運動を

  • 2015年05月11日

ほぼ毎日自宅近くのポストに行きます。
2015年になった今でも、仕事上モノを郵送する必要が少なからずありますし、借りていたDVDを返却する必要もあるからです。

その日も、ポストに向かって歩いていました。
ポストの隣にあるバス停に、バスを待つ人の姿がありました。
50オーバーぐらいの女性です。
と、その女性が踏み台昇降の動きをし始めました。
歩道と車道の段差が5センチほどあるのですが、その差を利用して踏み台昇降のように運動しているのです。
寸暇を惜しんで運動をなさっている。
じっと見ちゃいけない。
そう我が身に言い聞かせれば言い聞かせるほど、意志とは反対に目がその女性に向いてしまう。
その女性はちらちらとバスが来るであろう方角を見やりながら、歩道と車道を上り下りしています。
段々ノッてきたのでしょうか。
スピードが上がっています。
humidai
できることならば、1センチも身体を動かさずに1日を過ごしたいと思っているぐうたらな私からすると異星人。
ほんのちょっとした空き時間があったら、それを運動の時間にあてる・・・素晴らしい。
私もそのバス停で何度もバスを待ったことがありますが、「来ねぇなぁ」ぐらいしか考えたことがない。
まず歩道と車道の段差に目がいかないですし、気が付いたとしても、その段差を使って運動ができるという発想にまで辿り着けない。
こういう方というのは、常に貪欲に運動する機会を窺っていらっしゃるのでしょうか。

以前ホームで電車が来るのをぼんやり待っていた時、私の前に立っていた40オーバーぐらいの男性が、急に腰を捻り出したことがありました。
左にゆっくり捻り、次に右にゆっくり捻り、また左に・・・。
そうやってしばらく腰を捻った後、今度は首を回し始めたので、あぁ、運動をしているのだなとわかりました。
隣のホームにいる誰かと、ボディランゲージで会話でもしているのかと思ってしまいましたが。
この男性も電車が来るまでの僅かな時間を、運動にあてていました。
やはり「俺はチャンスがあったら、運動してやるぜぃ」との強い意欲を常に持ち続けている方なのでは。
そういうギラギラした気持ちがないと、他人の目がある場所で、ほんの僅かな時間を使って運動をし始めないように思うのですが、どうでしょう。

常に「運動してやるぞ」という意識をもって生活してみようかと、ほんの一瞬だけ思いました。

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