友人A子の天気予想は当たる。
髪の広がり具合で、半日以内に雨が降るといったことを予想できるのです。
以前友人宅で食事をしていた時、A子が「すぐに降り出す」と突然言い出し、それから5分もしないうちに雨が降り出したなんてことも。
久しぶりに友人宅に集合した仲間たちの中に、A子がいました。
そこでA子の天気予想が外れるようになったことが話題に。
友人らと4人で1泊旅行に行った際、A子の天気予想がことごとく外れたそうです。
どうした? と心配する友人たち。
A子も少なからずショックを受けていて「唯一の特技だったのに、それを失ってしまったみたいで」と哀しそう。
A子自身の分析では年を重ねたことで髪が痩せてしまい、それまでははっきりと感じ取れていた周囲の湿気を、受け取れなくなってしまったのが原因ではないかと。
確かに髪質というのは年々変わっていきます。
昔はこんなヘタレな髪じゃなかったと思うことはしばしば。
私の場合は更に円形脱毛症があちこちに発生するので、どうやってハゲを隠すかということに日々腐心。
なんやかんやと髪にまつわる苦労は絶えません。
A子はその後どうしたかというと、高級サロンに行き、髪のお手入れをプロに任せることにしたそうです。
まだ通い始めたばかりで効果のほどはわからないとのこと。
ただ頭をマッサージして貰うのは気持ちいいので、しばらく通ってみようと思うと言っていました。
世の中には良さそうなシャンプーやトリートメントなどが溢れていますよね。
皆さんはそうした中で、どうやって自分にぴったりのモノを見つけていますか?
先日電車の中で隣に座った20代ぐらいの女性が、スマホであるシャンプーについて書かれているサイトを見ていました。
それは以前私が使っていたもの。
隣席の女性はなにかに憑かれたかのように、非常に熱心にシャンプーの情報を読み込んでいます。
タップして別のページに行ったりするのですが、しばらくすると元のページに戻り、またシャンプーについての文章を熟読するというのを繰り返しています。
「それね、使ったけど、今一つだったよ」と声を掛けたくなりましたが、それはあくまで私の使用感。
隣席の女性には合うかもしれない。
商品同様口コミの数も巷には溢れています。
ただそれはあくまでもその人の感想。
どこまで参考にするか、どこからは無視するかといった線引きは難しいですよね。
結局実際に試してみるしかないのは今も昔も一緒。
また年を重ねていくうちに髪質が変わっていくのですから、合うモノも変わっていく。
その時に一番ぴったりするモノを、探し続けるしかないんでしょうかね。
しばしば利用するホテルのラウンジ。
平凡な私ではスタッフたちの記憶に刻まれないのか「いつもご利用有り難うございます」といった感じがゼロ。
ちょっとよそよそしい。
私はそこではいつもダージリンを頼むのですが、当然それも覚えて貰っていないので、毎度毎度「レモンかミルクをお付けしましょうか?」と尋ねられる。
もしかしたら私を記憶していても、知らんぷりしているのかもしれない。
昔販売の仕事をしていた頃、お客さんが靴の修理を依頼してきました。
そうした時は受付票にお客さん自身で、名前や連絡先を書いて貰います。
ですが、私はその女性の名前を知っていた。
それまでに何度か別の修理や、商品を買って貰ったことがあって、そうした際に名前を目にしていたのです。
外国人と結婚されているようで、その名前は一回で覚えられるほどインパクトがあった。
それで私は知っているお客さんの名前を記入し、連絡先部分だけを書いて貰おうと受付票を差し出しました。
すでに名前の欄に自分の名前が書いてあるのを見たお客さんは、固まった。
そして「名前を憶えてくれていたのね」と言った後で、「離婚したの」と苦笑い。
やってもうた。
それから気まずい空気の中で接客を続けることとなりました。
同じ頃20代に見える女性客がいました。
小柄で華奢な感じの女性で、最初は同じ年頃の男性と一緒に来店。
しばらくすると40代ぐらいの男性と来店するように。
それから1年ほど経った頃彼女が連れ立って来たのは、60代と思しき男性。
付き合う男の年齢がどんどん上がっている。
男性の年齢が上がるにつれ、彼女が1回の来店で買って貰うモノも増えていく。
最初は靴1足を彼に買って貰って喜んでいた彼女でしたが、60代らしき男性には靴3足とバッグ2個を買って貰った時には、当然のようにしていました。
このお客さんに、フレンドリーな感じで「こんにちは」と言ってはいけないんだろうと、本能的に思う。
「いつも有り難うございます」といった感じを出してしまえば、前は誰と来たんだって話になってしまうかもしれない。
誰かに教わったわけじゃないけれど、「初めまして」といった体で接客するのが正解に近い気がする。
接客って難しい。
ホテルのラウンジのスタッフは、もしかしたら私のことを覚えているのかもしれないけれど、無難な「初めまして」作戦を選択しているのかも。
