文庫「残された人が編む物語」の発売が近付いてきました。
発売日は6月12日ですが、地域や書店さんによって入手出来る日は前後しますので、ご注意くださいね。
あなたは後悔したことがありますか?
私は毎日何回も後悔します。
一日に何度も後悔するのですから、これまでの人生は後悔だらけと言っていいでしょう。
後悔まみれです。
私ほどではないにせよ、後悔の経験がない、なんて人はいないのでは。
小説「残された人が編む物語」にはたくさんの後悔が描かれています。
どうして大丈夫だよと言ってあげなかったのだろうとか、どうして逃げてしまったのだろうとか。
そうしていたら、結果は違ったのではないかという後悔です。

悔やんでも取り返しがつかない。
呆然とした後で、自分に怒りを向ける登場人物も。
小説の登場人物たちはそれぞれのやり方で、大切な人の人生を辿ります。
大切な人の人生を知っていくうちに、後悔は深くなりますが、また別の感情も湧き上がってきます。
痛みと、その先の感情。
こうしたことを描いた小説です。
お手頃価格になったこの機会に、是非お買い求めを。
小説のごくごく一部を紹介すると・・・上田亜矢子は弟を捜すことに。
何十年も没交渉だった弟の行方が、分からなくなっていたから。
弟が出会った人たちから話を聞いて歩き、彼がどんな風に生きていたのかを知っていきます。
弟らしいなと思うエピソードもありますが、意外な一面を知るようなエピソードも。
亜矢子の後悔は小さくはなりませんが、別の感情も浮かんできます。
亜矢子が最後になにに気付くのか。
興味をもたれた方は、本書を手にお取りください。
6月12日に小説「残された人が編む物語」の文庫版が発売になります。
文庫版はお手頃価格になっていますので、この機会に是非お買い求めください。
単行本として発売したのは約3年前。
書評欄などでたくさん取り上げて頂きました。
そうしたものを拝読すると、読み方というのは千差万別なのだと改めて思います。
どう読んだのか、どう感じたのかといったことが、人それぞれで、そうした感想は私にとって驚くことばかり。
小説を完成させるまでに、何十回と推敲を重ねます。
自分で作った世界ですし、何十回と読んでいるのですから、次に誰がなにを言うか、どう行動するのかは分かっている。
なのに、同じ個所で毎回泣いてしまう・・・ということがあります。
「残された人が編む物語」にも、そうした箇所が2つあります。
自分で書いておいてなんで毎度泣くねんと、己にツッコミをするのですが、涙は止まらない。
で、こうした箇所が書評で取り上げられるかといえば、そうではない。
私が泣きながら読んだシーンではなく、えっ? そこ? と思うような箇所について言及されていることがしばしば。
作者の思い入れが強い箇所と、読者が強く感じる箇所は同じではないのです。
でも、それでいいんです。
小説を味わうというのは個人的な行為だから。
好きな時に、好きなスピードで、好きな解釈で、好きな登場人物に感情移入して読めばいいのですから。
発売前に私の手元に届いた見本がこちら。

淡く優しい印象のカバーとなりました。
この本には5つの物語が収められています。
共通点は大切な人を失うこと。
その哀しみと痛みを抱えた登場人物たちが、再び歩み出すまでを描いています。
コンテナホテルが人気だという。
工業団地や幹線道路沿いにあるケースが多いらしい。
宿泊代は1泊6千円代からで、ビジネス客の利用が増えているのだとか。
コンテナ1台が1室なので、隣室の音や気配などを気にしなくていいのが、利点として新聞に紹介されていました。
チェックインは機械を使ってセルフで行うシステムで、人手を極力省くことで、この価格を実現していると書かれていました。
インバウンドが増え続けて、ホテルの宿泊料金が高い今、こうしたサービスを喜ぶ人が多いのかも。
私が引っ掛かったのは、チェックインがセルフという点。
私がここに泊まるとなったら、チェックインが大変なミッションになりそうです。
100均ショップのセルフレジで右往左往し、ファストフード店のセルフレジでも金縛りになった私なので。
セルフレジの作業が難しくて、もたもたしているうちに、後ろに人が並んでしまったりする。
こうした圧に、私はすぐに白旗を上げるタイプ。
手続きを中止して、次の人に譲るようにしています。

私の願いは、慣れている人用の機械と、初めての人用の機械の2種類が用意されるような世の中になること。
初心者向けの機械でもたもたしていても、後ろに並ぶ人たちの視線は、優しいのではないかと思うから。
時間が掛かっても、お互い様という気持ちでいてくれそう。
何回か初心者向けの機械でミッションを遂行した後、その機械を卒業する日がくる。
満を持して慣れている人用の機械にトライ。
ミッションを成功させられたら・・・自分を褒めちゃう。
店側も私もハッピー・・・てな具合になると思うのです。
近所のスーパーにセルフレジが1台出現しました。
が、そこを利用している人を見かけたことがない。
いきなりセルフレジは、ハードルが高いと思う人が多い様子。
だからどんなに行列が出来ていても、スタッフがやってくれるレジに並ぶ。
ここにもし、初めて挑戦する人用のセルフレジを用意してくれたなら・・・ファーストペンギンが現れるかも。
最近嵌まっているのはアメリカのテレビドラマ。
2人の探偵が事件を解決していくもので、現在シーズン5を視聴中。
スピーディーな展開と、しっかり練られた脚本の上手さに惹かれます。
この探偵の男女が暮らしているのがニューヨークなのですが、2人ともいつも手ぶら。
男性が手ぶらで出歩いていても、あまり違和感がないのですが、女性までもがいつも手ぶらというのには違和感が。
車で移動しているという設定ならばいいのですが、この探偵たちは車を所有しておらず、移動はタクシー。
それなのに手ぶら。
ニューヨークでは女性も手ぶらが主流なのでしょうか。
ポケットからスマホを取り出すシーンはあるので、スマホが1つあれば事足りると、ニューヨークでは考えられているのでしょうか。
私はといえば、大きめのバッグにあれやこれやを詰め込んで持ち歩いています。
手帳、筆記具、マスク、薬、ハンカチ2枚、ティッシュペーパー、拡大鏡、サブバッグ(コンパクトに畳めるもの)、折り畳み傘、財布、鍵、名刺・・・など。
あ、あとスマホも。

これだけのものを入れるとなると、ある程度の大きさが必要になります。
でもネットショップを、ウインドウショッピングしていると、大きめのバッグが少なくなっているような感覚が。
女性探偵が主流で、私の方が非主流なのでしょうか。
先日たまたま見つけた高級ブランドのサイト。
バッグのページを開くと、とても素敵なデザインのものが。
「サイズの詳細」と書かれたバナーをクリックしてみたら、動画がスタート。
手だけ出演のモデルがテーブルの上にバッグを置き、ファスナーを開けます。
これを真上から撮影している動画でした。
モデルがバッグの中にものを入れていきます。
これぐらいのものが入りますよと、動画で説明する方針の模様。
それはいい。
驚いたのはバッグに入れたもの。
スマホ、二つ折り財布、ヘアクリップ、リップグロスのみ。
このたった4つを収めただけで、バッグは満タン状態。
余白なし。
「それだけしか入らないんかい」と大きな声を上げました。
これが標準スタイルなんですか?
これで充分と考える人が増えているから、大きなバッグが減っているのでしょうか。