自転車
- 2013年04月04日
知人の自転車を借りることになりました。
知人の家から、少し離れた距離にある場所に行き、また帰ってこなくてはならない用事が発生しました。
電車では遠回りになり、タクシーというほどの距離ではありませんが、歩くのはちょっとしんどい。
と、いった状態だったからです。
知人の自転車に跨ると・・・サドルの位置が高い。
両足が、地面につきません。
おっとっとと言いながら、自転車を斜めにして、なんとか片足を地面につけ「サドルの位置、高っ」と感想を呟くと、知人は、じっと私を見つめ返すのみ。
もしかして、このサドルの位置で、フツーに乗ってる? と尋ねると、こっくりと頷きます。
気まずそうにしている知人の顔を見て、私たちが、ほぼ同じ身長だということに思い至り、そうか、私の足が短いのかと、気付くまで、少々時間がかかりました。
ちょっとの距離なので、これで行こうかとも思いましたが、いやいや、ここで見栄を張って、どうすると、自らに語りかけ、サドルの位置を下げることに。
可能な限りサドルを下げて、固定してから、再び跨ってみると、足が地面につき、真っ直ぐの状態で立つことができました。
「そんじゃ、行ってきます」と知人に声を掛け、自転車をこぎ出しました。
目的地につくまでの間、頭の中には、サドルの位置を十センチは下げたという現実が渦巻き、なかなか運転に集中できませんでした。
目的地につき、自転車を降りて、ふと、駐輪場を見回します。
乗ってきた自転車のサドルと、駐輪場の自転車のとで、高さを比較し始めたのは、自然の流れともいえるでしょう。
いつの間にやら、知人が異常に、足が長いという結論にもっていきそうだったので、その前に、ちゃんとほかの自転車のサドルの高さを知っておきたかったのです。
比較検討した結果?
私は足が短いという現実を、受け入れることにいたしました。
帰り道では、突き刺さってくる風が、やけに強く感じられましたっけ。