スマートフォン
- 2011年07月25日
暑いなか、えっちらおっちらと、自宅から15分ほど歩き、携帯電話ショップを訪ねました。
待つこと、10分。
番号を呼ばれた私は、修理カウンターにつき、言いました。「スマートフォンをこちらで買って、1ヵ月にもならないのに、液晶が破れてしまいそうなんですけど。ほら、ここ」
担当の女性は、渋い顔で答えます。「お客様、こちらは出荷の際に傷つかないように貼ってある、フィルムなんです」
げっ。
やっちまった・・・。
穴があったら、入りたいとは、こういう時のことを言うんでしょう。
ショップの皆さま、私は決してクレーマーではありません。ただのすっとこどっこいです。
私が愕然としていると、女性は続けました。「こちらのフィルムを剥がしても、よろしいでしょうか?」と。
ここで、「いいえ、剥がされては困ります」とは、ならんだろうとは思いましたが、すでに赤っ恥を掻いている私としては、殊勝なフリで、頷くしかありません。
女性が、ぺろりとフィルムを剥きました。
すると、つるっつるに輝く液晶画面が現れました。
「傷などは、ないようですね」と女性に言われた私は、「ですね」と小さな声で答えるのが精一杯。
すっとこどっこいの私ですが、もしかして、これは剥がせるのではと、ちらっと考えはしたのです。よく新品の電化製品に貼り付いているような、薄い膜があるのではと、端の方を、爪でほじほじしてみましたが、なにも引っ掛かってこなかったので、そういうものはないのだろうと判断してしまいました。そして、最新の液晶画面は、繊細なもんなんだなぁと、勝手に納得していました。
「大変、お騒がせいたしました」と頭を下げ、私は速攻で店を出ました。
多分、その時の私の顔は、恥ずかしさで赤くなっていたと思います。
自宅に戻るとすぐ、ネットで調べてみました。
新品の画面にはフィルムが貼ってあるよねぇといった情報も、私のようにショップに持ち込んでしまったというドジ話も、見つけることはできませんでした。
もしかして、手紙を出したかったら、ポストに入れるといったことぐらい、常識的なことなので、誰も口にしないのでしょうか。
自分の重症度に、呆然となっていたところ、別の情報に目が止まりました。
どうやら、スマートフォンの機種別に、専用のフィルムが、売られているようでした。
買う?
そして、貼る?
どうして?
傷や汚れを防ぐため?
そっか。
出荷用といっていたフィルムだって、1ヵ月で破れそうになったぐらいなのだから、防御のために、事前に貼っておいた方がいいんだろうな。
じゃ、買わなきゃ。
ということで、いつも利用している、ネットショッピングモールにアクセスし、購入しました。
3日後に、到着したフィルムをスマートフォンに貼り付けたところ、不器用さが災いして、気泡入りまくりの、ぷくぷく画面になってしまいました。
こんなんで、いいのか? とは思いましたが、今更どうすることもできません。
ネットで検索してみると、気泡を入れずに、フィルムを貼るには、テクニックがいるようで、各自が、色々な工夫をしている情報が、溢れていました。
先に、ネット検索で調べてからにすれば良かったと、悔やんでも、後の祭り。
新たに買い直すという気持ちにはなれず、しばらくは、このまま、ぷくぷく画面をなんとか使いこなすしかありません。
これまでも、タッチが下手なようで、何度も何度も指で触れて、ようやく次の画面へ進むといった、なんともイラつく作業を繰り返していました。
それが、ぷくぷく画面になったことで、タッチには、職人技が必要なほどになってしまいました。
世の中って、便利になってますか?