花の配達
- 2011年12月01日
花が好きです。
ですが、残念ながら、自宅近くに花屋はありません。
十五分ほど歩いたところで、ようやく一軒の花屋を見つけることができます。
そこは、「高っ」と言ってしまいたくなるほどの、高級花屋。ごくフツーにしか見えないガーベラが、どうしてそのような値段に? と尋ねたくなるほど。
そこで、ネット検索。
「花」というと、「プレゼント」という需要が多いようで、花束かアレンジメントになっているものばかり。自宅で飾るのにぴったりな量、種類を提供してくれるところはなかなか見つけられませんでした。
ようやく、見つけたネットショップは、少々価格は高かったものの、希望する花を1本単位で売るというスタイルでした。
試しに、ガーベラ5本を注文。
クール便で届いた箱を開けてみると・・・5本のうち、2本は枯れていました。
運搬途中で、このようになってしまうのでしょうか? 理由はわかりませんが、5本注文して、3本しか使えないというのは、あまりに生存率が低すぎます。それに、クール便の送料も花の値段と較べると、高く感じます。
すぐに諦めてしまう性質の私が、なぜか、花に関しては、ネバーギブアップ精神を発揮して、再びパソコンの前に。
検索の言葉を変えて、再度調べてみると、配達してくれる花屋を発見。
ところが、ところが。
毎週月曜日の午前中に、届けてもらうという取り決めをしたのですが、五回に一回は、届きません。電話をすると、「あっ」と言われてしまいます。
そんなに、難しいことを頼んでいるつもりはなく、毎週月曜日の午前中というのは、比較的、覚えやすいのではないかと思われるのですが、忘れられてしまいます。
そこで、その店は止めて、別の店にお願いすることに。
ところが、その店でも、ちょいちょい、花が届かない事態に。
2つ目の店を止めて、3つ目の店にお願いすることにした時には、「毎週月曜日の午前中に、必ず、忘れずに持って来てください」と念を押しました。
1ヵ月後、花が届かないので、店に問い合わせの電話をした時に、受話器から聞こえてきたのは「あっ」という声。
膝から崩れ落ちそうになりました。
こうなってくると、意地になります。
なんとかして、花を、確実に手に入れてやると、鼻息も荒く、ネット検索することに。
すると、プリザーブドフラワーなるものが存在するという情報に出くわしました。
なんでも、生の花に特殊な溶液を吸収させることで、長期保存できるようにしたもので、水やりなしで、1~3年ぐらいもつとのこと。
これだっ。
私の胸は一気に高鳴ります。
そんなにもつのなら、1度、手に入れれば、こっちのもの。毎週のように、今日は来てくれるかしら? とドキドキしなくてもいいってのが、嬉しい。
たかが花。されど花。
取り敢えず、「初めてのプリザ」などというタイトルの雑誌を購入し、ざっと勉強した後、花をネットで購入。
1輪ごとに、ワイヤーでプリザーブドフラワーを固定したうえで、オアシスというスポンジのようなものに刺していきます。
結構手間暇がかかりましたが、ようやく完成した時には、達成感で、胸が熱くなりました。
以降、自宅の花はプリザばかりに。
ほこりをかぶってしまい、汚く見えてしまうので、年に1度は、総取り換えをするようにしています。
それにしても、毎週月曜日の午前中に花を届けるというのが、そこまで難しいことだとは思ってもみませんでした。