北海道に

  • 2013年08月05日

ずっと昔、北海道に行ったのは、夏のことでした。
ツアー旅行で、移動は大型バス。
道はとにかく真っ直ぐで、どこまでも続いていましたっけ。
走っても、走っても、田園風景の大パノラマに、北海道って、広いんだなぁと実感したもんでした。
この広い大地で生まれた松山千春さんが、ああいう曲を作るの、わかるよなぁと私が言うと、隣席の友人から、中島みゆきさんも北海道だよと指摘され、即座に前言撤回するはめになったのも、いい思い出です。
hokkaidou
ドライブインにトイレ休憩で降り立つ度に、とうもろこしや、ジャガバターなどを買って、食べ続けていたのも、若かったからできたことでしょう。

ツアーでは、赤毛のアンのテーマパークで数時間を過ごすよう予定が組まれていました。
随分前に、閉鎖されたと記憶していますが、ここが凄かった。

とにかく広い敷地内に、アンの家や、なんとかの家や、学校やお店といった、小説「赤毛のアン」に描かれているものが、再現されているとのこと。
が、ガイドさんからテーマパーク内の案内図を貰った時に、気が付いたのですが、私は「赤毛のアン」を読んでいませんでした。
したがって、アンが住んでいた家が再現されているのを眺めても、ちっとも楽しくない。
へぇ。
ぐらいの小さな感想程度。
友人もそうだったらしく、熱心に見る気はないようでした。
テーマパーク内にあったお土産屋を覗いたりもしてみましたが、それほど時間を潰せるわけでもなく、だからといって、団体行動のツアー旅行なので、別の観光スポットへ移動することもできません。
さて、どうしたもんかと思っていると、友人が「スタンプがある」と言い出しました。
なんてこった。
友人は大のスタンプ好き。
スタンプが用意されていれば、必ず、押したがります。
そう言われてみれば、ガイトさんから貰った案内図の中に、空白部分があり、どうやら、そこにスタンプを押していく模様。
俄然やる気をだした様子の友人を恨めしく思いながらも、行動を共にするしかありません。
アンの友人の家に行き、私の友人がスタンプを押す。
そこから、気が遠くなりそうになるほど歩き、校長の家に辿り着くと、また友人がスタンプを押す。
この繰り返し。
もう少しでグレてしまいそうでした。
友人はすべてのスタンプを押したのか、またそれに最後まで私が付き合ったのかといった記憶はなくて、ただ集合時間にバスに戻った時についた、自分の吐息の音だけは覚えています。
とんでもないところに来ちまったぜと、当時は思っていましたが、それも含めて、今ではいい思い出になっていますが。

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