洗濯機が

  • 2013年08月01日

洗濯機のホースに亀裂が入り、水が噴き出しました。
賃貸マンションの管理会社に電話をしたところ、修理の人がやって来たのは、翌日のこと。

今までだと、管理会社からオーナーへ連絡され、了解を取った後に、メンテナンスを請け負っている会社へ連絡がいき、そこから、メーカーの修理センターへ連絡という、まだるっこしい手順を経るため、直るのはいつなのよと、苛々しっぱなしでした。

ところが、今回は、翌日に来てくれたので、よしよしと思っていたのですが・・・。
修理にやってきたポロシャツ姿の男性に背中を向けた状態でパソコンに向かっていたのですが、いつまでたっても「終わりました」の声がかからない。
ホースを交換するだけだというのに、なんだってそんなに時間がかかっているのだろうと思っていると、ポロシャツの声が。
どうも自分の会社の社長に電話をして、相談する作戦に出た模様。
「ホースを交換した時、基盤に水がかかったかもしんなくて、パキンと音がしたんっすよ。そしたら、排水ポンプが動かなくなっちゃって・・・」
えっ?
思わず、キーボードを叩いていた指が止まります。
それ、あなたのミスですよね?
ホースの交換だけで済んだはずなのに、大事にしちゃいましたよね?
と、心の中で、確認。
それからしばらく社長と相談していたポロシャツが、電話を切ると言いました。
「車にある基盤を取ってきます」
近くの駐車場に停めてある車に、基盤とやらを取りに行くと言うのです。
基盤を手に再び現れたポロシャツは、洗濯機の後ろに回り込み、なにやら作業を再開しました。
やがて、私の耳に「パキン」という音が。
続いて聞こえてきたのは、ポロシャツのため息。
おいおい。
思わず立ち上がった私は、腕を組んだ格好で、洗濯機の前へ。
「いったい、どうなってるんです?」と尋ねる私に、すっかり意気消沈した顔のポロシャツは「ちょっと・・・あの・・・なんとか頑張ってみます」と答えました。
やる気があるんだか、ないんだか。
senntakuki
「あの・・・すみません」と声をかけてきたのは、それから1時間以上経ってからでした。
「終わりましたか?」と聞くと、「この洗濯機、持って帰ります」とポロシャツが言いました。
じっと見つめ返すだけの私に、ポロシャツは、部品がもうないので、取り寄せてから、事務所で修理をし、直った状態のを再び運び入れると説明します。
ホース交換だけだったはずじゃないのと責める言葉が出かかりましたが、ぐっと我慢。
大人になると我慢することが増えますね。
この時点で、ポロシャツがきてから3時間が経過。
さらに、一人では運び出せないため、車と助っ人を調達して再びやってくるとポロシャツは言い、それは2時間後になるとのこと。
今度は私がため息をつく番です。

結局、3時間後にやってきたポロシャツと助っ人は、洗濯機を運び出していきました。
折悪く休日と祝日が続き、直った洗濯機が運び入れられたのは、それから5日後でした。
「直ったのよね」と確認する私に、ポロシャツは元気溌剌といった表情で「はい。ばっちりっす」と答えました。
そのけろっとした顔を見て、言ってやりたいことが山のように浮かんできましたが、ここで喧嘩してもと思い、再びぐっと我慢。
大人って大変です。

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