買いをしたとのこと。
40種類ほどの駄菓子が透明の容器に入っていました。
昔、駄菓子屋ではガラス製の容器に商品が入れられていましたから、それを模したのでしょう。
その容器にぎゅうぎゅう詰めの駄菓子を買っても、二千円以下だったそうで、あまりに安くてなんだかびっくりしたと友人は言っていました。
パッケージは昔のまんま。
「あー、これ好きだったんだよねぇ」などと大喜びです。
きゃあきゃあ言いながら開封して、食べてみると・・・こんな味だったけ? と私は首を捻ります。
パッケージの記憶はあるのですが、どうも味の記憶ははっきりしません。
あまりに私が難しい顔をしているので、友人がどれどれと手を伸ばしてきました。
ひと口食べて、「わー、懐かしい。味も昔と同じだね」と言いました。
そう? 昔もこんな味だった?
と確認すると、そうだよ、昔のまんまだよと友人は言います。
ならば、私の舌の記憶力が悪いのでしょう。
もっと美味しかったように記憶していたのですが・・・。
それにもっと味にパンチがあったように思うのです。
酸っぱいものは、とにかく酸っぱく、甘いものは、とにかく甘かったような記憶があります。
それが、今食べてみると、味はフツーで、舌がびっくりするようなパンチ力は皆無。
舌触りも、もっとぱさぱさしていたり、硬かったりしたものも、すっかり滑らかな口溶けに変化しているように感じます。
が、そう感じたのは私だけのようでしたので、私の記憶違いなのでしょう。
味はともかく、一気に懐かしい気分になったのは間違いなく、すっかり気に入った私は、帰宅後、友人に教えて貰ったサイトで、駄菓子を購入。
それが、こちらです。
打ち合わせ等で仕事場にいらした方々に「よかったらどうぞ」と勧めてみました。
が、これが意外とウケが今一つ。
「駄菓子ですか」「ありがとうございます」「こういうの好きなんですか?」・・・といった程度の低いリアクション。
年代や住んでいた場所によって、駄菓子への思いも人それぞれといったことのようです。
昔からスカーフが好きでした。
たとえば白いシンプルなワンピースが1着あったら、それを手持ちのスカーフで雰囲気を変えるのがお気に入りでした。
襟元に巻くのは勿論、ウエストに巻いたり、時にはバッグの持ち手に結んでみたりしていました。
誰も私の服装など見ちゃいなかったのですが、いつもと同じではなく、ちょっと目先を変えるのが、オシャレと思っていたのです。
今も相変わらずスカーフは好きで、つい衝動買いしてしまいます。
が、目的は大きく変わりました。
ファッション云々ではなく、防寒対策のグッズとして必要不可欠となっているのです。
外を歩いている時は暑く、レストランや美術館に到着した時は、ばたばたと扇子で扇ぎまくるのですが、やがて、館内の冷房によって身体は冷やされていき、あっという間に鳥肌が。
そんな時には、バッグからスカーフを取り出します。
バッグの中にはいつも小さく折り畳めるサブバッグを用意していて、そこにスカーフを入れておくのです。
そのスカーフを首に巻きつけてしばらくすると、快適とまではいきませんが、そこの設定温度でも耐えられるぐらいにはなります。
薄いシルクのスカーフでも、首に巻いただけで、体感温度が随分と変わるのは不思議です。
CAさんのように、小粋にスカーフを巻くといった技をもってはいないので、ただ縛るだけ。
オシャレとは程遠い状態です。
そもそもスカーフは首が長い方でないと、似合わないアイテムです。
首の短い私なんぞがどんだけ素敵な柄のスカーフを巻いていたとしても、寸詰まりになって、苦しそうにしか見えません。
先日電車に乗っていた時のこと。
シートに座っていた60代ぐらいの女性は和服姿でした。
その膝には30センチ四方程度の物がのっていました。
それを包んでいたのが、高級ブランドのスカーフでした。
とても高価なスカーフを風呂敷替わりに使ってしまう大胆さにびっくりでしたが、とてもしっくりしてもいて、こんな使い方もあるんだなと感心しました。
貧乏性の私なんかは、どうしても購入金額が頭にちらついてしまい、風呂敷として使うということに抵抗感がありますが、こんな風に柔軟な発想で物を使えたらいいなと思いました。