住んでいるマンションには、1階に、住居者のためのダストルームがあります。
そこは、トイレの個室ほどの広さで、各自の部屋の鍵を使って、開閉するようになっていますので、住居者以外は、使用できない作りです。
ここに、ゴミを入れておくと、管理人さんが、選別したうえで、収集場所まで運び出してくれます。
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映画などで、刑事や探偵が、ゴミを漁って、その人となりや、生活状況を把握しようとするシーンをよく目にします。確かに、ゴミには、その人の生活状況が映し出される気がします。
詮索する気はさらさらないんです。
いえ、本当に。
ただ、私自身も、ダストルームを使用しているもんですから、つい、目に入ってしまうんです。ほかの部屋の住人たちが出したゴミが。
そして、目に入ってしまえば、どうしたって、あれこれと推測してしまいます。
ある日、ダストルームのドアを開けると、カビだらけのマットレスが。
そんなのを目にすれば、どうしたのだろうと、考えますよね、やっぱり。
こんなカビだらけのマットレスの上で、眠っていたのか?
それとも、カビが発生した段階で、部屋の隅にでもうっちゃっておき、購入した綺麗なマットレスの上で寝ていたのか?
そうだったとしても、日に日にカビが繁殖していくマットレスを部屋に置いておくというのは、どういった気分だったのだろう?
このマンションは、全室が同じ広さで間取りのため、このマットレスの使用者も、我が部屋と同様に、かなり狭い空間で生活しているとわかっています。なおさら、カビだらけのマットレスとの同居に、謎が残ります。
また、ある時には、大きな袋いっぱいの大量の酒瓶が。
ワインあり、ウイスキーあり、日本酒あり、ジンあり、ウオッカあり・・・。
お酒だったら、なんでも好きなんだぁと、思わず、呟いてしまいました。
そして、先日のこと。
ダストルームに、口を開けたままの状態のゴミ袋が置いてありました。
ふと、その袋の中を覗くと、給与明細書と書かれた紙が。
わっ。
どうしよう。
見ちゃ、ダメだよね。
でも、見たい。
見てくださいって状態で、捨てておくのがいけないのでは?
いや、これは、私の倫理観が試されているのでは?
くう~。見たいなぁ。
でも、見ちゃ、ダメなのよ。
私の心は千々に乱れます。
これまで、人の収入金額なんかに、興味などまったくなかったというのに、これはどうしたことでしょう。
突然、訪れたチャンスを前にして、知りたいという欲望が湧き起こってしまったのでしょうか?
結局、散々迷った挙句、天使が悪魔をなんとか押さえ込み、給与明細書の数字を見ることなく、ドアを閉めました。
お願いがあります。
どうか、給与明細書を捨てる時には、きっちりと口を閉じて、捨ててください。
そうじゃないと、私のように、ダストルームで胸をバクバクさせる人が続出してしまいますから。
運動は大嫌いなのに、食べるのが大好きなもので、油断すると、すぐに体重が増えてしまいます。
外見がどうのこうのというステージは、とうに卒業したものの、やはり体重を増やしたくはありません。
健康な暮らしには、体重のコントロールは重要ですしね。
それに、体重の増加は、経済的にもよろしくありません。
手持ちの服が、着られなくなり、新たに購入しなくてはいけなくなるからです。
小さい頃から超肥満児で、その後もおデブちゃん街道を真っ直ぐ歩いて来た私でありますが、ダイエットに無関心だったわけではありません。
今日に至るまでには、数限りない種類のダイエット方法にトライしてきました。
りんご、ゆで卵、コーヒー、水を2リットル、骨盤・・・。
どれも、期待していたほどの効果は得られませんでした。
劇的に落とすというよりは、身体に負荷をかけずに、やんわりと落としたい。
そこで、最近は、週に1度か2度の夕食を、低カロリー食にしています。
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画像は、チキン南蛮セットで、280kcal。
見た目も、食べ応えもしっかりあって、この低カロリーは嬉しい限り。
これに、別売りのご飯類も食べてしまうと、普段の食事とあんまり変わらなくなってしまうので、ここはぐっと我慢して、このおかずだけにします。
食事の合間にホットミルクを飲むようにすると、食べ終わった時には、充分な満足感を得られます。
こうした満足感を得られるダイエットというのは、とても大事でして、長く続けられそうな手ごたえを感じています。
とはいうものの、これで、劇的に体重が減るというわけではありません。
あくまで、やんわりと落とす時の一手です。
が、やんわりとなどと言っていられなくなってきました。
毎年、人間ドックを受けているのですが、それは、5月。
あと、3ヵ月ぐらいしかありません。
例年のように、ドクターから体重と体脂肪の増加を指摘されないようにするには、相当頑張らないと。
