レスキュー隊に
- 2013年10月17日
昔、へたっぴーながらもスキーをしていた頃に聞いた話。
女ばかり4人でスキーをしていると、そのうちの1人が捻挫をしてしまい、動けなくなってしまったそうです。
1人はその友人に付き添い、あとの2人は、ロッジまで急ぎ滑り降り、そこの人にレスキュー隊の要請をお願いしてもらい、場所を伝え、再び友人の元へ。
そこで友人を気遣いながら、レスキュー隊の到着を待っていると、ようやくのことで、彼らがやって来たそうです。
レスキュー隊は治療はできないそうで、麓の病院までおんぶして運ぶか、そりで運ぶかのいずれかだとのこと。
体重が50kg以上だと、おんぶするのは大変なので、そりで運ぶとの説明が隊長からされ、「体重、何キロですか?」と質問が。
イケメンの隊長から、そう聞かれた捻挫した女性は「48kgです」と回答。
3人の友人たちは、ははん、イケメンだからおんぶされたいんだなと、即理解したそうです。
友人思いだった3人は、48kgのわけないじゃんなどとつっこまず、彼女が隊長におんぶされるのを見守ったそうです。
女性をおんぶした隊長の前後を、ほかの隊員たちが挟むようにして、ゆっくり滑り降ります。
そのあとには、3人の女性たち。
麓に辿り着くと、隊長が女性を背中から下ろしました。
隊長の肩は上下し、息は荒い。
その荒い息の中、隊長は言ったそうです。
「あなた、48kgじゃないですよね」と。
3人の女性たちは、笑いそうになるのを必死で我慢。
それでも捻挫した女性は、「あれっ」などと言って、おかしいな、そんなはずないのにといった演技を続けたとか。
なんでも、体重が重いと、それだけスピードが出てしまうので、背負っている方はとても大変なのだとか。
レスキュー隊と別れ、病院に行った4人は、捻挫の治療を受けた後で、宿に戻ると反省会を開いたそうです。
そこで、どんなにイケメンであっても、レスキュー隊に嘘の体重を言わないと、捻挫をした女性は皆に誓ったということです。
今年の降雪予想情報を耳にして、昔に聞いたこの話を、思い出しました。