泣いてしまった映画

  • 2011年10月20日

まさか泣くとは――。
自分に驚いてしまったのは、アニメ映画「トイストーリー3」を観た時でした。

「1」も「2」も観ていないのに、いきなり「3」のDVDをパソコンにセット。
いきなり「3」からで大丈夫だろうかと不安もありましたが、それまでのストーリーを知らなくても楽しめるように作ってあったため、違和感なく、取り残された感もなく、すんなりと、物語に入っていけました。
胸に響いたのは、最後近くのシーンでした。
そのシーンは、少年がじっと人形を見つめるだけなのですが、これが、ぐっと胸に響いてくるんです。
動きはなく、セリフもないので、止まったようなシーン。
少年が、自分が子どもから大人へと成長したのだと自覚したことが、観ているこっち側にわかる場面なのです。
少年の喜びと一末の寂しさが伝わってきて、思わず、涙が。
あぁ、私にもそんなこと、あったけなぁと、懐かしい気分になるのと同時に、なんだかとても大切なものを失ったような気分になりました。
大人になるのって、どうして少し寂しいんですかね?
いい映画でした。

 常々、少年から大人への途中には、輝くような瞬間がたくさん散りばめられているように感じていましたが、その後観た、映画「ベストキッド」では、その存在を再確認することに。

主役の少年のきらめきが素晴らしいのです。
まだまだ子どもなんだけれど、大人へと続く階段に、今まさに、足を踏み出そうとしている、といった瞬間を切り取っています。
この撮影が、半年前だったら、半年後だったら・・・この少年はここまで輝いただろうかと思ってしまうほど、どんぴしゃなタイミング。
今にも壊れそうなもろさと、強くなろうとするひたむきさの混じり方が、絶妙なのです。少年のある一時期にしか見られないきらめきが、この映画には詰まっています。

歯の治療

  • 2011年10月17日

昨年、歯の治療に100万円ほどかかりました。べらぼうな金額です。

 歯科クリニックへ行くのが大嫌いな私は、痛みがあっても、気のせいだと、思い込むようにしていました。不思議なもんで、痛くない、気のせいだと、自分の心に言い聞かせているうちに、痛みは消えてくれていました。
この方法で、長年に渡り、自分を騙し続けてきたのですが、とうとう騙せなくなり、歯科クリニックへ。
長年放置していたため、あっちこっちに治さなくてはいけない歯のあることが判明。
さらに、行った歯科クリニックが悪かった。
「今ならこういったキャンペーンが」「どうせなら」「いっそのこと」といった接客トークを繰り広げる、商売上手なクリニックだったため、気が付いたら、100万円を支払うはめに。
いい年をして、何度も泣きそうになりながらも、なんとかクリニックに通い続け、1年ほどかかって、治療は終了。

それからというもの、歯磨きへの向き合い方が、がらっと変わりました。
歯を悪くすれば、また100万取られるとの思いが、歯ブラシを持つ手に、力を加えます。
力だけでなく、丁寧に。
そうなにかに書いてあったので、それまでの何倍もの時間をかけて、歯磨きをするようにもなりました。
手鏡を使い、磨き残しはないかと、チェックしながらのブラッシング。
さらに、歯科衛生士から勧められた、一歯ブラシというものを使います。

その名の通り、一本分を磨くのに丁度いいサイズの、極小ブラシが付いていて、奥歯の裏や、歯並びがでこぼとしているところを磨くのに、良いそうです。
この一歯ブラシで磨き残しがないよう、ブラッシングして、終了。
これを1日3回やっています。今のところ。
100万円への恐怖心が、三日坊主の私の尻を叩いてくれています。
この一歯ブラシ、近所の店には売っていないので、ネットで買っています。小さいヘッドのためか、すぐに毛先が広がってしまうのが難点。それで、まとめ買いをして、ストックするようにしています。

歯は大事にしたいですよね。
高くつきますから。

通販

  • 2011年10月13日

通販での購入歴は長く、その間には、数々の失敗を重ねてきています。
インターネットがこれほど普及する前には、テレビショッピングに引っ掛かっていました。その後カタログを見て、FAXで注文というスタイルに変わり、今ではほとんどの品をインターネットの画像だけで吟味し、注文しています。実物を見ていない分、当然ながら失敗の確率は高くなります。