低カロリー食を摂る頻度を増やして、青竹踏みの時間を増やしてみよっかなぁと、ただいま思案中です。
プリンターの液晶画面に、突然のメッセージが。
「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に近付いています。お早目にお買い求めの販売店か修理センターへ、交換を依頼してください」とかなんとか。
廃インク吸収パッドってなによ。
と、知らない単語に、食ってかかります。
限界なんてものは、自分がダメだと思った瞬間に創り上げる壁であって、元々、そんなものは存在しないのだと、以前に観たスポ根映画のセリフを口にしてみますが、プリンターに伝わるはずもなく。
元来アナログな私は、紙に印刷した状態で保存しないと、落ち着きません。
また、執筆の際には、推敲を重ねますが、それもパソコン画面を見ながらというのは出来ず、原稿を紙に印刷し、そこに修正文字を手書きで入れていくスタイルです。
もしかしたら、普通の方よりは、プリンターを酷使していたのかも。ですが、限界って、言われても。
そこで、プリンターメーカーのHPにアクセスし、修理の申し込みをしました。
梱包などを私はする必要はなく、引き取りにきた宅配便の業者に、そのまま渡せばいいと書いてあったので、その通りに。
プリンターがない時に限って、紙に残しておきたい内容のメールが届くもんなんですね。
修理センターから戻ってきたら、印刷しようと、フラッグを立てるようにしたところ、フラッグだらけになってしまって、どれが本当に大事なメールなのか、わかりにくい状態に。
なんだかなぁと思っていると、なんと、修理に出した翌々日に、プリンターが戻って来たのです。
驚きのスピード対応。
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さらに、以前、分厚い雑誌の一部をコピーしようとした際に、上蓋を無理矢理引っ張ったせいで、かませ部分がズレてしまい、元に戻せなくなっていたのですが、そこもしっかり直してくれていました。
そのうえ、なくなりそうだったインクトナーも、新品のに換えてくれていました。
内部の埃も、触っちゃ、まずいんじゃないかと理由づけして、放置していたのですが、きれいに掃除してくれていました。
そうした「ちょっとやっときました」といった部分は、納品書には一切触れられておらず、請求金額は、当初の廃インク吸収パッド交換費用のみ。
まるで、無駄口は利かずに、いい仕事をする職人さんといった感じ。
すっかり感心してしまいました。
結局、「廃インク吸収パッド」とやらが、なんなのかは、わからないままですが、プリンターが再び限界を感じるまでには、まだまだ印刷してもらえそうだと理解し、今まで通り、毎日頑張ってもらっています。
思わず「うわっ」と声が出てしまうのは、どんな時ですか?
私の場合、結構、あります。
先日は、買ったばかりの綿棒のケースで。
蓋を開けようとした時、手元が滑り、200本の綿棒を、洗面ボウルにぶちまけてしまいました。
「うわっ」と声を上げた後、一瞬、頭をよぎったのは、「3秒ルール」。
子どもの頃、地元には「3秒ルール」というのがありました。
なにかを床に落としても、3秒以内なら、落とさなかったことにできるという、なんとも都合のいい、ポジティブシンキングが流行ったのです。
何十年という時を経て、この「3秒ルール」を思い出したのにもびっくりですが、落とさなかったことにしたいという、強く深い願望が、瞬時に都合のいい記憶を取り出したのだろうと思えて、自分のせこさにも驚きます。
結局、清潔さという点において、この「3秒ルール」は不採用。
泣く泣く、処分しました。
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それから、1週間ほど経ったある日。
オムレツを作ろうと、生卵を手に取りました。
殻を捨て入れる予定の三角コーナーの隣に、ボウルを用意し、スタンバイ完了。
卵をボウルの縁に当て、ひびを入れ、そこに両親指で力を加えて、はい、割った。
と、思ったら、次の瞬間には「うわっ」と腹の底から声が。
なんと、間違えて、三角コーナーに卵を割り入れていたのです。
ボウルに割り入れてから、殻だけを三角コーナーに、という手順を、大事なところですっ飛ばしてしまったようです。
こんな簡単な手順を、どうして、ミスるんでしょうか。普段トロいと評判の私が、何故、こんなときに、急ぐんでしょう。
自分にがっかりです。
三角コーナーの中の黄身と白身を眺め、最近思い出した「3秒ルール」は、今回も不採用だよなぁと、呟きました。
生来のすっとこどっこいのせいなのか、それとも・・・年のせいでしょうか?
年のせいだとするなら、これから「うわっ」と声を上げる機会はどんどん増えていくということに。
次は、なにをしでかすんだろうと、楽しめるぐらいになりたいもんです。