ダニ退治
- 2016年12月01日
ずっと前から欲しいと、いや、必要だと思っていました。
布団用掃除機。
アレルギー体質の私にとって、ダニの除去はちゃんと対処しなければならない問題です。
が、高いのよねぇと長年保留にしていたのですが・・・入会している健康保険組合から届いた会員用通販チラシに、布団用掃除機を発見。
胃薬や風邪薬に挟まれて、布団用掃除機が掲載されていることにツッコミ心を刺激されましたが、健康という大きな目的の前では胃薬や風邪薬と同等なのだろうと判断し、そこにそれ以上反応するのは止めました。
そんなことより、その布団用掃除機がメッチャ安い。
テレビCMなどで有名なあんな商品や、そんな商品よりひと桁違う。
喜び勇んで購入。
値段を見てあまりに心が躍ってしまったせいでしょう。
サイズをノーチェック。
届いた布団用掃除機は、予想外にデカかった。
保管場所を確保するため、押し入れの整理をするはめに。
そしてなんとか布団用掃除機の居場所を作ると、逸る心を押さえながらスイッチオン。
すると・・・びっくりして3秒でスイッチオフ。
作動音が煩いのなんのって。
これまでの私の人生の中で、こんなに大きな音を立てたことはないと思うぐらいの音が出る。
ここは工事現場かっちゅうぐらい。
ふと、いつものように私がドジっているせいではないかと思い至りました。
外していないシールや部品があって、それで異常音が出ているのではないかと考えたのです。
そこで同封されていた説明書を何度も読みましたが、コンセントに差し込み、スイッチを入れるだけで良い模様。
どうしよう。
近隣から苦情がきたら。
静かに平和にこの街で生きていくのが願いなのに。
爆音を立てる迷惑な人という評判が立ち、出て行ってくれと言われるようなことになったら・・・心配です。
でもダニは駆除したい。
5分間だけ許して貰おう。
と、勝手に許される時間を5分と決めて、再びスイッチオン。
布団の上を滑らせます。
しばらくして、1本の髪の毛が落ちている箇所に近付きました。
私としては、布団用掃除機がその髪の毛を吸い取ってくれるものと思っていたのですが・・・なんと布団用掃除機は髪の毛の上を通過したのに、髪の毛はそこに残っている。
どういうこと?
と思いながら布団用掃除機をゆっくりバックさせて、再び髪の毛の上を通過させます。
が、やはり髪の毛はそこにある。
また髪の毛の上を通過させるよう布団用掃除機を前に進める。
でも髪の毛はそこにある。
「俺に任せな」と言わんばかりに爆音を出しておきながら、1本の髪の毛を吸い取れないってどういうことでしょう。
ダニ取りは得意だけど、髪の毛は苦手なんでしょうか?
布団の上にある髪の毛1本を吸い取れない掃除機が、布団の中の奥深くにいるはずのダニを吸い取れるのか? との疑問が浮かびます。
5分間の布団掃除を終えた時心にあったのは達成感ではなく、徒労感でした。
さらに布団用掃除機に対する不信感も。
それでどうなったかって?
押し入れの中に入れっ放しで、二度と登場していません。
安物買いの銭失いの典型例となりました。