 先日、ネット上で黒い玉が数珠のように繋がっているタイプのネックレスを探していたところ、丁度よさげなのを発見。黒い玉だけでなく、1つ赤い玉がついていて、それが黒い玉よりやや大きい点が気にはなったのですが、その赤が渋い落ち着いた色味に見えたので、購入することに。
発送はイタリアから。グローバルを実感させられます。
注文後、僅か2日で届き、イタリアをやけに近くに感じながら開封すると・・・。
ええーと絶叫したくなるほどの、玉の大きさ。
私のイメージでは、玉は直径5ミリ程度でしたが、実際のは2センチはあろうかというビッグサイズ。赤い玉にいたっては、直径4センチほど。
どこかの部族が、祭事にでも首にかけそうな、主張性の高い品でした。
慌てて、印刷しておいたネックレスの画像をチェック。
どこにもサイズ表示はありません。また、実際にモデルが着用しているような画像もなし。
ってことは、販売元は噓をついていたのではなく、これは、ネックレスのみの画像を見て、てっきり普通によく売られているサイズだと思い込んでしまった、私のミスでした。
通販での購入歴が長いというのに、いろはの「い」とでも言うべき点で大失敗を犯した自分が情けなくなります。
そこは、返品OKのところでしたので、グローバルな返品をしようかとも思いましたが、いや、待てよと、踏み止まりました。
これを手元に置き、戒めとするのはどうだろう。
これからのネットショッピングで、クリックをする前に、この大玉ネックレスを見れば、今一度、サイズや素材などの項目をチェックするようになるのでは。
と、考え直し、返品せず、手元に残すことにしました。

 この作戦は大成功で、その後、購入しようとする度に、この大玉ネックレスが思い出され、サイズなどの情報を必ずチェックするようになりました。また、そういった表示がない不親切なサイトでは、購入しないという英断もできるようになりました。
大玉ネックレスの意外な効用に、ちょっとびっくりしています。

ティファニー

  • 2011年10月10日

おっ。
ティファニーか。
張り込んだのう。
友人の結婚式に出席した私は、引き出物の袋を見て、そう呟きました。
自宅に戻り、ティファニーの包装を丁寧に解きます。
中からはグラスが2個。
も、もしや、と思い、慌ててグラスの底を検めましたが、結婚した二人の名前が彫られているということはなく、ほっと胸を撫で下ろしました。
手にすると、ずしりとくる重厚感。でも、口を付けるところはとても薄く、そのバランスが絶妙です。
大変素晴らしいグラスなのですが、根が貧乏性の私は、割ってしまったら勿体ないと思ってしまい、日常使いすることは憚られます。ここぞという時に使おうと、箱に納め直し、キッチンの戸棚に仕舞ってしまいました。その後、ここぞという時は訪れず、ずっと戸棚の中。
すっかり、その存在を忘れていたのですが、引っ越しの際に、久しぶりにティファニーの水色の箱を見て、このグラスを思い出しました。
グラスの存在を忘れていた間の幾年月。
貧乏性の性格は変わらぬままですが、ここぞという時は訪れないという現実を、受け入れるほどには成長していました。
今では、夏場の来客時に、ガンガン使うようになっています。

ところが、先日です。
洗い終わったこのグラスを棚に仕舞おうとした際、その棚の扉にグラスをぶつけてしまい、割ってしまいました。
通常、グラス製品などは、うっかり落として・・・というのが、破損理由だと思います。
ですが、この時は、仕舞おうとしている棚の扉に自らグラスをぶつけるという、自滅型の破損でした。
残念ながら、私はこれをよくやります。
たとえば、ドアを引いて開けて、向こう側に出るといったシチュエーションは、私にとっては大変危険です。
なにか考え事をしていたりすると、脳がドアを引くために用意した時間と、実際に手がドアを引く時間が合わなくなります。つまり、脳では、もうとっくにドアは開け放たれているだろうと考えていても、実際は手の動きが遅く、まだ開ききっていないといった事態になるのです。脳ではもう開いていると思っていますから、足を出して、歩けと次の指令を出してしまいます。こうなると、どうなるか。
ドアを自ら身体に引き寄せながら、そのドアに向かってぶつかっていくという、呆れるばかりのことをしでかします。
グラスの時も、そうでした。
なにか別のことを考えていたのでしょう。
まだ左手が扉を開け切っていないのに、脳がグラスを棚に並べるという次の指令を右手に出してしまったのです。このため、左手で扉をこちらに開きながら、その扉にむかって右手のグラスをぶつけるという、妙ちきりんなヘマをしでかしたのです。
直せるものなら、直したいと思う欠点は、たくさんありますが、その筆頭に上げられるのが、この、自滅行為です。
いろんな意味で「イタイ」ですから。
そして、グラスは1個になってしまいました。

これでは、来客時に使うこともできそうにありません。
また、棚の中に仕舞いこむことになりそうです。

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