相撲
- 2011年11月24日
中学生の頃、相撲部屋に見学に行ったことがあります。
祖母も母も相撲好きで、場所開催中の夕方には、毎日テレビ中継を見ていました。
私は特別、相撲好きというわけではありませんでしたが、当時テレビは一家に一台でしたから、自然と見させられてしまうといった状態でした。
はっきりとは覚えていませんが、恐らく、そんな話を、友人になにかのついでにしたのでしょう。
友人は勘違いしたようで、私が相撲ファンだと思い込んでしまった模様。
その友人は「家の近くに相撲部屋がある」と言い、今度の日曜日に二人で、稽古場を覗きに行こうと提案してきました。
話の展開上、行かなくてはいけないように思った私は、相撲部屋に出掛けることに。
しかし、詳しいことを知らない私と友人が、相撲部屋に着いたのは、お昼頃。すでに、稽古は終わっていました。
私たちは、ちゃんこの準備に追われるお相撲さんたちを、眺めるしかありませんでした。
部屋の前では、追っかけのようなアダルティーな男性ファンたちが、十人ほどたむろっていました。その人たちが、○○の仕上がりが遅れていると、まるで親方のように、真剣に話し合っていたのを、覚えています。
元々、それほど、相撲好きではなく、話の流れから来てしまった私でしたから、ちゃんこの準備をじっと見学するのも、二十分ほどで飽きてしまい、さっさとその場を後にしました。これが、たった一回の相撲部屋見学となりました。
OL時代、同僚の女性に、熱狂的な相撲ファンがいました。
巨乳を売りにしている人で、「胸元をそこまで開けるか」とツッコミたくなるほど、開きの深い服を着る人でした。
残念ながら、このような、セクシーさを売りにしている女性は、同性からはなかなか好かれません。職場でも少し浮いていました。
そのセクシー系の同僚が、チケットが手に入ったといっては、会社を半休して、国技館に通うほどの相撲ファン。
半休した翌日、更衣室に彼女がやってきます。
私服から制服に着替える時、見るとはなく、見えてしまう、彼女のセクシー下着。
そんなの、どこで売ってるんだろうと、販売元が気になってしまいます。
思わず、目が釘付けになってしまうのを、意志の力を総動員して、必死に目を引き離す私。
そんな私の気持ちにはまったく気付かない彼女は、「昨日の○○の右上手は、さすがだった」などと、通なコメントを並べるのでした。
彼女をそこまで虜にする、相撲に、興味をもったものの、その後もなかなか見る機会がなく、いまだに未知の世界。
きっと、奥の深い、魅力溢れる世界なのでしょう。
その世界に、一歩踏み出してみたい気もします。