スマホで撮影
- 2013年03月21日
仕事がらみで、結構、高級なレストランで食事をさせていただく機会があります。
なのに、なのに、ブログ用に写真を撮ることを、いつも、忘れます。
大体、食べ終わり、帰りのタクシーの中で、お腹を擦りながら「美味しかったなぁ」などと思う頃になって、あっ、ブログ用に写真を撮ればよかったと気が付き、後悔するんですね。
すでに、ブログを始めて、1年半以上、経つというのに・・・。
ブログを始めた頃、「それじゃ、ブログ用に写真映りのいい、お店へ行きましょう」なんて言ってくださる方がいて、喜んで、指定されたお店へ。
が、2軒目のお店で、「あっ、さっきのお店で、ブログ用に写真を撮るの、忘れた」と気が付き、そう口にすると、その場にいた4人からは、「あ~」と、かなり残念そうな声が上がりました。
ですよね。
これは、なぜなのかと考えるに、料理が出されると、まず、私の脳とハートは、「食うぞ」ということ以外、なにもなくなるからではないかと。
さらに、写真を撮ることへの意識の低さ。
旅先などで、凄い場所を目にしても、ただぽかんと口を開けて、しばし眺めているだけだったりします。
周囲の観光客たちが、パシャパシャとシャッターを切っている音を聞き、おう、そうか、写真を撮るべき時は、今なのだな、と気が付き、やおら、バッグからカメラを取り出すといった、なんとものんびりした撮影。
こんな調子ですから、観光名所では、なんとか、写真を撮ることができますが、ホテルの中や、移動中や食事中といったシーンでは、誰も私に、気付かせてくれないので、シャッターを押しません。
帰国してみれば、なんとも薄い写真記録となっています。
先日、近所のコンビニに行ったら、学生風の男性が、棚に並ぶお菓子をスマホで撮影していました。
それを、どうする?
なにが、君の心に刺さったのかな?
たくさんの疑問を抱きながら、私は彼の様子をしばし探っていました。
やがて、彼は、画面をいじりながら、ドリンクの棚へと進み、一つを取り出すと、レジ方向へ。
えっ?
お菓子は?
撮影しただけ?
ドリンクは撮影しなくて、いいの?
と、彼の背中に向かって、心の中で呟きました。
なんだか、写真を撮るという行為が、「髪をかき上げる」とか「鼻を触る」といった程度の、ささいなことになっている人を、見たような気がしました。
そして、いつの日か、そんな風に、なってみたいもんだと、思いました。