詰め替え
- 2013年01月10日
いつの頃からでしょうか。
洗剤やシャンプーなどの多くは、本体容器(ケース)と、詰め替え用の2種類が売られるようになりました。
これによって、ゴミの量を少なくできますし、2回目以降は、容器が不要になるため、価格も安くなりますから、いいことづくめ。の、はず。
ところが、残念なことに、私の場合、問題があるんですね。
大抵、詰め替え用の袋の隅に、点線が引かれ「手で切れます」と書かれています。
点線に沿って、手で袋をカットし、容器に詰め替えれば、あーら、簡単。手も汚さずに、あっという間に、詰め替え完了。というのが、メーカーの思惑でしょう。
ですが、メーカーが予想できないほどの不器用な女が、ここにいるんですね。
「手で切れます」と書かれた袋が、手で切れた例(ためし)がない。
途中で、止まってしまうんです。
そうすると、どうなるか。
そのまま、強引に容器に袋を差し込み、中の液体を移そうとすると、カットできた箇所はほんの少しなので、そのほっそーい隙間から、液体がちょろちょろと遠慮気味に落ちてくる。容器に全部を移し終えるまで、えらい時間がかかり「この忙しいのに、とんだところで、時間を無駄にしちまった」と低い声で呟くことに。
途中で、正気に戻り、ハサミでカットしようと思いつくこともあります。
そうすると、勢いよく液体は流れ、容器に収まってはくれるのですが、ハサミが濡れて、汚れてしまいます。
そこで、私はどうするか。
たとえどんなに大きな文字で「手で切れます」と書いてあったとしても、そんな誘いにはのらず、最初っから、ハサミでカットすればいいのです。
そうすれば、苛々せず、ハサミも汚れない。
問題は、一つだけ。
心の問題のみ。
この袋は、もしかしたら、私の手でも切れるかもしれない、と、なぜか、思ってしまう我が心。
これを、なんとかしなくてはいけません。
無駄な挑戦をしないよう、「あなたには、切れません」と、ブレーキをかけてくれるようになってくれたらいいのですが・・・。