漆が
- 2015年05月07日
伝統工芸品が好きです。
その手仕事を見て・・・ただただ、すっげぇなと感心。
私はこういう仕事には絶対に就けないわ、などと当たり前の感想をもったり。
緻密で繊細な仕事は感動をもたらしますね。
伝統の手法をベースに、現代の感覚を吹き込んだデザインの作品などもたくさんあって、見ていて楽しいです。
特に漆は大好きです。
あのこっくりとした色と、光沢とマットな感じが混じった独特の風合い。
格好いいし美しいと思います。
漆作品が並ぶ展覧会があると時間を見つけて行き、楽しみます。
こちらは以前行った展覧会のチケットと、カードです。
イメージを払拭するようなモダンなデザインがたくさんあり、これは買えないのだろうか? なんて無謀な考えをもったりしました。
確か別の漆の展覧会の会場だったと思うのですが、大きなスクリーンが用意されていて、漆作家が素人に作り方を教えてくれる映像が流されていました。
釘付けになって見ていると・・・それはもう大変な工程の連続。
まだ塗る?
それ、絶対に必要?
と尋ねたくなるような工程の多さ。
やっぱり丁寧に作っていくんだなぁなんて思って見ていたら・・・下書きなしに彫刻刀で削り始めちゃった。
おいおい、と思わずスクリーンに向かってつっこんでしまいましたよ。
そこまではこれでもかってぐらい慎重にやっていたのに、いきなり刀を当てちゃうんですから。
作家によってやり方は違うんでしょうが、その方は絵がしっかり頭に出来上がっているようで、ちゃっちゃっと彫っていく。
字幕に「下書きはしない」と出ていました。
やはり皆がびっくりする場面なんでしょう。
大好きな漆ですが1つももっていません。
漆器はお手入れが大変そうで、ちょっと手がでません。
食器ではなく文箱のようなものだったら、私にも扱えるのではないかと思うのですが、なかなか。
さてさて思い切って買う日は来るのでしょうか?