手袋
- 2011年10月31日
革の手袋を購入しました。
手持ちのスエードの手袋は、指先が白っぽくなってしまったので、新しいのを探していたところ、キャラメル色のをネットで発見。早速ゲットしました。
指先と足先が、非常に冷えてしまう性質で、秋口から手袋は欠かせません。冬になると、暖房を入れた自宅でも指先がキンキンに冷えてしまい、動かしにくくなってしまいます。パソコンのキーボードを叩くのさえ、大変な状態になってしまいます。
しょうがないので、一時は自宅で手袋をしてキーボードを叩いていました。
すると、掌が赤くなり、湿疹のようなものが。
皮膚科へ行くと、「掻いた汗が蒸発できなかったからかなぁ」と医者は首を捻りながら呟いていました。「なにか思い当たることは?」と聞かれたので、「全然わかりません」と、空っとぼけておきました。
こうなると、手袋をしたままではキーボードを叩けないので、使い捨てカイロを握って、指先を温めては、叩く。また、カイロを握っては、叩く・・・。といったメンドーな入力作業に。冬場はだいたいこうした執筆スタイルになります。
秋先から困るのは、銀行のATMです。
私の口座がある銀行は、静脈認証形式を採用していて、暗証番号だけじゃなく、人差し指の静脈をセンサーで読み取って、本人かどうかを確認します。
この、本人と認めてもらうのが、大変なんです。
ほら、指はキンキンに冷えてますから。
まず、手袋をして銀行に向かいます。
ATMの前に陣取ったら、手袋を脱ぎ、人差し指の運動です。
上にぴっと伸ばし、すぐに丸めて、今度は左へぴっ。元に戻して、はい、また上に・・・といった具合に、人差し指の体操をします。
人差し指が温まったのを見計らって、静脈認証に挑戦です。
が、一回目で読み取ってもらえたことはありません。
画面には「本人と確認できませんでした」というメッセージが。
次に、ぐっと手を握り、指先に血をめぐらせてから、再トライ。
ここで本人と認めてもらえたら、その日はついています。
今度は人差し指に、はあーと息を吹きかけてから、もう一度。
だいたい、ダメですね。
もう、この時点でうんざりしています。
ですが、どんなにうんざりしていても、お金を下ろせないことには、生活できないので、今度は服に指を擦りつけて、摩擦熱をいただくという作戦に出ます。
防犯カメラに映る私の姿は、怪しくないだろうかと、思わないでもありませんが、致し方ありません。
摩擦熱で本人と認めてもらえたら、嬉しいのですが、ここでダメだと、次は手を叩いて、指を温かくするオペレーションに進むことになります。
これ、かなり恥ずかしいので、できれば、避けたいです。
ATMに向かって、拍手を打つ女がいるらしいなどと、都市伝説となってしまいそうだからです。
私が本人だと、すぐに認めてもらえる方法はないものでしょうか。
冷え症の女には、厳しい季節が、やってきました。