食パンを

  • 2015年06月25日

食パンはネット注文して購入しています。
卵と乳製品を使っていないと謳った食パンです。
価格はスーパーなどで売られているのより百円程度高めです。
卵と乳製品を使っていないのに、使用しているものと遜色ない味なので、この高めの価格設定も受け入れようと思いました。

思ったんです。
百円程度の差がなんだと。
たった百円の差で卵と乳製品不使用の美味しい食パンを入手できるならば、素晴らしいことだと。
このような食パンを食べられる私は果報者であると。
が、根がケチなんでしょうね。
この百円が気にかかる。

ネットショップのHPを見てみると・・・1斤単位で買うより、1本単位で買う方がお得だと判明。
だからといってその差は十円程度。
フツーの食パンとの差額百円を埋められるものではありません。
が、セコい私は「それじゃ、1本単位で買いましょう」となる。

で、どーんとでかい食パンが届きました。
1斤単位で買う場合は「6枚にカット」などとお願いできるのですが、1本単位での場合はそのままどーんとやってくるのです。
1本は2斤分ですから、結構な大きさです。
まな板の上に置き、たった1本持っている包丁で切ろうとします。
が、物事はそう簡単にいかない。
カットしてるんだか、パンをいたぶっているんだかわからない状態に。
やっとのことでカットした面を見てみると・・・サーフィンができそうなぐらい波打っている。
カットしただけなのに、マズそうな見た目にレベルダウン。
さらに1斤を6枚にカットした程度の厚みにしたいのですが、それは無理だと判明します。
そんな薄くカットできない。
刃がパンに切りこんでいかないのです。
1本を4つにカットするので精一杯。
我が家のポップアップトースターには入らない厚みの食パンが、4つ生まれたというだけ。

そこでネットに救いを求めたところ、パンカット台なるものが存在していると知りました。
プラスティック製でパンを四方から押さえるので、すっと簡単にカットできると書いてあります。
パン専用のナイフと共に購入。
で、届いたのがこちら。
P1010359
これに食パンをセットして、お尻をプラスティック製の蓋で押さえます。
これで前後左右食パンが固定されます。
でもって、薄く開いているところからパン専用のナイフを下ろしていきます。
と、すいすいっと刃が下りていく。
カット面を見ると・・・凪いでいました。
思わず、おおっと低い声が。

鼻歌まじりに食パンをカットしたのは3回ほど。
綺麗にカットはできるものの、そのメンドー臭さが、ズボラな私には段々耐えられなくなっていったのです。
やがて十円程度の差なら、受け入れるべきではと思うように。

パンカット台と専用ナイフが無駄になるというのを忘れちまえばいいのです。
そうすれば、また無駄な買い物をしてしまったという後悔も生まれないでしょう。
ということで、これを買ったことをなかったことに。
件のネットショップには1斤単位で6枚にカットとお願いするようになりました。

こんな風に記憶を自分で調整すると、後悔とは無縁な生活を送れます。
その代り、また同じ過ちを繰り返すことになるのですが。

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