財布を

  • 2019年01月07日

新年早々友人A子が財布を落としたという。
A子はしょっちゅう財布を落とす。

A子の長財布はいつもパンパンに膨れているので、恐らくクレジットカードやポイントカード、レシートなどが大量に入っているのでしょう。
人を殴り殺せるんじゃないかぐらい、大きく膨れ上がって重量のある長財布を、小さなバッグに入れている。
A4サイズの書類が入るような大きなバッグは好きではないのか、A子が持つのは大抵小ぶりなモノばかり。

そこにあれこれとぶっこんでいるので、バッグに収まり切らない。
ファスナーで開閉するタイプのモノだと、そのファスナーを閉じることができずに、中のモノは飛び出している。
どうぞ盗んでくださいと言わんばかりに、財布が半分ほど外に出ている。
そんな状態であってもここは日本。
盗まれたことはないという。
盗まれはしないけれど落とす。

頻繁に財布を落とすので、その後の手続きなんかはお手の物。
電車の中で落としたと思う時には駅へ、街中で落としたと思う時には交番へ、店だと思う時にはその店へ連絡をする。
そしてクレジットカード会社に連絡をして、使用停止の手続きをして貰う。
拾った人がそのクレジットカードで買い物をしたり、キャッシングをしたりするのを防ぐため。
いつものように電話をしてオペレーターに事情を話すと・・・「昨年の〇月にも停止手続きをされていらっしゃいますが」と指摘される。
「はい」と答えるしかないA子。
「こちらのデータでは一昨年の〇月と〇月にも、停止手続きとなっていますが、お間違えないでしょうか」と確認される。
そうか、一昨年は2回だったかと遠い目になるA子。
「いずれも紛失ですか?」とオペレーターから聞かれたA子は「おっちょこちょいなんです」と言い訳をしたそうです。

あまりに頻繁にカードの使用停止を依頼してくるので、家族の誰かが勝手に持ち出してしまうといった裏事情を考えたのかもと、A子は推測していました。
そうかもしれませんね。

念のため私は、あなたはおっちょこちょいではないと指摘しておきました。
バッグからモノがはみ出て、閉じることができなくても、平気で持ち歩ける感性の持ち主だから、財布を落としているのだよとも。

するとA子は目を丸くして初めて気が付いたといった顔で「そっか」と言いました。
気が付かなかったんかい。

今回の教訓。
持ち物がすっぽり入るサイズのバッグを買おう。

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