あーだこーた言わず「ダージリンをストレートで」と注文するようにいたします。
占いに興味を失くしたのはいつだったのか・・・思い出せません。
高校生の頃にはすでに占いへの関心がありませんでした。
当時高校では雑誌の中の星座占いが人気でした。
休憩時間ともなると誰かが代表して読み上げ、それが示唆する内容によって、一喜一憂する女子生徒たち。
その中に私もいましたが、自分だけ浮かないように無理して演技をしていました。
20代の頃は人生に迷う友人たちが多かった。
それまでとは格段に違う熱心さで、雑誌の占いページを熟読する姿を頻繁に見かけました。
その頃の私は興味のある演技をするのもメンドーで「そういうの、全然信じてないんで」と平気で言えるぐらいの女になっていました。
友人の中には自らタロット占いを始める人も出現し、居酒屋やカフェの片隅でカードを捲るなんてことも。
先日久しぶりに会った友人A子。
今、なにやってるのと尋ねたら・・・電話占いの仕事をしてるという。
自宅で待機していると、仲介業者を介して迷える子羊たちから電話が入るので、タロット占いをして、その結果を電話越しに伝えるのだという。
自分のやりたい時間帯に、やりたい時間だけ働けるし、電話を受けられる場所であれば、自宅でもどこでも構わないのも都合がいいとA子は言います。
時給換算すると、A子の自宅近くにあるコンビニにで働くとした場合の倍ぐらいだそうです。
なかなかいいじゃないの、それ。
と思った私は、どんな落とし穴があるのかと興味を持ち「どういったところが大変なの?」と質問。
すると「全然大変じゃなくて、楽しい」と答えるA子。
楽しくて時給がいい仕事があったとは。
完全出来高制なので、リピーターが少なかったり、話を聞くのが下手な占い師は子羊との電話が短時間で終わってしまったりして、待機時間が長くなり、時給換算すると泣けてくるぐらいのこともあるとか。
占いが当たったかどうかより、どれだけ子羊の話を聞いてあげたかが大事で、それによって人気ランキングが決まるといってもいいのだそうです。
そして占う内容は今も昔も変わらなくて、恋愛関係がダントツに多いといいます。
「私はこれからどう生きていったらいいのでしょう」といった、大きなテーマを占ってくれとの注文も結構多いとか。
占いの結果よりも、誰かに話を聞いて欲しい人が多いようですね。
誰かに話をすることで自分の考えがまとまったり、迷いを吹っ切れたりするならば、占いはいい方法ですよね。
ただし、依存し過ぎにならないようにくれぐれも気を付けて、ですけれど。
印刷ボタンをクリックしたのに、プリンターがうんともすんとも言わない。
もう1度印刷ボタンをクリック。
プリンターはノーリアクション。
参った。
そんな時に限って、自宅近くでの打ち合わせ時刻が迫っているという最悪のタイミング。
ひとまずメーカーのHPにアクセスする。
故障したのか、それとも解決できるのかがわかるページで品番を入力すると・・・「プリンターの電源は入っていますか?」と確認される。
おいおい。
いくら私がポンコツでも、そこはチェックしてるって。
と思いながら、そうした質問を次々とクリアしていくと「〇〇をアンインストールして、△△をインストールしてください」といった指示が。
一気にハードルが高くなって尻込み。
私がそのような難題をこなせるとはまったく思えない。
PCがらみでいつも面倒をみてくださっている人にメールで相談しようと、文面を書き始めると・・・ふと、この景色を前にも見たといった感じが。
いつだったか、やはりプリンターが突然動かなくなって、こんな風にメールをしようとして・・・その後どうしたんだっけ? と肝心なところは思い出せない。
もう一度印刷にトライしみてようと考え、ワードのテキストを広げる。
印刷ボタンを押すと画面が切り替わる。
一番上に「印刷」のアイコンがあって、その隣に部数を入力する場所がある。
そこが「1」となっている。
ん?
私は3枚印刷をしたくて、そこに「3」と入力したはずなのに、どうして「1」になっているのだろうと首を捻りながら、目を下に動かすと・・・「ページ」の欄に「3」という数字がある。
あっ。やってもうた。
私は3枚印刷するという指示ではなく、3ページ目を1枚印刷という指示をしていたのでした。
なんちゅうポンコツ。
しかもこれ、二度目。
以前にもまったく同じミスをして、勝手に慌ててプリンターのせいにして、メーカーのHPにアクセスしたものの結局解決せず、人に頼ろうとメールを書きかけたのでした。
その時もメール送信前に気付き、自分のポンコツぶりに呆れたのでした。
気付くまでに費やした時間、無駄に動揺した心の疲れ・・・そうしたものを振り返れば振り返るほど、自分に対するがっかりが強まります。
そういうこと覚えておけよと、自分に強く強く言いたいです。