お金持ち

  • 2013年02月11日

自分とはまったく違う世界に住んでいる人と出くわすと、びっくりするもんですね。

それは、大学時代のこと。
「A子ちゃんは、すっごいお金持ちなんだよ」と、B子が私に教えてくれました。
A子とB子と私の3人で、どこかのカフェでお茶をしていた時のことです。
「へぇ」と私が言うと、B子が、高級ブランドの名前を上げ、そのバッグを紙袋と同じように、使い捨てするんだからと、教えてくれました。
その高級ブランドは、皆の憧れで、ビンボー学生の私なんかは、当然、一つも持っていません。OLさんなんかが、ボーナスが出た時に、迷って、迷って、悩んで、ええいっと勢いをつけて、ようやく買えるといったぐらいの、高価格のバッグが有名でした。
それを、使い捨てる?
意味がよくわからず、どういうこと? と尋ねると・・・。
なんでも、A子の一家は、よくパリに旅行に行くそうなのですが、そんな時には、機内持ち込み用の小さなバッグ一つしか持っていかない。服も靴も、下着もなに一つ、持っていかない。そうしたものは、パリで買えばいいという考え方。
で、パリのホテルに着くや、その日、ディナーに行くための服や、なにやらを一式買う。
次の日、買い物に行くための服をホテルで調達してから、買い物に行く。ってなことで、一週間ほどの休暇を楽しむ。
帰国の日が近づき、買った物を荷造りする段になると、件の高級ブランド店へ行き、買った物が入るぐらいの大きさのバッグを、何個も買う。四人家族で、十個ぐらいになるそうで。そして、買った物を、そのバッグに詰め込み、日本に戻る。
でもって、買った物を、クローゼットに仕舞い、それらを入れてきたバッグは、捨ててしまう、ということらしい。
びっくり仰天した私は、椅子から落ちそうになりながら、捨てる場所を教えてくれ、拾いに行くからと言ってしまいました。
A子は恥じらうような顔をして「だって、知らなかったんだもの」と、またまた爆弾発言をして、私を驚かせました。
なんと、子どもの頃から、ずっとそういう家族旅行をしていたので、そういうものだと思っていた。バッグを捨てず、次の時にも利用すればいいと、大学の友人に言われて、初めて、そうか、と気付いたとのこと。

桁違いの金持ちっているんですよね、世の中には。
ちなみに、我が家では、本物の紙袋でさえ、「勿体ない」「いつか、使うかもしれないから」といって、大量に取ってありましたが。

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