駐車場に
- 2014年01月27日
家の近くにある時間貸駐車場に停められるのは、3台のみ。
いつも満車なのですが、その日は日曜で、全部空いていました。
その右端に停めようとしているらしき車が1台。
女性が駐車位置近くに立ち、「オーライ、オーライ」と大きな声で言っています。
車へ目を向けると、大型バスではなく、普通車。
運転席には、40代と思しき男性。
度々半身を窓から出すようにして、バックを確認しながら、車を駐車しようとしている模様。
女性のナビだけでは不安なんでしょうか。
二人の様子からして、車をバックから駐車位置に停めることが、かなりの挑戦のようでしたので、その間を突っ切るのが一番の近道でしたが、あえて車を大きく迂回して、目的地であるポストへ。
投函し、再びその駐車場を通りかかると・・・まだやってる。
女性が「ハンドルを右に」と大声で指示を出し、男性がハンドルを右に回しながら、じりじりとバックしていく。
そのスピードは蟻の速度ぐらい。
私の前を歩いていた子どもが、隣の親らしき人に向かって「なにしてるの?」と素朴な疑問を口にしていました。
チビッコよ、あれは、必死で駐車場に車を停めようとしている大人の姿なのだよと、私は心の中で答えていました。
私も車を日常的に運転していた頃、駐車場に停めるのがとても苦手でした。
何度もハンドルを切っているうちに、もうなんだかわけがわからなくなって、一生その場で、ハンドルを動かし続けるような気に。
へたっぴーな自分も、狭い駐車場を作った人も大嫌いになりました。
そんな時は、運転席で悪態をついたもんです。
が、世間にはいい人というのはたくさんいらっしゃるんですね。
「あのー」と声を掛けられるんです。
「出したいんですか、それとも入れたいんですか?」なんて。
「入れたいんです」と私が涙目で言うと、「じゃ、運転変わりましょう」と申し出てくれた人がどれだけたくさんいたか。
本当に困っていると、大抵の場合「どうしましたか?」と言って援助の手を差し伸べてくれる方が現れます。
人の優しさや親切に何度も触れていると、私も誰かが困っていたら、手を差し伸べられる人になりたいなぁと思うように。
が、これ、難しいんですよね。
恥ずかしさがあったりとか、却って迷惑じゃないだろうかと考えてしまったりして。
でも、いつの日か、さらっと「どうしましたか?」と声を掛けられるような人になりないもんだと思っています。